ドコモやau、ソフトバンク等でスマホやタブレットを契約して利用すると、毎月の通信量がひっ迫してキツイと感じることも多いと思います。
使えるデータの容量を上げれば済む話ですが、そうすると毎月の通信コストが上がってしまいますよね…
なので容量を上げずにもっとたくさんデータ通信が出来ないか?
と考えた場合、スマホやタブレットを自宅で使う時はWi-Fi接続するのが良い方法です。
本ページでは、
「自宅でWi-Fiが使えるようにしたい」
「スマホをWi-Fi接続したい」
という方向けに、Wi-Fi接続する方法を易しく解説します。
先に概要を説明すると、方法は下記の3ステップとなります。
- インターネットを契約する(下準備)
- Wi-Fiを構築する
- スマホ、タブレットでWi-Fiを接続
図で表すと下のようなイメージです。

スマホをWi-Fi接続するための下準備
本サイトでも「スマホを自宅でWi-Fiに繋ぎたい」という問い合わせが来ることが多いのですが、たいてい下準備が出来ていない状態だったりします。
その下準備とは、自宅にインターネット環境を整えることです。
Wi-Fiにはインターネットの契約が必要

自宅でWi-Fiを使ってインターネットをしたい場合、インターネットの契約は必須です。
これは別にお金を騙し取ろうとか、契約させようとかそういうわけではなく、現代の日本では自宅で(Wi-Fiを使って)インターネット接続したい場合、必ずインターネットの利用契約をして月額料金を支払う必要があります。
コンビニやスターバックス等ではタダでWi-Fiが使えますが、あれは各会社やプロバイダ(インターネットを提供する会社)が無料で提供しているサービスです。
どんな回線と契約すればいいのか?
初心者でも出来る!自宅をWi-Fi対応する3つの方法でも詳しく解説していますが、現在自宅のインターネットの主流となっているのは光回線と呼ばれるインターネット回線です。
他にも無線タイプのWiMAXやソフトバンクエアーがあり、手軽にインターネットを使いたい人に人気があります。
<インターネットの種類>
名称 | 回線種別 | 説明 |
---|---|---|
フレッツ光 | 光回線 | NTT東西が提供する光回線 |
ドコモ光 | ドコモが提供する光回線。回線そのものはフレッツ光と同じ | |
auひかり | au(KDDI)が提供する光回線 | |
ソフトバンク光 | ソフトバンクが提供する光回線。回線そのものはフレッツ光と同じ | |
WiMAX | LTE | UQコミュニケーションズが提供する持ち運び可能なインターネット。 |
ソフトバンクエアー | LTE | ソフトバンクが提供する無線タイプのインターネット。 無線タイプだが自宅専用。 |
YahooADSL | ADSL | YahooBBが提供するADSL回線。光回線普及前に主流だったインターネット回線。 |
月額料金は種類や利用条件、契約内容によって変わってきますが、だいたい3,500円程度から5,000円前後くらいが相場です。
インターネット回線について詳しく知りたい方は自宅のインターネット回線の選び方と選ぶ際の注意点も合わせてご一読ください。
インターネットを契約して自宅でWi-Fi構築

インターネットを契約したら次は自宅でWi-Fiが使えるようにWi-Fi構築を行います。
Wi-Fiの構築方法に関しては
- 回線終端装置がONUの場合(光回線)
- 回線終端装置がホームゲートウェイの場合(光回線)
- WiMAXのような無線回線の場合
によって方法が異なります。
回線終端装置とは?
回線終端装置と聞くと「なんか専門的で難しそう」と感じますが、ただの光回線(フレッツ光やドコモ光、ソフトバンク光等)の末端の機器という意味です。
もっとわかりやすく言えば工事業者が設置して行った機器のことです。
光回線の終端装置は2種類あります。
- ONU
- ホームゲートウェイ(HGW)
電話を契約せずにフレッツ光系の回線(ドコモ光やソフトバンク光等)を契約した場合に設置される機器です。
見た目はたいていこのような形となっています。

終端装置がホームゲートウェイとなっている場合は下記のようなケースが多いです。
- 光電話を申し込みしている場合
- auひかりを契約している場合
場合が多いというのは、例えばフレッツ光のBフレッツや光プレミアム等の古いタイプの光回線を利用している場合はホームゲートウェイではないからです。
どちらか分からない場合はお問合せください。このページ下のコメント欄等でもOKです。
回線終端装置がONUの場合(光回線)
回線終端装置がONUの場合は以下の2つの手順となります。
- Wi-Fiルーターの用意
- インターネットの設定

Wi-Fiルーターは家電量販店やアマゾン等で3,000円~10,000円程度で販売しています。
画像は大手メーカー、バッファローのWi-Fiルーターです。
ルーターの選び方に関しては下記の記事でまとめてあります。

購入したWi-FiルーターはONUとこのようにつなぎます。

ONUと接続したらWi-Fiルーターの設定をします。
Wi-Fiルーターの設定に関しては下記ページにまとめてあるのでご一読ください。

回線終端装置がホームゲートウェイの場合(光回線)
ONUの場合は
- Wi-Fiルーターの用意
- インターネットの設定
の2つの手順が必要でしたが、ホームゲートウエイの場合はシンプルです。
Wi-Fiルーターの用意のみ。
買ってきたルーターをホームゲートウエイに接続するだけで使えます。
下の画像はWi-Fiルーターを購入してホームゲートウェイに接続した場合のイメージです。

auひかりをパソコンで有線接続している場合は下図のような機器構成になっています。

ルーターを設置し、無線化するとこうなります。

ルーターを設置して無線化するのが基本ですが、プロバイダから無線LANカードをレンタルし、ホームゲートウエイに挿し込むことでWi-Fiを飛ばすという方法もあります。
この方法については機器や契約内容によって変わるのでここでは割愛します。
いずれの場合でもホームゲートウェイの場合はWi-Fiルーターの設定は必要ありません。
Wi-FiルーターをAPモード(またはブリッジモード)にしてホームゲートウェイのLANポートに接続するだけでWi-Fi構築が可能です。
モードの切り替え方法はWi-Fiルーターの機種によって変わってきますが、多くのルーターに切り替えスイッチがあるので簡単にモード変更できます。

WiMAXのような無線回線の場合
WiMAXやソフトバンクエアーの場合にはONUもホームゲートウエイもありません。
ルーターの設置も必要ありません。
- 端末を充電
- コンセントにつなぐ
このいずれかをするだけでWi-Fiが使えます。

スマホ、タブレットでWi-Fi接続

ルーターの設置が完了したらこれでもうWi-Fiが利用できる状態となっています。
後は接続したいスマホやタブレット、ノートパソコン等で接続設定を行うだけです。
スマホでWi-Fiを接続する方法
自宅にWi-Fiが飛んでいれば接続はとても簡単です。
スマートフォンで「設定」→「wi-fi」と進み、Wi-Fi接続画面を開きます。
次にその中で接続したいSSIDを選択。SSIDはWi-Fiルーターの本体に貼ってあるラベルに記載されています。

SSIDをタップするとパスワード入力画面が開くので、ルーター本体に書かれてあるアクセスキー(暗号化キーと記載されていることもある)を入力。
正しく入力が出来たらWi-Fiが繋がります。
右上にWi-Fiマークが出現すれば設定は完了です。

iPhoneでもやり方は全く同じです。もちろんタブレットも同じ。
ノートパソコンやプレイステーション等のWi-F対応機器もWi-Fi設定画面の開き方はそれぞれ変わってきますが、
「SSIDを選んでアクセスキーを入力する」という手順は全く同じです。
まとめ
自宅でスマホをWi-Fi接続してインターネットを利用したい場合、必ず自宅にインターネット環境が必要です。
ですが逆に自宅にインターネット環境があれば、割と低コストでスマホやタブレットをWi-Fi接続することが出来ます。
自宅にすでにネット環境がある場合はWi-Fiルーターを設置してスマホをWi-Fi接続しましょう。
自分で設定できる気がしないなら

光回線ではありませんが、ソフトバンクエアーという据え置き型のWi-Fiルーターもおすすめです。
ソフトバンクエアーは、光回線と違い工事は不要で、届いたその日にコンセントに刺すだけで利用可能になります。
面倒な設定もないので、機械が苦手でもすぐに使えます。
自分で光回線の設定が難しい場合はこちらも検討してみましょう。
現在家庭用のインターネットは光回線だけでも数百種類あります。
自分の環境にどれが適しているか、どれがお得なのかはケースバイケースです。
4つの質問に答えて自分の環境に適したインターネットを診断してみましょう!