ワイモバイルのポケット型WiFiが利用料の安さで注目を集めています。
WiMAXをはじめ多くの会社が販売しているモバイルWi-Fiルーター。
契約を検討している人もどれを選んでいいのかわからない、というのが本音だと思います。
そこでこの記事では、「業界最安級」とうたっているワイモバイルのポケット型WiFiはオススメできるのか?他社モバイルルーターと比較しながら解説していきます。
結論から言うと、基本的には他社(WiMAXなど)ルーターがオススメだが、場合によってはワイモバイルのポケットWi-Fiがオススメです。
なぜそうなのか、詳しく見ていきましょう。
ワイモバイルのポケット型WiFiはどんなサービスか
ワイモバイルのポケット型WiFiでは2つの機種(プラン)を出しています。
- Pocket WiFi プラン2:高速データ通信容量7GBまで
- Pocket WiFi プラン2 ライト:高速データ通信容量5GBまで
「Pocket WiFiプラン2」は通信容量が7GBまでのプランですが、アドバンスオプションを利用すると無制限でインターネットを利用できます。
下の表は、月間制限なしで利用できる「Pocket WiFiプラン2」にアドバンスオプションを加えたプランの詳細です。
比較項目 | ワイモバイルのポケットWi-Fi (603HW) |
---|---|
月額料金(税込) | 4,818円 (アドバンスオプション込み) |
通信速度 (下り最大値) | 612Mbps |
通信制限 | アドバンスドモードのみ月間制限なし (3日間で約10GB以上で規制) 標準モードは月間7GB以上で規制 |
契約期間 | 3年 |
月間制限なしのプランはアドバンスモードのみ対応となっています。詳しくは後述しますが、アドバンスモードの対応エリアは限られています。
それ以外のエリアでは7GBの制限が掛かります。

ワイモバイルのポケット型WiFiの特徴
- 最速お申し込みの翌日からルーターが利用可能
- 他のYahoo!サービスと相性が良い
- 対応エリアが広い
- Yahoo!プレミアムが無料になる
などがあげられます。
特に、翌日からルーターが使えるのは嬉しいメリットです。
自宅の固定回線と比較すると、工事なども必要なくスピーディーにインターネット接続が可能ですので、「今すぐにでも」と思っている人にはうってつけのサービスになります。
またソフトバンクやワイモバイルのスマホ利用者の場合、自動的にYahoo!プレミアム会員になっているので、月額料金が1,337円(税込)も安くなる点も見逃せないポイントです。
メリットやデメリットをより詳しく知りたい方はこちらもご覧くださいね。

ワイモバイル ポケット型WiFiのプラン、料金をどんなときもWiFiと比較

次にそれぞれのプラン、エリア、サービス内容や違約金等を比較します。
ここでは、モバイルルーターの中でも人気のある「どんなときもWiFi」と比較してみましょう。
双方利用するにあたってモバイルルーター(画像のような機器)が必要ですがどちらも月額料金に組み込まれた形での販売となっています。
ワイモバイルのポケット型WiFiとどんなときもWiFiのプラン比較
それぞれのプランは下記の通り。どんなときもWiFiは料金の支払い方法によって月額料金が違います。
種別 | プラン名・機種名 | 月額料(税込) | 通信速度 (通信制限) |
---|---|---|---|
ワイモバイルのポケットWi-Fi (603HW) | Pocket WiFi プラン2 603HW | 4,818円 (アドバンスオプション込み) | 最大612Mbps (3日間10GB) |
どんなときもWiFi ※無制限プラン・新規受付は終了 | 25ヶ月以降:3,980円 | ||
25ヶ月以降:4,410円 |
ご覧の通り通信制限のないプランであればどんなときもWiFiの方が基本的に安いです。
どんなときもWiFiの口座振替を選択すると、最初の1〜3ヶ月目はワイモバイルの方が安いですが、長期的にはどんなときもWiFiの方がお得です。
ワイモバイル ポケット型WiFiのエリアはどうか
エリアについてはどうでしょうか。ここでは、モバイルルーターとして人気のあるどんなときもWiFiと比較しながら説明していきます。
根本的な話になりますが、ワイモバイルは提供してる会社がソフトバンクです。
つまりワイモバイルはソフトバンクを利用した回線速度とエリアになっています。
しかし、どんなときもWiFiはクラウドWi-Fiという仕組みを使ったサービスです。
どんなときもWiFiはドコモ、au、ソフトバンクのLTE回線に対応しており、そのエリアの中で最も電波の強い回線を掴んで接続します。そのため、山間部など一部地域を除くと圏外になる心配がほぼありません。
通信速度は現時点(2019年8月)でワイモバイルのポケット型WiFiは下り最大612Mbps、どんなときもWiFiが下り最大150Mbpsとなっています。
エリア(関東)は下画像の通り。
上がワイモバイルのポケット型WiFi(ソフトバンク)、エリアも下がどんなときもWiFiのエリアです。
【ワイモバイルのエリア】

青い部分がアドバンスモード対応のエリアです。ワイモバイルの月間制限なしプランでは、この青い部分でしか無制限で使うことが出来ません。
アドバンスモード対応エリアは都市部であれば問題なく対応していますが、山間部などになると非対応となります。
それ以外のオレンジ色の部分は7GBまたは5GB通信制限が掛かるエリアです。
契約する際には利用エリアが対応しているかどうかの確認は必ずしましょう。
【どんなときもWiFiのエリア】

参考:auサービスエリア
赤色で塗られている部分が、auのLTE回線対応エリアです。先ほどの青いエリアに比べると圧倒的に利用できる場所が多いですね。
こちらのauのLTE回線対応エリアに、docomoとソフトバンクのエリアも加わります。
どちらも都市部や人口が集中している地域に関してはしっかりカバーしてくれています。
人口の少ない場所はエリアもまちまちなので、必ず確認してから契約するようにしましょう。
通信速度について
通信速度はワイモバイルが612Mbps、どんなときもWiFiが150Mbpsなので、数字だけみるとワイモバイルの方がよくみえます。
10Mbps以上の速度があれば快適にネットを使えるため、通信速度はどちらも十分あるといえますね。

エリアや速度に関しては目安なので、利用したいエリアで実際にどうなのか、を確かめてみるのが確実だと言えます。
契約期間と違約金について
前述した通りワイモバイルは1個3万円前後するモバイルルーターとのセットなので契約期間に縛りがあり、契約月以外、早期解約をすると違約金が発生します。
ワイモバイルのポケット型WiFiの解除料金
ワイモバイルのポケット型WiFiの場合、最初の解約月までの解除料金が非常に細かく設定されていて(違約金+モバイルルーター分割代金の残り)大まかに上げると下の表のようになります。
経過期間 | モバイルルーター端末代金の残り (税込) |
---|---|
0カ月 | 45,540円 |
6カ月 | 37,950円 |
1年 | 30,360円 |
1年6カ月 | 22,770円 |
2年目 | 15,180円 |
3年目 | 0円 |
すぐに解約すると解約月以外で解約した場合の違約金10,450円(税込)+モバイルルーターの分割代金の残りを全部支払う必要があるので約5万円ほどの解除料金が掛かってしまうこともあります。
3年毎の自動更新のため契約から3年以上経っても解約月(商品到着から3年目の翌月)以外に解約すると必ず違約金(10,450円)が発生します。
ポケモンGOハマってたときに調子に乗って契約したYahooWiFi。契約解除料めっいゃ高いー。いい加減学べよって感じですが安い物には裏ありますよね。
— フカエ ノブル (@fukae_noburu) August 27, 2017
YahooWifi解約したのに50000円弱の請求が来た。
— メイショウヨシテル (@yoshiteru_tana) April 19, 2017
知らずに契約して解約料金に驚く、、という声も多数みられます。契約前に確認しておきましょう。
どんなときもWiFiの解除料金
どんなときもWiFiの契約期間は2年で、解除料金は下記のようになります。
契約期間 | 解除料金 (税込) |
---|---|
0~12カ月 | 20,900円 |
13~24カ月 | 15,400円 |
25カ月目 | 解除料なし |
26カ月〜 | 10,450円 |
契約から25カ月目にが解約月となりその月に解約すると違約金は発生しません。
そこから3年間の自動更新となり、それ以降解約月以外で解約しようとすると必ず違約金(10,450円)が発生します。
ワイモバイルのポケット型WiFiに比べて比較的解除料金が安いように思えますが、長期的に利用する場合はどちらも同じ違約金となっています。
しかし、どんなときもWiFiにはいつでも解約サポートというサービスがあります。契約してみて通信速度に満足がいかなかった場合は、希望に合った別のインターネット回線を紹介してもらうことも可能です。
紹介された回線に乗り換える場合は、違約金がかかりません。利用しているうちに回線速度に不満が出てきても、乗り換えが検討しやすいのはメリットですね。

総評
それぞれの特徴、比較結果をまとめる以下のようになります。
- 通信速度はワイモバイルの方が速い
- 回線のエリアは、クラウドWi-FiであるどんなときもWiFiの方が広い
- 無制限プランは長期的にみるとどんなときもWiFiの方が安い
総合的にみると、どんなときもWiFiの方がオススメできる、という結論になります。
しかし、以下の場合はワイモバイルのポケット型WiFiを検討する価値がありそうです。
- すでにYahoo!プレミアム会員になっている
- ゲームや動画視聴が多いため、速度を重視したい
ご自身の状況に合わせて、検討してみてください。