一人暮らしを始めたら、まずはWi-Fi環境を整えたいところ。
新居に始めからネットが付いているのであればいいですが、そうでなければ全て自分で用意しなければいけません。
しかし最近のネット回線は種類も多く、何にすればいいのかわかりづらいですよね。自宅でWi-Fiを使うには、以下3つの方法があります。
- 光回線+Wi-Fiルーター
- ポケット型WiFi ←手軽で簡単
- 工事不要のホームルーター ←手軽で簡単
本ページでは、1人暮らしの人が自宅でWi-Fiを使う上記3方法について具体的に解説していきます。
この記事を読めば自分が何を選べば良いのかわかるようになっているので、是非参考にしてください。
光回線+Wi-Fiルーターの利用

初期費用 | 事務手数料3,000円程度 |
月額料金 | 4,000円前後 |
手軽さ | ★★★☆☆ 手間が掛かる |
快適さ | ★★★★★ 最も快適に使える |
その他 | 自宅専用の回線となる |
Wi-Fi環境を揃えるのに主流になっているのが光回線の導入です。
光回線とは、自宅に光ファイバーという線を通すことでインターネットを利用できるようにする回線です。導入には回線工事が必要です。
そこにWi-Fiルーターを取り付けることで、自宅まで届いたネット回線を無線化(Wi-Fi化)してくれます。

自宅までは有線でネットを繋いでくれるので、後述のポケット型WiFiなどと比べて速度が安定しやすいのが特徴です。
一番有名なのはフレッツ光ですが、auひかりやNURO光、最近では光コラボと呼ばれるソフトバンク光やドコモ光も人気です。

自宅で安定してネットを使いたい人は光回線がおすすめ
光回線の特徴は何よりもネット回線が安定する点です。安定した環境でネットを使いたい人は光回線をおすすめします。
また、ポケット型WiFiなどの最高速度は440Mbps程度なのに比べて、光回線は最大1Gbpsや2Gbpsとかなり高速です。あくまで最大速度なので実際にそこまで出ることはありませんが、上限が2倍以上大きいので速度は出やすいです。高速でネットを使いたい人にもおすすめできます。
光回線の選び方はケース毎で考える
光回線はフレッツ光をはじめ多種類あります。選択肢が多くてわかりづらいので、何を重視するかによっておすすめの回線をまとめました。
利用中の携帯キャリアで選ぶ
ドコモ・au・ソフトバンクの携帯キャリアも光回線を提供しています。もしも3社いずれかのスマホを契約中であれば、同じ系列の光にするのがおすすめです。ドコモはドコモ光、auはauひかり、ソフトバンクはソフトバンク光となります。
スマホと光回線を揃えるとセット割引がプランに応じて適用されます。場合によっては毎月2,000円ほど割引になることも。
キャリアスマホを使っている人はセットにしましょう。
キャッシュバックで選ぶならauひかり
光回線の契約にはキャッシュバックがつくことが多いです。
なかでもキャッシュバック金額が大きいのがauひかり。契約すると52,000円ほどのキャッシュバックがつくものも。
引っ越しは何かとお金がかかって大変なので、少しでもキャンペーンを適用して補填したい人はauひかりを選びましょう。
速さ重視ならNURO光
一般的な光回線の最大速度が1Gbpsのなか、NURO光の場合は最大速度2Gbpsです。
とにかく速い回線でネットを利用したい人はNURO光が一番おすすめです。
しかし、NURO光は他社光と比べてまだエリアが狭く、対応していない可能性もあります。
関東(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・群馬県・栃木県・茨城県)東海(愛知県・静岡県・岐阜県・三重県)関西(大阪府・兵庫県・京都府・滋賀県・奈良県)九州(福岡・佐賀)北海道(一部エリア)は対応エリアとなっていますがエリア内でも対応可否があるのでまずは確認してみましょう。
Wi-Fiルーターを接続して自宅をWi-Fi化
光回線そのものは有線接続を前提としているため、これだけではWi-Fiを利用することが出来ません。
光回線の終端装置(ONUやホームゲートウェイ)と呼ばれる機器はLANケーブルを接続して有線でインターネットを繋げることは出来ますが、無線にはならないのです。
※光回線の終端装置。これだけではWi-Fi接続が出来ない

Wi-Fi接続したい場合はWi-Fiルーターと呼ばれる機器の設置が必要になってきます。
※Amazonで売れ筋のWi-Fiルーター
下画像のように終端装置(ONU)に接続して自宅をWi-Fi化します。

Wi-Fiルーターは光回線業者(プロバイダ)によってはオプションとしてセットで付いてくることもありますが、有料(月額数百円程度)であることがほとんどです。
ポケット型WiFi、WiMAXの利用

初期費用 | 事務手数料3,000円程度 |
月額料金 | 3,500円前後 |
手軽さ | ★★★★★ すぐに使える |
快適さ | ★★★★☆ 十分快適に使える |
その他 | 外出時にも利用可能 |
ポケット型WiFiとは、名刺サイズ(スマホより少し小さいくらい)で持ち運びできるタイプのルーターをさします。携帯と同じように電波を受信して、その電波をWi-Fiに変換してとばしてくれます。

ポケット型WiFiはWiMAXが有名で聞いたことある人も多いと思います。
外でWi-Fiを使う人はポケット型WiFiがおすすめ
ポケット型WiFiと光回線の一番の違いは持ち運びができる点です。
自宅だけでなく、Wi-Fiを繋ぎたいという人にはおすすめです。
また回線工事が不要という点も大きなメリットです。
光回線の場合は工事が発生するので、工事費もかかりますし、引っ越しをする際には新しい家でも再度工事する必要があります。
そのぶんポケット型WiFiは工事は不要ですし、引っ越ししてもそのまま利用ができます。
速度などは光回線に劣りますが、その分気軽に使えるといったイメージです。
「毎日動画を観る」などをしなければポケット型WiFi(WiMAX)で十分
ポケット型WiFi(WiMAX)は持ち運びが出来て外でも使えるとても便利なアイテムですが、通常月間通信に上限があります。
最も人気があり、制限が緩いWiMAXでも3日間で10GB以上使うと通信制限が掛かってしまうので毎日長時間動画の視聴をすると制限が掛かってしまいます。その場合は上述した光回線を選ぶことをおすすめします。
しかし逆に、
「たまに動画を観るくらいで毎日は観ない」
「長時間動画を観たりゲームをしたりしない」
という人はWiMAXなどのポケット型WiFiで十分です。
一人暮らしの場合ネットを利用するのは自分だけなので、ポケット型WiFiで十分まかなえるケースがほとんどです。
外出時にポケット型WiFiを利用するとスマホの容量を小さく出来る
ポケット型WiFiは月間通信制限がなく、無制限で利用できます。※3日間10GBなどのゆるい規制あり
そのため、例えば外出時、スマホのネット通信でポケット型WiFiを使えばスマホの容量(ギガ)を消費せずに済みます。
最近はスマホの通信容量がどんどん大きくなって、それに伴って各社10GBや20GBという大容量プランを提供していますが、ポケット型WiFiがあればスマホ1GBでも事足りるのです。
ちなみに私は5GBのスマホを契約していますが、ポケット型WiFiを使うようになってから、平均1GB程度しか使わなくなっています。
ポケット型WiFi(WiMAX)の選び方
ポケット型WiFiはWiMAXが提供しているものが主流で、それをSo-netやビッグローブ、niftyなどプロバイダと呼ばれる会社が提供しています。
契約する窓口が違うだけなので、どこで契約しても中身は同じです。しかし、契約窓口によってキャンペーンは大きく変わってくるので注意しましょう。
一例を挙げるとプロバイダとして知名度の高いGMOとくとくBBが提供するWiMAXは、以下のキャンペーンを実施しています。
いずれもWiMAXの申込み、契約だけで得られるキャンペーンなのでヨドバシカメラなどで契約するよりずっとお得です。

据え置き型ホームルーター「ドコモ home 5G」の利用

引用:ドコモ公式サイト
初期費用 | 事務手数料:3,300円 (オンラインショップの場合は0円) |
月額料金 | 4,950円(税込) |
手軽さ | ★★★★★ すぐに使える |
快適さ | ★★★☆☆ 十分快適に使える |
その他 | 自宅専用となる |
ドコモ home 5Gは携帯電話、スマホでお馴染みのドコモが提供する据え置き型のWi-Fiルーターです。
光回線と同様据え置き型ですが、ドコモの電波を利用してネットをつなげるため、回線工事が不要です。
ドコモ光と同様、ドコモのスマホを使っているとセット割がつくのも特徴の一つです。
自宅でしかWi-Fiを使わない場合はドコモ home 5Gがおすすめ

引用:アイ・ティー・エックス
ドコモ home 5Gは、光回線とポケット型WiFiの間に位置するイメージです。
光回線のように据え置き型ですが、ポケット型WiFiのように工事不要で手軽に利用できるのです。
ドコモ home 5Gは以下の3点を満たす人におすすめです。
- ドコモスマホを利用している(home 5G セット割が適用される)
- 外でWi-Fiを使わない
- 工事なしでWi-Fiを使いたい
3つとも当てはまらない場合は、ドコモ光やポケット型WiFiなどの他の方法を選んだ方が良いでしょう。
一人暮らしのWi-Fiに関するQ&A
最後に一人暮らしのネット回線について寄せられた質問とその回答をまとめました。
マンションやアパートで工事をしないで使えるWi-Fiはなんですか?
すでにマンションやアパートにマンションタイプの光回線が使える場合は工事不要になりますが、そうでない場合は光回線は工事費が発生します。ポケット型WiFi(モバイルルーター)であれば工事せずに使うことができます。
一人暮らしにいいモバイルWi-Fiはなんですか?
一人暮らしに住宅用Wi-Fiは必要ですか?
動画やネットゲームを楽しみたいなら必要です。スマホの容量だけではすぐに終わってしまいますし、コストも高くつきます。
大学生なんですが自宅用のインターネットを契約したほうがいいですか?
おそらく光回線を引いたほうがいいのか?という質問ですね。光回線は通常初期工事が必要で金額も数万円かかります。実質工事費無料というサービスもありますが、長期間使わないと解約時に残額を支払うというリスクもあります。なので2年〜3年使うのであれば光回線を引いてもいいですが、そうでないのならモバイルWi-Fiでもいいかもしれません。
一人暮らしで使うルーターは有線・無線どちらがいいですか?
有線ルーターだとスマホがWi-Fi接続できないので無線ルーターにしたほうがいいでしょう。無線ルーターも有線ルーターとして使えまし、値段もあまり変わりません。
一人暮らしにドコモ光を契約しようと思うんですがどう思いますか?
ドコモのスマホを使っているのであればおすすめできます。光回線とスマホのセット割が適用されるのでお得です。ドコモのスマホではないのであれば他の回線を選んだほうがいいでしょう。選び方は下記記事を参考にしてください。
光回線のおすすめ2022年最新版!今契約すべき6社と後悔しない選び方を解説「引っ越しを機に光回線を契約したい」「毎月のインターネット料金が高すぎる」と考えている方は多いのではないでしょうか。 ...短期契約できるインターネットはありますか?
最近は光回線でも契約期間なしでお得に使えるものがでてきています。en光です。初期工事費は16,500円(税込)かかりますが、いつでも解約できます。詳しくは下記記事をごらんください。
【2022年】怪しい?enひかりの評判と契約前に知りたいデメリットとメリットを徹底解説【2021年4月更新】enひかりは契約期間の縛りがなく、一言でいうとムダなコストを削ぎ落とした光回線です。そのためキャッシュバックなどお得なキャンペーンがないのですが、業界最安値水準の月額料金で縛りがないのは驚愕ですね。本記事ではenひかりの評判や契約前に知りたい注意点を解説しています。...キャンペーンでお得に使える光回線はなんですか?
auひかりとNURO光はキャッシュバックの金額が大きいためお得に使えます。特にNURO光は業界最速なのでおすすめです。ただしNURO光は使えるエリアが関東・関西・中部・九州の主要部分だけなので使えないことがあります。
定期的に引っ越す場合におすすめのWi-Fiはありますか?
定期的に引っ越すのであれば縛りなしWiFiやWiMAXのようなモバイルWi-Fiのほうが便利です。しかし光回線ほどのスピードは望めません。光回線を使いながら引っ越しを繰り返す場合は、のりかえ特典の手厚い光回線を渡り歩くのがいいでしょう。こちらの記事が参考になります。
【2022年最新版】乗り換えにおすすめ光回線キャンペーン6社を徹底比較現在光回線やADSL、モバイルWi-Fiなどのネット回線を使用していて、 「今使っている回線速度が遅い」 「月額料金をもっと...
まとめ
まとめると以下のようになります。
光回線:回線スピード・安定感
ポケット型WiFi:外でWi-Fi利用・工事不要
ドコモ home 5G:自宅据え置き・工事不要
引っ越し直後はやることが多くて大変です。しかし、今はネット回線やWi-Fiが生命線と言ってもおかしくない時代です。
早めに手続きを始めて快適な生活を送りましょう。
現在家庭用のインターネットは光回線だけでも数百種類あります。
自分の環境にどれが適しているか、どれがお得なのかはケースバイケースです。
4つの質問に答えて自分の環境に適したインターネットを診断してみましょう!