こんにちは。
やさしくねっとの運営者です。
本サイトでは普段当たり障りのないことばかり書いているのですが、業界があまりにもひどい状況になってきたので一石を投じたく、運営者本人が筆を執る(厳密にはPCのキーボードですが)ことにしました。
今回はモバイルWi-Fi、いわゆるポケット型WiFiについて書きます。
おすすめのWi-Fiについてはこちらのページなどで以前まとめてはいるのですが、ここでまとめていることは自分が家族や友人に勧めるものとは異なっています。すいません。
本ページは先日友人に「Wi-Fiは本当はどれが良いの?」と聞かれた時に説明した内容と同じものです。
本音で書くので多方面に怒られるかもしれませんがよろしくおねがいします。
本当におすすめ出来るポケット型WiFi5選
ポケット型WiFiは通常月額料金と通信容量のみで決めがちですが、私が自分で使う場合や家族、友人に勧める場合は以下の条件を加えた5つのポイントを考慮します。
- 月額料金
- 通信容量(月間容量が多い、短期制限はあっても良い)
- 契約縛り期間(ない方が望ましい)
- 対応エリア(現状ではソフトバンク回線が良好)
- 会社の体質(NTT系、au系、大手プロバイダが信頼出来る)
対応エリアに関しては現在実質ソフトバンクとWiMAXの二択になりますが、ソフトバンク回線の方が圧倒的にエリアが広いです。
ただWiMAXも十分エリアは広いので、自分の利用用途に合わせて考慮することをおすすめします。エリアが対応していて利用するエリアが限られているのであればWiMAXで問題ありません。
上記を踏まえて選出すると以下の通りとなります。
- Mugen WiFi(格安プラン)
- GMOとくとくBBのWiMAX(ギガ放題)
- ビッグローブのWiMAX(ギガ放題)
- それがだいじWi-Fi
Mugen WiFi(格安プラン)
項目 | 格安プラン |
---|---|
月額料金 | ずっと3,854円(税込) |
キャッシュバック | 10,000円 |
選べる機種 | U3 |
評価 | |
月額料金 | ★★★★★ 非常に安い。最安級。 |
通信容量 | ★★★☆☆ 月間最大100GB、短期での制限明記なし |
縛り期間 | ★★★★☆ 2年間、以降は縛りなし |
対応エリア | ★★★★★ トリプルキャリアで国内外で使える |
会社の信頼性 | ★★★☆☆ 従業員数14名の小さい会社。 |
総合評価:
Mugen WiFiは驚くほど月額料金が安いのが特徴的です。
ポケット型WiFiは最初の数ヶ月だけ安く、後から値段が高くなるものも多いのですが、Mugen WiFiの月額料金はずっと変わらず3,718円です。
これは月間容量100GBクラスのWiFiの中でも最安級です。
au、ソフトバンク、ドコモ回線の利用が可能ですが、ソフトバンクの電波をよく掴むので、実質ソフトバンクメインのWiFiとなっている様子。
ソフトバンク回線はWiMAXよりもエリアが広いので対応エリアは◎です。
Mugen WiFiのデメリット
Mugen WiFiは月額料金が非常に安く、契約期間も2年なので総合的におすすめしやすいポケット型WiFiです。
敢えて気になる点をあげるとすれば、会社の規模です。
大手ではないため「なにかトラブルがあった際に適切にすぐに対応してくれるか心配」「絶対安全なものを契約したい」という方にはおすすめしかねます。
ただ現状では会社に対する悪評などは全く無いですし、目立ったトラブルもなさそうなので問題ないかと思います。
「安さ重視」だったり「新しいものでも大丈夫」「むしろ新しいサービスにどんどん挑戦したい」という方におすすめのWi-Fiです。
GMOとくとくBBのWiMAX(ギガ放題)

項目 | ギガ放題(税込) |
---|---|
月額料金 | 1~2カ月目:3,969円 3〜22カ月目:4,668円 23カ月目以降:4,668円 |
キャッシュバック | 最大30,000円 (毎月変更します) |
受け取り方法 | 11カ月後に振り込み |
選べる機種 | WX06, W06, HOME02, L02 |
評価 | |
月額料金 | ★★★★☆ 月額料金割引とキャッシュバックを考慮すると実質料金は安いといえる |
通信容量 | ★★★☆☆ 月間無制限、3日間10GB以上で規制 |
縛り期間 | ★★☆☆☆ 3年間の自動更新 解約月以外で違約金発生 |
対応エリア | ★★★☆☆ WiMAXエリア おおよそカバーしているが入らない所も少なくない |
会社の信頼性 | ★★★★☆ 大手プロバイダなので信頼は出来る。 しかし安かろう悪かろうな印象。 |
総合評価:
WiMAXはauの関連会社であるUQコミュニケーションズが提供しているサービスのため、品質が信頼出来ます。
3日間10GBという制限こそありますが、これは「そのラインまでは規制しない、品質を保証する」という意味もあるため逆に安心して利用出来ます。
WiMAXは多数のプロバイダが提供していますが、キャッシュバックを考慮して実質お得に契約出来るのはGMOとくとくBBです。
ただこれは「キャッシュバック」は取りこぼす人がいるから出来る金額だと思っています。
GMOとくとくBB WiMAXのデメリット
最大のデメリットはキャッシュバックを忘れて取りこぼすと高く付いてしまうことです。
「安くておすすめ」としていますが、キャッシュバックを逃すと他社よりもかなり割高になってしまいます。
なので契約したらGoogleカレンダーにキャッシュバックの受取がある月をメモしましょう。
それさえやっておけば問題ありません。
どうしようもない大きな問題点は契約期間が3年で自動更新となっていることです。
3年はライフスタイルが変化するには十分な期間なので結構しんどいです。
本ページで紹介しているポケット型WiFiの中で最も契約縛りが重いものとなっています。
最後に見えにくいデメリットとしてはGMOとくとくBBはやはり安かろう悪かろうなプロバイダであるところです。
WiMAXは簡単に壊れたりしないですしトラブルも少ないですが、万が一トラブルがあった場合、全体的な対応はあまりよくない印象です。
そういったサポート面を重要視する場合は後述するビッグローブをおすすめします。
ビッグローブのWiMAX(ギガ放題)
項目 | ギガ放題 |
---|---|
月額料金 | 初月無料 1カ月目以降:4,378円(端末購入時別途800円/月x24回) |
キャッシュバック | 17,000円 |
受け取り方法 | 利用開始直後45日以内に手続き |
選べる機種 | WX06, W06, HOME02, L02 |
評価 | |
月額料金 | ★★☆☆☆ 安いとは言えない |
通信容量 | ★★★☆☆ 月間無制限、3日間10GB以上で規制 |
縛り期間 | ★★★★☆ 最低利用期間1年のみ 1年以内に解約しても違約金1,000円 端末分割が2年なので最低2年は利用したい。 |
対応エリア | ★★★☆☆ WiMAXエリア おおよそカバーしているが入らない所も少なくない |
会社の信頼性 | ★★★★★ 大手プロバイダなので信頼は出来る。 KDDI子会社。 |
総合評価:
上述したGMOとくとくBBと同様、WiMAXなので品質は保証出来ます。
ビッグローブのWiMAXは、
- 端末代金が別途(月額880円×24回の分割または一括購入)
- 最低利用期間は1年間(1年以内の解約でも違約金1,100円(税込))
- 契約期間の自動更新、1年後の縛りはなし
となっているのが特徴的です。
ちなみにGMOとくとくBBやSo-netなど他社のWiMAXは端末代金が明文化されておらず、また解約時の違約金は1~2万円程度かかります。
ビッグローブのWiMAXのみ2019年10月の改正電気事業法に則ったプランとなっており、コンプライアンスを強く意識していることが伺えます。
通信料金と端末代金の完全分離、期間拘束などの行き過ぎた囲い込みの是正のための制度を整備。
ビッグローブWiMAXのデメリット
安心感のあるビッグローブWiMAXですが、デメリットはやはり月額料金が割高になってしまっていることです。
最初の二年間は端末代金を含め5,258円となっているのでGMOなど他社と比べるとかなり高額です。
ただしその分解約がしやすいこと、またKDDIの完全子会社ということもあってサポート面の評判も良いです。
安さよりもサービス面を重視する場合はビッグローブがおすすめです。
項目 | 格安プラン |
---|---|
月額料金 | ずっと3,718円(税込) |
キャッシュバック | なし |
選べる機種 | U3 |
評価 | |
月額料金 | ★★★★★ 非常に安い。最安級。 |
通信容量 | ★★★★☆ 月間100GB |
縛り期間 | ★★★☆☆ 2年間、以降は縛りなし |
対応エリア | ★★★★★ トリプルキャリア |
会社の信頼性 | ★★★☆☆ |
総合評価:
それがだいじWiFiは、月額3,718円と驚くほど月額料金が安いのが特徴的です。
またMugen WiFiと同様に、データ通信容量は月100GBまで。
トリプルキャリアに対応しており、Softbank・au・docomo3回線のうち最も安定した回線を自動で選択して受信するため、通信の安定性も期待できます。
それがだいじWiFiのデメリット
それがだいじWiFiは、2年間の契約期間があることが何よりのデメリットです。
Mugen WiFiと比べると、料金やデータ通信容量はほぼ同じです。しかし契約期間の縛りがあるぶん、それがだいじWiFiのほうが少し使いづらいと言えます。
結局どのポケット型WiFiが良いのか?
こうやって正直にデメリットを書くと逆に選びにくくなってしまいますよね。
上記4つは数あるWiFiの中から厳選して選んでいるわけですが、それでも完璧なものではありません。
月額料金が安ければ契約期間に縛りを設定せざるを得ません。
選び方としては以下を参考にすると良いと思います。
- エリアの心配なく使いたい!→それがだいじWi-Fi
- 月額料金重視!→Mugen WiFi
- 安さも品質も重要!→GMOとくとくBBのWiMAX
- 安心、安全に使いたい!→
ビッグローブWiMAX
品質で選ぶなら私はWiMAXが良いと思っていますが、上述した通り対応エリアが広いのはソフトバンク回線なので出張などが多い人はWiMAXは避けた方が良いです。
それぞれのライフスタイルに合わせて選ぶことをおすすめします。
おすすめしないポケット型WiFiの条件(参考)
最後に参考程度に私が「これはおすすめ出来ない」と思うWi-Fi、絶対避けたいWi-Fiを紹介しておきましょう。
月間7GBプランのポケット型WiFiは絶対避ける
まず絶対条件として月間7GBプランのポケット型WiFi、モバイルWi-Fiは除外しましょう。
WiMAXやワイモバイルなどは7GBプランを未だに提供していますが、いずれもコスパが悪すぎるので契約するメリットがありません。
「後7GBくらい足りない・・・」
という場合はスマホのプランを引き上げた方が安く付きます。
制限が掲載されていない無制限のWi-Fiは極力避ける
次に極力避けた方が良いのは「制限の明確な表記がないWi-Fi」です。
ソフトバンクエアーやどんなときもWi-Fi(現在新規受付停止)などが挙げられます。
以前どんなときもWiFiなどの無制限のポケット型WiFiについて正直にまとめてみたという記事でもまとめましたが、完全に無制限のWi-Fiというのは有り得ません。
現在、国内のWi-Fiはすべてドコモ、au、ソフトバンクの3キャリア(関連会社含む)の回線のいずれかを利用したサービスです。
これら3社のプランを見ての通りですが、原則無制限プランはありません。
ドコモのギガホは30GB、ソフトバンクのウルトラギガモンスターは50GBが上限です。
auのみ無制限がありますがやはり但し書きでこう書かれています。
動画配信、ストリーミングサービスなどの、大量のデータ通信または長時間接続をともなうサービスをご利用の際、通信速度を制限致します。
テザリング、データシェア、世界データ定額でデータ通信の場合、データ容量の上限は合計20GBです。
auは条件付きで無制限としています。
ドコモもauもソフトバンクも完全に無制限使い放題は出来ないんです。
冷静に考えてください。
ドコモ、au、ソフトバンクが出来ないことを再販している会社が実現出来るでしょうか。
制限の明記がある方が信用出来る
以下は制限が明記されていないWi-Fiサービスの但し書きです。
国内外の通信会社では、ネットワーク品質の維持および公正な電波利用の観点から、著しくネットワークを占有するレベルの大容量通信をされた場合、該当のお客様に対し通信速度を概ね384Kbpsに制限する場合があります。また違法ダウンロードなどの不正利用の疑いがある場合、ご利用停止を行う場合があります。
引用元:どんなときもWi-Fi
以下のコンテンツ・サービスなどをご利用の際、通信速度の制限を行う場合があります。なお、通信の切断は行いません。
音声通話やテレビ電話などをパケット信号に変換し、データ通信にて実現するサービス
MPEG、AVI、MOV 形式などの動画ファイル
BMP、JPEG、GIF 形式などの画像ファイル
動画閲覧、高画質画像閲覧、P2P ファイル交換、ソフトウェアダウンロードなどを伴うサイト、アプリケーションなど
要するにいずれも「無制限」としておきながら、
「たくさん使うと制限することがある」
と表記しているわけです。
一方、WiMAXやソフトバンクのポケット型WiFiなどは「3日間で10GBで制限する」と明記しています。
- 「たくさん使うと制限することがある」
- 「3日間で10GB以上で制限する」
- 「1日2GB以上で制限する」
どれを取るか、どれがおすすめ出来るかということなんですよね。
少なくとも私は「たくさん使うと制限することがある」というポケット型WiFiは人に勧められません。
だってわからないじゃないですか。
「著しくネットワークを占有するレベルの大容量通信」の基準がわからない。
よくわからないものをおすすめすることは出来ないし、自分も利用したくない。
それだったら「3日間で10GBまでならOK」「月間で100GBまでOK」と明言されていた方が良いです。
というのが本音です。
とは言ってもソフトバンクエアーなど速度制限をはっきりと記載していないWi-Fiを絶対におすすめしないというわけではありません。
詳しくは後述しますが「安さ」「品質」「信頼」すべてが一番良いサービスはなく、どれか捨てざるを得ないからです。
「速度制限を明記しない」は信頼性に欠けますが、その分月額料金が安かったり全体的に品質が良かったりするのです。
縛りが長いポケット型WiFiは原則おすすめしない
もう1つ重要なことはやはり縛り期間です。
現在ポケット型WiFiの多くは2~3年縛りとなっており、これ以内に解約しようとすると多額の違約金が発生したりします。
変化の速い現代では2年、3年しないうちに状況が一変したりすることはよくあります。
「自分が必要としなくなった」
「ライフスタイルが変わった」
というだけでなく、
「回線速度が遅くなってきた」
「会社の評判が悪くなってきた」
などはよく起こり得ることです。
そのため原則2年縛り、3年縛りのWi-Fiはおすすめできません。
ただしドコモ、au、ソフトバンクも長年縛りありきでサービスを行ってきたわけですから、これに関しては絶対譲るべきでないとも言えません。
それなりに信頼性のある会社で契約することを条件に、自分の都合で問題なければあまり重要視するポイントではないかなとも思います。
縛りなしにこだわって月額料金が高く付いたり、怪しげな会社に騙される人も少なくないのでここはあまり重要視しすぎない方が良いと考えます。
あまりにも条件が良すぎるWi-Fiは疑え
選ぶ条件、ポイントとしては最後になりますが、やはり最終的には、
「条件が良すぎるものは裏がある」
と思ってください。
例えば月間制限なしで契約縛りもない「最安値保証Wi-Fi」というポケット型WiFiが人気を集めました。
この「最安値保証Wi-Fi」ですが、発送が1カ月以上遅れて届く前にクレジットカードの料金引き落としだけされたという事例もありました。
※現在はこういったトラブルは解消されています。

また、販売当初は「1日3GB以上で制限」となっていましたが、現在は「1日2GBで制限」と改悪されています。

こういった事例を考えればやはり「良すぎる好条件は維持できない」と考えるのが自然です。
現在はほとんど見られない格安SIMのドコモ回線使い放題のサービスも品質を維持出来ず次々に終了しました。
始まったばかりのサービスはこういった可能性もあるので注意したいです。
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