スマホで動画を見たり、ゲームをするときにはWi-Fiがあると安心です。なぜなら、動画やゲームなどではデータ通信を使ってインターネットに接続するのですが、契約しているスマホのプランでは上限のデータ通信量を超えてしまうことがあるからです。
上限のデータ通信量を超えてしまうと、1ヶ月間は通信が遅くなってしまい、動画やゲームの通信がしづらくなってしまいます。
しかしWi-Fiに接続すればデータ通信量を使わずに通信ができるため、通信が遅くなる心配をせずにゲームや動画を楽しめるのです。
そこでよくある疑問が、「Wi-FiルーターだけあればWi-Fi接続はできるの?」というもの。Wi-Fiルーターとは次の画像のようなものです。

この記事では、Wi-FiルーターだけでWi-Fi接続ができるのかを分かりやすくお伝えします。
結論:Wi-FiルーターだけではWi-Fi接続はできない
結論から言うと、Wi-FiルーターだけではWi-Fi接続はできません。
Wi-Fiルーターとは別名で「無線LANルーター」のことで「インターネットに無線で繋ぐための装置」です。
有線でインターネットを使う場合、LANケーブルとパソコンを接続します。
しかし有線だと、LANケーブルと繋がっていないとインターネットが使えません。
インターネット接続するにはインターネットの契約が必要
インターネットに接続するにはインターネットの契約をしなくてはなりません。Wi-Fiルーターだけあるという状態は、例えるなら自宅で電気の契約をしていないのに電灯を点けようとしているのと同じです。
つまりWi-Fiに接続してインターネットを使うには、Wi-Fiルーターとインターネット契約の二つが必要なのです。

Wi-Fiを受信する機器が必要
もちろん、Wi-Fiを使ってインターネット接続するためにはWi-Fiを受信できる機器が必要です。
スマホやパソコンにはWi-Fiを受信できる機器が内蔵されています。例えばガラケーや古いデスクトップパソコンなどはWi-Fiを受信できる機器が内蔵されていないため、Wi-Fi接続はできません。
Wi-Fiを使うために契約するべきもの
前の章では、Wi-FiルーターだけではWi-Fiは使えず、インターネットの契約が必要であることをお伝えしました。
インターネットを契約すると言ってもさまざまな種類があります。そこでどんな人が何を契約するべきなのかをまとめました。
自宅でネット接続するなら:光回線
工事が難しい住居なら:ホームルーター
外出先で使いたいなら:モバイルWi-Fiルーター
詳しく見ていきましょう。
自宅でネット接続するなら光回線
光回線は「光ファイバー」を自宅に引き込んで使います。光回線を契約する場合、Wi-Fiルーターが必要です。
光回線のメリットは次の通りです。
- 通信が安定していて早い
- 通信制限がない
光ファイバーは世界で最も通信速度が早い回線です。また光ファイバーを自宅まで引き込むため、非常に安定しています。
さらに、光回線はどれだけ通信をしても通信制限がありません。そのため、自宅で家族みながインターネットを使う場合は光回線がおすすめです。
一方で、光回線にはデメリットもあります。
- 料金が割高
- 工事が必要
- 引越しのたびに工事費用がかかる可能性がある
まず、光回線は他のインターネット契約に比べると料金が割高です。マンションと戸建てで料金が異なる場合が多いですが、平均すると毎月約5,000円ほどかかります。
また光ファイバーを引き込むために工事が必要です。そのための工事必要がかかるほか、引越しをしたら再度工事費用がかかる可能性があります。

工事が難しい住居ならホームルーター
Wi-Fiを使うのに工事が難しい場合は、「ホームルーター」の契約をおすすめします。ホームルーターとは次の画像のようなものです。

ホームルーターのメリットは次の通りです。
- 工事なしで使用できる
- モバイルルーターより通信が安定している
ホームルーターは光回線と違い、工事の必要はありません。その分、安定性や速度は光回線に劣ります。しかし、コンセントに接続して使うので電気が安定して供給され、後述のモバイルWi-Fiルーターよりも通信が安定しています。
一方、ホームルーターのデメリットは次の通りです。
- 持ち運びができない
- 近隣の使用状況で通信が遅くなる場合がある
- プランによってはデータ通信制限がある
まず、ホームルーターはコンセントに接続して使うため、持ち運びができません。
また、ホームルーターは近隣でも同じ回線を使っている場合、時間帯によっては通信が遅くなることがあります。
さらに、光回線とは違いプランによってはデータ通信制限があります。データ通信量が多い家族にはホームルーターはあまりおすすめできません。

外出先で使えるモバイルWi-Fiルーター(ポケットWiFi)
モバイルWi-Fiルーターとは、次の画像のようなものです。

モバイルWi-Fiルーターのメリットは次の通りです。
- 外出先でもWi-Fiが使える
モバイルWi-Fiルーターは、その名の通り持ち運びできるWi-Fiルーターです。光回線やホームルーターのように線で接続する必要がないため、外出先でもWi-Fiが使えます。
一方、モバイルWi-Fiルーターのデメリットは次の通りです。
- 充電が必要
- 電波状況によって通信が不安定になる
- プランによってはデータ通信制限がある
モバイルWi-Fiルーターは充電式のルーターです。充電が切れてしまうとWi-Fi接続できなくなってしまいます。
また山間部や通信が混雑している場所など、通信速度が電波状況に左右されることも。さらにホームルーターと同様に、プランによってはデータ通信制限があります。

スマホの契約をしていればWi-Fiを使える
基本的には、ここまで紹介した3つの方法でインターネット契約することでWi-Fiが使えます。
しかし、実はスマホを契約していればWi-Fiを使えることをご存知でしょうか。スマホのオプション契約で「テザリング」という機能を使えれば、スマホをWi-Fiルーター代わりにしてWi-Fiが使えるのです。
しかし、テザリングはスマホのデータ通信量を使います。そのため、テザリングを使いすぎるとスマホの通信が低速化してしまうことがあります。
賃貸マンションの場合、ネット契約なしでWi-Fiが使える可能性も
賃貸マンションの場合、Wi-Fiが完備していることがあります。その場合はWi-Fiを別途契約しなくても、部屋の中でWi-Fiが使えます。
またマンションによっては、Wi-Fiルーターが設置されている場合もあれば、Wi-Fiルーターだけご自身で用意しないといけない場合もあります。
しかし、このような常設されているWi-Fiは通信が遅いケースが多いです。使ってみて遅いと感じた場合は、ご自身でネット契約したほうがよいでしょう。
まとめ
この記事では、Wi-FiルーターだけではWi-Fi接続はできず、インターネットの契約が必要であることをお伝えしました。
最後に、どんな人がどのインターネット契約がおすすめなのかをおさらいしましょう。
自宅でネット接続するなら:光回線
工事が難しい住居なら:ホームルーター
外出先で使いたいなら:モバイルWi-Fiルーター
もしWi-Fiルーターだけを買ってしまったという人は、光回線を契約すればWi-Fiルーターがムダにならずに済みますよ。
現在家庭用のインターネットは光回線だけでも数百種類あります。
自分の環境にどれが適しているか、どれがお得なのかはケースバイケースです。
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