こんにちは。
やさしくねっとの運営者です。
本サイトでは普段当たり障りのないことばかり書いているのですが、業界があまりにもひどい状況になってきたので一石を投じたく、運営者本人が筆を執る(厳密にはPCのキーボードですが)ことにしました。
今回はモバイルWi-Fi、いわゆるポケット型WiFiについて書きます。
おすすめのWi-Fiについてはこちらのページなどで以前まとめてはいるのですが、ここでまとめていることは自分が家族や友人に勧めるものとは異なっています。すいません。
本ページは先日友人に「Wi-Fiは本当はどれが良いの?」と聞かれた時に説明した内容と同じものです。
本音で書くので多方面に怒られるかもしれませんがよろしくおねがいします。
本当におすすめ出来るポケット型WiFi3選
ポケット型WiFiは通常月額料金と通信容量のみで決めがちですが、私が自分で使う場合や家族、友人に勧める場合は以下の条件を加えた5つのポイントを考慮します。
- 月額料金
- 通信容量(月間容量が多い、短期制限はあっても良い)
- 契約縛り期間(ない方が望ましい)
- 対応エリア(現状ではソフトバンク回線が良好)
- 会社の体質(NTT系、au系、大手プロバイダが信頼出来る)
対応エリアに関しては現在実質ソフトバンクとWiMAXの二択になりますが、ソフトバンク回線の方が圧倒的にエリアが広いです。
ただWiMAXも十分エリアは広いので、自分の利用用途に合わせて考慮することをおすすめします。エリアが対応していて利用するエリアが限られているのであればWiMAXで問題ありません。
上記を踏まえて選出すると以下の通りとなります。
- Mugen WiFi(格安プラン)
- GMOとくとくBBのWiMAX(ギガ放題)
- それがだいじWi-Fi
Mugen WiFi(格安プラン)

料金(税込) | 3,328円~ |
---|---|
速度 | 上り:50.0mbps 下り:150.0mbps |
契約手数料 | 3,300円 |
契約年数 | 2年間(オプションで縛りなし) |
違約金 | なし(端末返却日を過ぎたら9,900円) |
Mugen WiFiの最大の魅力は月額3,328円という安さです。
端末料金は無料で、オプション加入していれば契約期間の縛りや違約金もなくなります。
100GBの大容量通信であることに加え、30日間の返金保証付きお試し利用が可能。
30日間のお試しが終わってから契約ができるので、興味のある方はまずお試し期間での利用をおすすめします。
Mugen WiFiのデメリット
Mugen WiFiは月額料金が非常に安く、契約期間も2年なので総合的におすすめしやすいポケット型WiFiです。
敢えて気になる点をあげるとすれば、会社の規模です。
大手ではないため「なにかトラブルがあった際に適切にすぐに対応してくれるか心配」「絶対安全なものを契約したい」という方にはおすすめしかねます。
ただ現状では会社に対する悪評などは全く無いですし、目立ったトラブルもなさそうなので問題ないかと思います。
「安さ重視」だったり「新しいものでも大丈夫」「むしろ新しいサービスにどんどん挑戦したい」という方におすすめのWi-Fiです。
GMOとくとくBBのWiMAX(ギガ放題)

料金(税込) | 1~2ヵ月2,079円 3~36ヶ月目4,389円 37ヶ月目~4,444円 (初月:日割り) |
---|---|
速度 | 上り:112.5Mbps 下り:758Mbps |
契約手数料 | 3,300円 |
契約手数料 | 3年間 (36ヵ月) |
違約金 | 1~12ヵ月目:20,900円 13~24ヵ月目:15,400円 25ヵ月目以降:10,450円 |
WiMAXは、大容量プランでも安く利用でき、20GB以上使う方におすすめのモバイルWi-Fiです。
WiMAXは専用回線を持っているので通信の安定性が高く、モバイル回線よりも高速での通信が可能となっているので、速度も高速で安定しています。
料金が安いだけでなく、端末料金も一切かからないのでお財布に優しいモバイルWi-Fiです。
WiMAXは申し込み窓口でキャッシュバックなど特典内容が変わるので、申し込みの際には注意が必要です。
GMOとくとくBB WiMAXのデメリット
最大のデメリットはキャッシュバックを忘れて取りこぼすと高く付いてしまうことです。
「安くておすすめ」としていますが、キャッシュバックを逃すと他社よりもかなり割高になってしまいます。
なので契約したらGoogleカレンダーにキャッシュバックの受取がある月をメモしましょう。
それさえやっておけば問題ありません。
どうしようもない大きな問題点は契約期間が3年で自動更新となっていることです。
3年はライフスタイルが変化するには十分な期間なので結構しんどいです。
本ページで紹介しているポケット型WiFiの中で最も契約縛りが重いものとなっています。
最後に見えにくいデメリットとしてはGMOとくとくBBはやはり安かろう悪かろうなプロバイダであるところです。
WiMAXは簡単に壊れたりしないですしトラブルも少ないですが、万が一トラブルがあった場合、全体的な対応はあまりよくない印象です。
そういったサポート面を重要視する場合は後述するビッグローブをおすすめします。

料金(税込) | 30GB:2,585円 100GB:3,267円 |
---|---|
速度 | 上り:50.0mbps 下り:150.0mbps |
契約手数料 | 3,300円 |
契約年数 | 2年 |
違約金 | 2,585円 |
それがだいじWiFiは、月額3,250円と驚くほど月額料金が安いのが特徴的です。
またMugen WiFiと同様に、データ通信容量は月100GBまで。WiMAXの「3日で7GBまで」の縛りと比べると、制限はかなり緩いです。
トリプルキャリアに対応しており、Softbank・au・docomo3回線のうち最も安定した回線を自動で選択して受信するため、通信の安定性も期待できます。
それがだいじWiFiのデメリット
それがだいじWiFiは、2年間の契約期間があることが何よりのデメリットです。
Mugen WiFiと比べると、料金やデータ通信容量はほぼ同じです。しかし契約期間の縛りがあるぶん、それがだいじWiFiのほうが少し使いづらいと言えます。
結局どのポケット型WiFiが良いのか?
こうやって正直にデメリットを書くと逆に選びにくくなってしまいますよね。
上記3つは数あるWiFiの中から厳選して選んでいるわけですが、それでも完璧なものではありません。
月額料金が安ければ契約期間に縛りを設定せざるを得ません。
選び方としては以下を参考にすると良いと思います。
- エリアの心配なく使いたい!→それがだいじWi-Fi
- 月額料金重視!→Mugen WiFi
- 安さも品質も重要!→GMOとくとくBBのWiMAX
品質で選ぶなら私はWiMAXが良いと思っていますが、上述した通り対応エリアが広いのはソフトバンク回線なので出張などが多い人はWiMAXは避けた方が良いです。
それぞれのライフスタイルに合わせて選ぶことをおすすめします。
おすすめしないポケット型WiFiの条件(参考)
最後に参考程度に私が「これはおすすめ出来ない」と思うWi-Fi、絶対避けたいWi-Fiを紹介しておきましょう。
月間7GBプランのポケット型WiFiは絶対避ける
まず絶対条件として月間7GBプランのポケット型WiFi、モバイルWi-Fiは除外しましょう。
WiMAXやワイモバイルなどは7GBプランを未だに提供していますが、いずれもコスパが悪すぎるので契約するメリットがありません。
「後7GBくらい足りない・・・」
という場合はスマホのプランを引き上げた方が安く付きます。
制限が掲載されていない無制限のWi-Fiは極力避ける
次に極力避けた方が良いのは「制限の明確な表記がないWi-Fi」です。
ソフトバンクエアーやどんなときもWi-Fi(現在新規受付停止)などが挙げられます。
以前どんなときもWiFiなどの無制限のポケット型WiFiについて正直にまとめてみたという記事でもまとめましたが、完全に無制限のWi-Fiというのは有り得ません。
現在、国内のWi-Fiはすべてドコモ、au、ソフトバンクの3キャリア(関連会社含む)の回線のいずれかを利用したサービスです。
これら3社のプランを見ての通りですが、原則無制限プランはありません。
ドコモのギガホは30GB、ソフトバンクのウルトラギガモンスターは50GBが上限です。
auのみ無制限がありますがやはり但し書きでこう書かれています。
動画配信、ストリーミングサービスなどの、大量のデータ通信または長時間接続をともなうサービスをご利用の際、通信速度を制限致します。
テザリング、データシェア、世界データ定額でデータ通信の場合、データ容量の上限は合計20GBです。
auは条件付きで無制限としています。
ドコモもauもソフトバンクも完全に無制限使い放題は出来ないんです。
冷静に考えてください。
ドコモ、au、ソフトバンクが出来ないことを再販している会社が実現出来るでしょうか。
制限の明記がある方が信用出来る
以下は制限が明記されていないWi-Fiサービスの但し書きです。
国内外の通信会社では、ネットワーク品質の維持および公正な電波利用の観点から、著しくネットワークを占有するレベルの大容量通信をされた場合、該当のお客様に対し通信速度を概ね384Kbpsに制限する場合があります。また違法ダウンロードなどの不正利用の疑いがある場合、ご利用停止を行う場合があります。
引用元:どんなときもWi-Fi
以下のコンテンツ・サービスなどをご利用の際、通信速度の制限を行う場合があります。なお、通信の切断は行いません。
音声通話やテレビ電話などをパケット信号に変換し、データ通信にて実現するサービス
MPEG、AVI、MOV 形式などの動画ファイル
BMP、JPEG、GIF 形式などの画像ファイル
動画閲覧、高画質画像閲覧、P2P ファイル交換、ソフトウェアダウンロードなどを伴うサイト、アプリケーションなど
要するにいずれも「無制限」としておきながら、
「たくさん使うと制限することがある」
と表記しているわけです。
一方、WiMAXやソフトバンクのポケット型WiFiなどは「3日間で10GBで制限する」と明記しています。
- 「たくさん使うと制限することがある」
- 「3日間で10GB以上で制限する」
- 「1日2GB以上で制限する」
どれを取るか、どれがおすすめ出来るかということなんですよね。
少なくとも私は「たくさん使うと制限することがある」というポケット型WiFiは人に勧められません。
だってわからないじゃないですか。
「著しくネットワークを占有するレベルの大容量通信」の基準がわからない。
よくわからないものをおすすめすることは出来ないし、自分も利用したくない。
それだったら「3日間で10GBまでならOK」「月間で100GBまでOK」と明言されていた方が良いです。
というのが本音です。
とは言ってもソフトバンクエアーなど速度制限をはっきりと記載していないWi-Fiを絶対におすすめしないというわけではありません。
詳しくは後述しますが「安さ」「品質」「信頼」すべてが一番良いサービスはなく、どれか捨てざるを得ないからです。
「速度制限を明記しない」は信頼性に欠けますが、その分月額料金が安かったり全体的に品質が良かったりするのです。
縛りが長いポケット型WiFiは原則おすすめしない
もう1つ重要なことはやはり縛り期間です。
現在ポケット型WiFiの多くは2~3年縛りとなっており、これ以内に解約しようとすると多額の違約金が発生したりします。
変化の速い現代では2年、3年しないうちに状況が一変したりすることはよくあります。
「自分が必要としなくなった」
「ライフスタイルが変わった」
というだけでなく、
「回線速度が遅くなってきた」
「会社の評判が悪くなってきた」
などはよく起こり得ることです。
そのため原則2年縛り、3年縛りのWi-Fiはおすすめできません。
ただしドコモ、au、ソフトバンクも長年縛りありきでサービスを行ってきたわけですから、これに関しては絶対譲るべきでないとも言えません。
それなりに信頼性のある会社で契約することを条件に、自分の都合で問題なければあまり重要視するポイントではないかなとも思います。
縛りなしにこだわって月額料金が高く付いたり、怪しげな会社に騙される人も少なくないのでここはあまり重要視しすぎない方が良いと考えます。
あまりにも条件が良すぎるWi-Fiは疑え
選ぶ条件、ポイントとしては最後になりますが、やはり最終的には、
「条件が良すぎるものは裏がある」
と思ってください。
例えば月間制限なしで契約縛りもない「最安値保証Wi-Fi」というポケット型WiFiが人気を集めました。
この「最安値保証Wi-Fi」ですが、発送が1カ月以上遅れて届く前にクレジットカードの料金引き落としだけされたという事例もありました。
※現在はこういったトラブルは解消されています。

また、販売当初は「1日3GB以上で制限」となっていましたが、現在は「1日2GBで制限」と改悪されています。

こういった事例を考えればやはり「良すぎる好条件は維持できない」と考えるのが自然です。
現在はほとんど見られない格安SIMのドコモ回線使い放題のサービスも品質を維持出来ず次々に終了しました。
始まったばかりのサービスはこういった可能性もあるので注意したいです。
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