光回線の基本

安いWi-Fiルーターと高いWi-Fiルーターって何が違うの?わかりやすく解説します

Wi-Fi  安い 高い 違い

自宅で光回線を引いたときに、無線でインターネットに接続できるWi-Fiを使うために必要なのがWi-Fiルーターです。

Wi-Fiルーターにはさまざまな価格帯のものが販売されており、機種やメーカーによってそれぞれ特徴が違います。安いものなら2,000円程度から、逆に高いものでは4万円もするWi-Fiルーターも存在します。

しかし、同じWi-Fiルーターでもなぜそんなに価格差があるのか分からないですよね。

小林
小林
機能を調べようとして、専門用語ばかりで疲れてしまいました…

そこでこの記事では、安いWi-Fiルーターと高いWi-Fiルーターの違いについて、専門用語を噛み砕きながら分かりやすくお伝えします。

どの価格帯がどんな人におすすめなのかもご紹介します!

安いWi-Fiルーターと高いWi-Fiルーターの違い

Wi-Fiルーターの価格を決めるのは、基本的には通信速度です。速ければ高いというのはある程度当たり前の話です。

しかし、Wi-Fiルーターにはその通信速度を発揮するのにさまざまな機能が搭載されています。具体的には、次の基準でWi-Fiルーターの価格が上下します。

  • 対応している通信規格
  • アンテナの本数(ストリーム数)
  • MU-MIMOに対応しているか
  • IPv6に対応しているか

専門用語が出てきましたが、ご安心ください。分かりやすく解説します!

対応している通信規格

実は、私たちが普段使っているWi-Fiには通信規格があるのをご存知でしょうか。

現在多くのWi-Fiルーターで使われている通信規格をまとめました。

規格名最大通信速度通称
IEEE 802.11n600MbpsWi-Fi4
IEEE 802.11ac6.9GbpsWi-Fi5
IEEE 802.11ax9.6GbpsWi-Fi6

Wi-Fiの規格は、上の表にあるように「IEEE 802.」から始まるものです。一般的に、通信規格は「11n」「11ac」「11ax」などと表記していることが多いです。

通信規格

そして規格によって通信速度が異なるのです。上の表に書いてあるように、「11n」「11ac」「11ax」の順番に最大通信速度が上がります。

また、それぞれの規格には通称があります。「11n」は「Wi-Fi4」、「11ac」は「Wi-Fi5」、「11ax」は「Wi-Fi6」です。

制定されたタイミングは11n・11ac・11axの順番に新しく、11axは2019年に制定された最も新しいものになります。

しかし2020年5月現在、11axに対応しているWi-Fiルーターは少なく、主流なのは11acです。

ねとみ
ねとみ
よく分からない人は、「主流のWi-Fiルーターは11ac」「最新のWi-Fiルーターは11ax」と覚えておけばOKですよ。

一般的に、11ac対応のWi-Fiルーターよりも、11ax対応のWi-Fiルーターのほうが値段は高い傾向にあります。

通信規格が新しいWi-Fiルーターを購入しても、光回線や通信機器が対応していないと意味がない

ここで覚えておいて欲しいのが、Wi-Fiルーターの通信規格が新しいものに対応していても、光回線や通信機器が対応していないと高速通信を実現できません。

例えば光回線は、最大通信速度が下り1Gbpsのものが多いです。その光回線に11ax対応のWi-Fiルーターを接続しても、最大1Gbpsしか出ません。

また通信機器についても同じことが言えます。光回線やWi-Fiルーターが11axと同程度の通信速度を出せても、スマホやPCが古い規格にしか対応していないと、古い規格での最大通信速度までしか出せません。

通信規格

例えば、iPhoneだと「iPhone 6」以降の機種でないと11acには対応していません。

しかし、徐々に11axに対応している通信機器も出回ってきました。2020年5月現在、11axに対応している主なスマホは次の通りです。

  • iPhone 11シリーズ
  • iPhone SE(第2世代)
  • Galaxy S10シリーズ
  • Galaxy S20シリーズ
  • AQUOS R5Gシリーズ
  • Xperia 1 IIシリーズ

とはいえ、持っている通信機器が対応する通信規格が古いからといって、通信規格が新しいWi-Fiルーターを買っても通信ができないわけではありません。

新しいWi-Fiの規格は、古いものにも対応できます。つまり、11acに対応している通信機器でも、11axのWi-Fiルーターに接続できるということです。

アンテナの本数(ストリーム数)

Wi-Fiルーターにはアンテナが付属しており、機種によってアンテナがむき出しになっているものと、アンテナ内蔵型のものがあります。

そしてWi-Fiルーターの通信は、アンテナが多いほど安定します。そのため、アンテナの本数によってWi-Fiルーターの値段も高くなりがちです。

アンテナの本数は、商品説明欄では「4×4」「2×2」などと表記されており、この表記を「ストリーム数」と言います。

ストリーム数が「4×4」の場合は受信アンテナが4本、送信アンテナが4本搭載されているという意味です。

一般的に、11acに対応した家庭用Wi-Fiルーターはストリーム数が「3×3」のものが多いです。

ねとみ
ねとみ
ワンルームにひとり暮らしの場合は「1×1」や「2×2」など、本数が少ないものを選んでもよいでしょう。

MU-MIMOに対応しているか

MIMO(マイモ)とは、Wi-Fiルーターのアンテナを用いることで、通信を安定させる機能のことです。またこの機能は、アンテナの本数が増えるほど通信が安定します。MIMOは「11n」の通信規格から取り入れられています。

しかし、MIMOは端末とWi-Fiルーターで1対1でしか同時に通信できません。複数台を同時に通信できないため、端末の台数が増えるとWi-Fiルーターが通信する回数が増え、通信速度が低下してしまいます。

MIMO

そこで開発されたのが、通信規格11acから搭載された「MU-MIMO(マルチユーザーマイモ)」という機能です。MIMOは同時に複数端末と通信ができるため、通信速度の低下を防げます。

MU-MIMO

MU-MIMOは、通信する端末を判別して、その端末の方向に集中して電波を放射する技術である「ビームフォーミング」を応用した技術です。

ビームフォーミングはWi-Fiルーターを中心に放射状に電波を放射するのではなく、端末の方向へ集中して放射するため、効率良く電波を受信できるため、通信速度が安定します。

しかし通信規格と同様に、MU-MIMOもWi-Fiルーターが対応していても、端末側がMU-MIMOに対応していないと対応できません。

ビームフォーミングは11acから搭載された機能なので、MU-MIMOも同様に11acからの対応です。

ただし全ての11ac対応Wi-FiルーターがMU-MIMOに対応しているわけではありません。そのためMU-MIMO対応のWi-Fiルーターは非対応ルーターよりも価格は上です。

またMU-MIMOは同時に複数端末と通信できると言っても、端末数に上限があります。同時に通信ができるのはWi-Fiルーターのアンテナ数から1本引いた台数です。

例えば、ストリーム数「4×4」のWi-Fiルーターの場合は、MU-MIMOによる同時通信台数は3台です。3台以上通信すると、通信速度が低下します。

また通信規格11acでは同時接続できる最大ユーザー数が4人なのに対し、11axは8ユーザーまで接続できます。

IPv6(IPoE)に対応しているか

IPv6(IPoE)とは、最新の通信方式のことです。この通信方式は旧来の「IPv4」と比べて、混雑しにくく通信速度が早いという特徴があります。

またIPv6(IPoE)の中でも、「IPv4 over IPv6」はIPv6の弱点を克服した接続方法です。Pv4 over IPv6に対応しているWi-Fiルーターは高性能である分、価格も高くなります。

ねとみ
ねとみ
とりあえず、IPv4→IPv6(IPoE)→IPv4 over IPv6の順番に通信が早いと覚えておけばOKです。

さらに、IPv4 over IPv6を使った「v6プラス」「v6ハイブリッド」などといった接続サービスがあります。どの接続サービスが使えるかは、契約している光回線のプロバイダによって異なります。

ここで注意したいのが、例えば「v6プラス」の接続サービスを使うには、v6プラスに対応したWi-Fiルーターが必要だということです。

もしv6プラスが使えるプロバイダを契約しても、Wi-Fiルーターがv6プラスに対応していなければ、通信方式が旧来のものになってしまい、思うような通信速度は出せません。

そのため、ご自身が契約しているプロバイダを確認し、どんな接続サービスが使えるのかを把握したうえで、その接続サービスに対応したWi-Fiルーターを選択しましょう。

その他の違い

そのほかにも、Wi-Fiルーターには機種によってさまざまな機能が付いています。ここでは代表的な機能をご紹介します。

  • AOSS/WPS
  • バンドステアリング
  • セキュリティ機能

AOSSやWPSとは、ボタンひとつでWi-Fiルーターと端末を接続できる、便利な機能です。通常ではWi-Fiルーターと接続するにはWi-Fiルーターの名前(SSID)をネットワーク一覧から探し、パスワードを入力する必要がありました。

しかしこの機能を使えば、その設定をボタンひとつ押すだけで完結できます。同時にセキュリティの設定まで自動で行えるため、Wi-Fiルーターに慣れていない人にはおすすめの機能です。

バンドステアリングとは、Wi-Fiルーター周辺の電波強度や利用状況、混雑状況を判別し、使用している端末を空いている周波数帯に自動で接続してくれる機能です。

この機能は、例えて言うなら交通誘導員のようなものです。空いている道(周波数帯)に誘導して、渋滞を避けることで通信環境を安定させられます。

またWi-Fiルーターには、セキュリティに関する機能を搭載しているものも。例えばNECのWi-Fiルーターには、子供のスマホやゲーム機を使った通信を制限する機能があります。

このような特殊な機能を搭載しているほど、Wi-Fiルーターの価格は高くなります。

Wi-Fiルーターの相場と価格帯ごとのおすすめを紹介

前の章では、安いWi-Fiルーターと高いものについて、機能の違いを解説しました。

とはいえ、安いWi-Fiルーターがいくらなのか、Wi-Fiルーターの相場が分からないという人もいると思います。

一般的な家庭用Wi-Fiルーターは、3,000円〜13,000円の間で販売されていることが多いです。そのため、3,000円より安いWi-Fiルーターは通信が遅かったり、逆に2万円もするものはオーバースペックだったりします。

この章では、

  • 〜3,000円
  • 3,000円〜5,000円
  • 5,000円〜8,000円
  • 8,000円〜1万円

のそれぞれの価格帯でおすすめのWi-Fiルーターをご紹介します。

〜3,000円でおすすめのWi-Fiルーター

3,000円までのWi-Fiルーターでおすすめなのは、「BUFFALO」が販売する「WCR-1166DS」です。以下、この機種の基本スペックをまとめました。

  • 価格:2,973円(2020年6月2日現在)
  • 最大通信速度:866Mbps
  • 通信規格:11ac
  • 通信方式:IPv6
  • ストリーム数:2×2
  • MU-MIMO:非対応
  • ビームフォーミング:対応
  • AOSS/WPS:対応(QRセットアップ)
  • バンドステアリング:非対応
  • 接続台数:6台
  • 間取り:2LDK

このように、WCR-1166DSは通信規格11acに対応している中でも最安クラスのWi-Fiルーターです。

最新の通信方式である「IPv6」には対応していませんが、最大通信速度は866Mbpsと申し分なし。またこの価格帯でビームフォーミングに対応している機種は少ないです。

このWi-Fiルーターは、次のような人におすすめです。

  • ワンルームでひとり暮らしの人
  • アパートに同棲中のカップル

3,000円〜5,000円でおすすめのWi-Fiルーター

3,000円〜5,000円の価格帯でおすすめのWi-Fiルーターは、「TP-Link」が販売する「Archer C6」です。この機種のスペックは次の通り。

  • 価格:4,000円(2020年6月2日現在)
  • 最大通信速度:867Mbps
  • 通信規格:11ac
  • 通信方式:IPv6
  • ストリーム数:4×1
  • MU-MIMO:対応
  • ビームフォーミング:対応
  • AOSS/WPS:対応(QRセットアップ)
  • バンドステアリング:非対応
  • 接続台数:30
  • 間取り:3階建て・4LDK

この「Archer C6」は、最大通信速度は先ほど紹介したBUFFALOの「WCR-1166DS」と比べても大差はありません。

しかし、「Archer C6」で注目すべきなのは、その接続台数。なんと最大30台まで接続可能です。同一価格帯のBUFFALO「WSR-1166DHPL2」が12台なのに比べて、その倍以上も接続できます。

Archer C6は、Wi-Fiの通信速度はそこそこで、多く接続できるWi-Fiルーターを探している人にぴったりです。

このWi-Fiルーターは、次のような人におすすめです。

  • ゲーム機やスマホなど、通信機器が多い家庭
  • 二世帯住宅に住んでいる人

5,000円〜8,000円でおすすめのWi-Fiルーター

5,000円〜8,000円の価格帯でおすすめのWi-Fiルーターは、「I-O DATA」が販売する「WN-DX2033GR/E」です。このWi-Fiルーターのスペックをまとめました。

  • 価格:7,980円(2020年6月2日現在)
  • 最大通信速度:1733Mbps
  • 通信規格:11ac
  • 通信方式:IPv6
  • ストリーム数:4×1
  • MU-MIMO:対応
  • ビームフォーミング:対応
  • AOSS/WPS:対応(QRセットアップ)
  • バンドステアリング:非対応
  • 接続台数:24台
  • 間取り:3階建て・4LDK

このWi-Fiルーターは、最大通信速度1733Mbpsを誇ります。接続可能台数についてはTP-Linkの「Archer C6」ほどではありませんが、24台まで可能です。

WN-DX2033GR/Eの特筆するべき点は、IPv6(IPoE)の接続サービスに多数対応していること。このWi-Fiルーターで利用できる接続サービスとプロバイダの一部をご紹介します。

  • So-net:v6プラス
  • @nifty:v6プラス
  • BIGLOBE:IPv6オプション
  • ぷらら:ぷららv6エクスプレス

これ以外にも、WN-DX2033GR/Eは17つのプロバイダが提供する接続サービスに対応しています。

このWN-DX2033GR/Eは、次のような人におすすめです。

  • 通信が早く、なるべく手頃なWi-Fiルーターを探している人
  • 大人数でたくさん通信をする家族

8,000円〜1万円でおすすめのWi-Fiルーター

8,000円〜1万円の価格帯でおすすめのWi-Fiルーターは、「TP-Link」が販売する「Archer AX10」です。このWi-Fiルーターのスペックをまとめました。

  • 価格:8,000円(2020年6月2日現在)
  • 最大通信速度:1201Mbps
  • 通信規格:11ax
  • 通信方式:IIPv4 over IPv6
  • ストリーム数:4×1
  • MU-MIMO:対応
  • ビームフォーミング:対応
  • AOSS/WPS:対応(アプリ使用)
  • バンドステアリング:対応
  • 接続台数:24台
  • 間取り:3階建て・4LDK

このArcher AX10は、通信規格11axを使えるWi-Fiルーターの中でも最安クラスです。

最大通信速度はWN-DX2033GR/Eに劣るものの、スマホが対応できる通信速度は1201Mbpsであるため、Archer AX10にスマホを接続して使う分には申し分ないでしょう。

このArcher AX10は、パソコンやゲームなどで大量に通信する人にはおすすめです。

まとめ

この記事では、安いWi-Fiルーターと高いWi-Fiルーターの違いについてお伝えしました。

記事の中では3,000円〜1万円までの価格帯でWi-Fiルーターを紹介しましたが、基本的にこれ以上の値段・スペックは一般的には必要ないでしょう。

今後Wi-Fiルーターを選ぶときには、この記事でお伝えした内容をもとにして考えてみてくださいね。

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ねとみ
フレッツ光販売、電気通信事業会社の営業経験あり。 光回線やWiMAX、格安SIMなどについて解説しています。 ご意見、ご質問、お問い合わせはTwitterのDM、リプライでお気軽にどうぞ!
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