ネット回線を選ぶ際に一度は目にする「プロバイダ」という単語。
「そもそも何なのか?」「回線と別で契約が必要?」と、疑問を生む厄介な存在です。
結論、2022年現在ではもう気にする必要は不要。光回線・ポケットWiFi・ホームルーターすべての回線でプロバイダがセット=回線契約のみで使えるものがほとんどです。
そこで本記事では、プロバイダ契約についての解説とおすすめのプロバイダをご紹介。
適切なプロバイダを選べば、通信速度が速くなるだけでなく、お得な金額でネットを利用できますよ。
プロバイダとはそもそも何?
プロバイダの役割は、「IPアドレス」を発行して回線をインターネットにつなぐことです。
プロバイダの契約からインターネットに接続するまでの流れは以下の通りです。
プロバイダを契約するとIPアドレスがもらえる
↓
IPアドレスがあればインターネットに接続できる
↓
インターネットに接続できればWiFiが飛ばせる
プロバイダ次第でサービス内容や通信速度が変わるため、自分に合ったプロバイダを選びましょう。
回線が整っているだけではダメで、プロバイダと契約してはじめて、ネットへの接続が可能になります。
Wi-Fiに必要なプロバイダ契約とは?
プロバイダと契約すればネット接続が可能になりますが、プロバイダの契約だけではWiFiは使えません。
WiFiを使うには、プロバイダのほかに、ネットを繋ぐための「回線の契約」とWiFiを飛ばすための「ルーター」が必要となります。
ここからは、
の2パターンに分けて解説します。
光回線を契約した場合
自宅で安定してWiFiを使いたいなら、プロバイダだけではなく光回線の契約とWiFiルーターが必要です。
光回線でWi-Fiを利用するための流れは、以下の3ステップ。
- 光回線およびプロバイダの契約
- 光回線の開通工事を行う
- Wi-Fiルーターを接続
まず光回線の開通工事で自宅に線を引き込むことで、その宅内でインターネットが使えるようになります。
工事が終わったら、WiFiルーターを購入して自宅の光回線をWiFi化します。
Wi-Fiルーターは契約した光回線によっては無料でレンタルしてくれますが、基本的に自分で用意する必要があります。
Wi-Fiルーターの役割は以下の2つ。
- 宅内のWi-Fi化
- 複数端末に接続できる
光回線およびプロバイダの契約にくわえて、WiFiルーターの導入で初めてWiFiが使えるようになります。
ポケットWi-Fiを利用する場合

自宅以外でもWiFiを使いたいのであれば、持ち運びできるポケットWiFiの契約がおすすめです。
ポケットWiFiの場合、光回線とちがってルーターの導入は必要ありません。
工事も不要なので、契約したらすぐにインターネット接続が可能です。
ポケットWiFiは持ち運びできる代わりに、光回線よりも速度が遅く不安定になるデメリットがあります。
さらにプロバイダによっては、使いすぎると速度制限がかかることもあるため、注意が必要です。
光回線のおすすめプロバイダ
光回線でプロバイダを選ぶ際は、回線によって異なります。
そこでここからは以下3つの回線の中でおすすめのプロバイダをピックアップ。
一つずつ解説します。
フレッツ・光コラボのプロバイダを選ぶ2つのポイント
フレッツ光および光コラボレーション対応の光回線サービスには、数多くのプロバイダが対応しています。
プロバイダを選ぶ際は、以下2つを満たしていることを確認しましょう。
- IPv6に無料で接続できる
- キャッシュバックキャンペーンを実施している
IPv6方式で接続できれば、快適にネットを楽しめるようになります。
また、キャッシュバックを実施しているプロバイダと契約すれば、お得な金額でネット利用が可能です。
なお光コラボレーションの場合、事業者によって対応しているプロバイダが異なります。
まずは利用したい光回線を選び、それに対応しているプロバイダから選ぶようにしましょう。

auひかりで選ぶならSo-netがおすすめ
auひかりの利用を考えている方は、So-netがおすすめです。
プロバイダにSo-netを選べば、以下のメリットを受けられます。
- キャッシュバックが最大25,000円が受けられる
- カスペルスキーセキュリティの利用料が最大24ヶ月間無料
- 無線LANルーターのレンタル料が最大12ヶ月間無料
セキュリティソフトおよび無線LANルーターを無料で利用できることを考えると、かなりお得になります。
auひかりは以下の記事で詳しく解説しているため、ぜひこちらもご一読ください。

NURO光はプロバイダと一体型のサービス
通信速度の速さが売りのNURO光では、プロバイダと一体型でサービスを提供しています。
NURO光は独自回線を持っているので通信速度が速く、回線とプロバイダをまとめて契約できます。
項目 | 戸建てタイプ | マンションタイプ |
---|---|---|
月額料金(税込) | 2ギガ(3年契約):5,200円、2ギガ(2年契約):5,700円 | 2,090円 ~2,750円 |
初期費用(税込) (分割可) | 工事費44,000円 (※特典・キャンペーンにつき実質無料) +事務手数料3,300円 | 工事費44,000円 +事務手数料3,300円 |
通信速度 | 下り最大2Gbps |
通常は回線とプロバイダの契約は別で進めることになりますが、NURO光であればまとめて契約できるため、手間が省けます。
さらにNURO光なら無料でWiFiルーターがついてくるため、契約して工事が終わったらすぐWiFiを使うことができます。
WiFiルーターは自分で購入する必要があるため、非常にお得ですね。
NURO光を実際に利用している人の評判をTwitterで調べてみました。
NURO光。愛知から便乗してみる。正直ここまでの速度必要ないんですけど・・
ある日突然50GB超のアプデをぶっこんで来るCoDとかCoDとかCoDとかがいたので・・ついカッとなって導入してみました🤭 pic.twitter.com/yMdCAvnp1V— Knights_ (@Team_Zero3) September 2, 2020
上り下りともに文句なしですね!
NURO光、普通に開通すれば15メートル壁挟んでもこの速度。下りは1000Mbpsいくしね。特典は1年以内の開通が条件だったけど。
まぁ、仕方ないよね。 pic.twitter.com/aidKQ6s82e— たれぞう (@tarezoutarezou) September 3, 2020
15メートルの壁をはさんでこれなら十分かと
nuro光の速度が遅い???は????(深夜だけどw) pic.twitter.com/JkTIUdIDeb
— 未来から来た🐸(故障中) (@MiraiMirror) September 3, 2020
全体的に通信速度の満足度が高かったです。

おすすめのポケットWi-Fi
持ち運んで使えるポケットWiFi、こちらもさまざまなサービス会社から提供されています。
ここでは以下2つのポケットWi-Fiをご紹介。
それぞれ一つずつ解説します。
通信速度で選ぶならWiMAXがおすすめ
高速通信ができるポケットWi-Fiを選ぶなら、WiMAXがおすすめです。
下り最大速度で1.2Gbpsと、光回線にも劣らない速度を誇ります。
WiMAXでは、さまざまなプロバイダ業者がサービスを提供しています。
WiMAXの主要なプロバイダ5社の料金を比較してみました。
プロバイダ | 月額費用(実質) ※税込 |
---|---|
GMOとくとくBB | 3,809円 |
broadWiMAX | 3,931円 |
カシモ WiMAX | 3,902円 |
UQ WiMAX | 4,451円 |
BIGLOBE WiMAX | 4,785円 |
※キャッシュバック含めた3年間の平均金額
その結果、GMOとくとくBBが最も安いことが分かりました。
もちろんプロバイダが異なるだけで、提供しているサービス・端末は全く同じです。
最も高いUQWiMAXと比較して、月額800円ほど差があります。
WiMAXの中で最もお得なプロバイダはGMOとくとくBBです。
GMOとくとくBBの実質的な月額料金が安い理由は、最大30,100円のキャッシュバックが受けられます。
そのため、実質的な利用料金を安く抑えることが可能なのです。
WiMAXを利用するのであれば、GMOとくとくBBが最もお得に利用できます。

料金で選ぶならクラウドSIMがおすすめ
速度ではなく料金重視で選びたい方は、WiMAXよりクラウドSIMがおすすめです。
クラウドSIMの大きな特徴は、以下の3つです。
- ドコモ・au・ソフトバンクのマルチキャリア対応
- 3日速度制限なし
- 最大100GBまで利用可
ここからはクラウドSIMを提供しているおすすめのサービスを2つご紹介。
それぞれ一つずつ解説します。
3年目以降は解約金0円のMugen Wi-Fi
契約期間に縛られないポケットWiFiを希望するなら、Mugen WiFiがおすすめです。
主な特徴は以下の通り。
- 3年目以降は解約金0円
- 設定変更なしで海外でもすぐ使える
- 2年利用のユーザーには最新端末を無償で提供
Mugen Wi-Fi一番のメリットは2年間の縛りを終えた後、3年目以降は解約金が0円になること。
「2年間の縛りも煩わしい」と感じる方は、月額料金+660円で縛りなしの契約にできます。
さらに2年以上のユーザーには、無料で最新端末への交換もしてくれるため、長期間利用するほどお得になるサービスです。
Mugen Wi-Fiでは最大10,000円キャッシュバックのキャンペーンを実施しています。
- 利用開始月の14ヶ月目
- 利用開始月を含む23ヶ月目
の期間に、指定された方法に沿って手続きを進めれば、1回目で5,000円、2回目で5,000円がキャッシュバックされます。
こちらのキャンペーンを受ければ実質利用額が非常にお得になるため、ぜひご検討ください。
月額料金最安級のAiR Wi-Fi
「とにかく通信費は安く済ませたい」という方は、AiR Wi-Fiがおすすめです。
AiR Wi-Fiでは月額3,278円~と、格安の料金で利用できます。
サクッとプラン | まるっとプラン | らくらくプラン | |
---|---|---|---|
月額料金(税込) | 3,278円 | 3,608円 | 3,377円 |
同時接続台数 | 5台 | 5台 | 10台 |
最大バッテリー使用時間 | 約12時間 | 約13時間 | 約12時間 |
主な特徴 | 最安プラン | タッチパネル搭載 スマホに充電シェア可能 | 10台まで接続可能 |
契約期間1年、13ヶ月目のみの解約で手数料0円と縛りがありますが、月額料金+330円のオプションで縛りなしにもできます。
そのため「最安値かつ縛りなしで利用したい」方は、オプションを適用して利用しましょう。
Wi-Fiやプロバイダに関するQ&A
最後にWi-Fiやプロバイダについてよくある質問とその回答をまとめました。
プロバイダは回線を所有しているわけではないのですか?
auひかりやNURO光は自社で回線を所有しています。auひかりはKDDI系列で、NURO光はソニー系列です。その他多くの光回線、たとえばビッグローブ光やソフトバンク光といった回線はNTTの回線を借りています。
プロバイダの料金は回線事業者と一緒に請求されますか?
基本的にはプロバイダと回線事業者の利用料金は別々に請求されます。
ただしNURO光やSo-net光プラスのようにプロバイダ一体型の光回線サービスでは、まとめて請求されるようになっています。IPv6とはなんですか?
別名v6プラスとも呼ばれる通信技術です。夜などのインターネット利用者が増えて混雑する時間帯に混雑を回避できます。プロバイダ内の終端装置をパスしてインターネットに接続できるため、より快適にネットが使えます。
光回線とポケットWi-Fiはどちらが速いですか?
光回線の方が高速で安定しています。光回線は光ファイバーで信号を直接届けるため電波障害などを受けないため、高速かつ安定したネットを提供できます。しかしポケットWi-Fiは基地局から家まで電波で信号を飛ばすことで、山や壁といった障害物の影響を受けるため、不安定になりがちです。
光回線・ポケットWi-Fiとも利用制限はありますか?
光回線は使い放題プランがメインですが、ポケットWi-Fiの中には利用制限があるものも多いです。ただしポケットWi-Fiは外出先でも使えますが光回線は自宅でしか使えません。
Wi-Fiルーターが無料でもらえるプロバイダがあると聞いたのですが…
といった回線でWi-Fiルーターレンタル無料やプレゼントといったキャンペーンをやっています。
契約縛りのゆるいプロバイダはありますか?
光回線ではenひかり、ポケットWi-FiではAiR-WiFiがゆるいです。
enひかりは2年契約など縛りがないので違約金なしでいつでも解約できます。AiR-WiFiは月3608円の最安値で利用できる縛りなしWiFiです。クラウドSIMのトリプルキャリアって何ができるんですか?
ネットを利用する時点でdocomo・au・SoftBankの中で最も早い電波を拾って通信を行ってくれる機能です。
トリプルキャリア対応により、どこにいても安定した速度での通信が可能になります。まとめ
WiFiを使うには下記2つの方法があり、プロバイダの契約は欠かせません。
- プロバイダ + 光回線 + WiFiルーター
- ポケットWiFi(プロバイダ契約込み)
自分の使い方に合わせて、光回線かポケットWiFiか、どこのプロバイダで契約するかを選びましょう。
自宅のインターネット診断ツール 現在家庭用のインターネットは光回線だけでも数百種類あります。
自分の環境にどれが適しているか、どれがお得なのかはケースバイケースです。
4つの質問に答えて自分の環境に適したインターネットを診断してみましょう!
自宅でインターネットを利用する人数は?
あなた(及び家族の方)はインターネットの動画やゲームを利用しますか?
利用しているスマホの台数を教えて下さい(家族含む)
お住まいの自宅はどのタイプ?