Western DigitalはSeagate、東芝と並ぶ世界3大HDDメーカーであるため利用者も多いと思います。
そんなWestern Digital製のHDDですが「故障しやすい」という特徴があるのです。
実際に「認識しない」という症状が発生したことはありませんか?
このような症状が発生した場合、なるべく早く適切に対処することが大切です。
今回は、Western Digital製HDDが認識しないときの修理・データ復旧方法について解説します。
目次
Western Digital製のHDDの特徴
Western Digital製のHDDには以下のような特徴があります。
・用途ごとに色が分かれているためわかりやすい
・HDDが壊れやすい
用途ごとに色が分かれているためわかりやすい
Western Digitalはブランド戦略の一環として内蔵HDDの用途に応じ「色」を設定しています。
下記では色ごとにもつ製品の特徴を記載しています。
種類(色) | 用途 | 詳細 |
WD Blue | スタンダードモデル | •一般クライアント向け •日本の内蔵HDDの3分の1を占める •WD Greenはこれに統合された |
WD Black | ハイパフォーマンスモデル | •一般クライアント向けだがより高品質 •ゲーム、ビデオなどに最適 |
WD Red | NAS用 | •NAS用にカスタマイズ •24時間稼働を想定し、耐久性が高い |
WD Purple | 監視カメラ向け | •監視カメラ用で、PC用とは異なる •24時間稼働を想定し耐久性が高い |
WD Gold | エンタープライズ用 | •データセンター向け •複数のアクセスに対応 •高品質、高耐久 |
上記を見ると、一般クライアント向けの製品や企業向けなどさまざまなモデルが色ごとに展開されていることがわかります。
HDDが壊れやすい
Western Digital製のHDDは「用途ごとに色が分かれているためわかりやすい」という特徴がある一方、「壊れやすい」という特徴もあります。
多くの利用者が存在しますが「HDDが故障して困っている」という内容の口コミが多数見受けられます。
特にハイパフォーマンスモデルやNAS用の製品に比べ、スタンダードモデルのWD Blueは故障する可能性が高いです。
Western Digital製のHDDの種類
Western Digital製のHDDは主に3種類あります。
特に内蔵HDDの生産には力を入れており、そのシェア率は44%にも上ります。
種類 | 用途 | 型番例 |
外付けHDD | テレビ番組の録画やPCのバックアップデータの保存先などで使用される | WD Elements, My Book |
ポータブルHDD | 基本的な用途は外付けHDDと同じだが、電源不要な上にコンパクトで持ち運びしやすい | My Passport, My Passport Ultra, WD Black P |
内蔵HDD | PCやNAS・サーバーに搭載されており、すべてのデータが保される。 | WD Red, WD Black, WD Red, WD purple, WD Gold |
Western Digital製のHDDが認識しないときの症状
Western Digital製のHDDが認識しないときの症状は以下のとおりです。
・異音がする
・ファイルやフォルダが開かない
・ランプが点灯しない
・フォーマットを促される
異音がする
カチカチ・カタカタという音がしたりブザー音のような変な音がなることがあります。
これらの音がなる場合はHDDやSSDなどの記憶媒体に深刻な問題が発生している可能性が高いです。
カチカチ・カリカリという異音は本来離れているはずのHDDの部品同士が接触することで起こります。
ファイルやフォルダが開かない
HDDのアクセス権に何らかの問題がある場合、データ障害が発生しているかもしれません。
「プロパティ」からアクセス権に異常がないか確認しましょう。
アクセス権に問題がない場合はHDD本体に問題があると考えられます。
損傷が悪化する恐れがあるためむやみに機器を操作するのはやめましょう。
ランプが点灯しない
Western Digital製のHDDのランプが点灯しない場合や電源が入らない場合は、電源コードの劣化・または通電されていないことにより電力供給不足になっている可能性があります。
まずは電源周りを確認しましょう。
電源周りに不具合が見当たらない場合はHDDが完全に破損していると考えられるため専門業者に依頼しましょう。
フォーマットを促される
「フォーマットする必要があります」というエラーメッセージが表示されることがあります。
この場合、HDDに何らかの問題が発生している可能性があります。
急な停電などが原因でHDDのファイルシステムの整合性に異常が生じると「ファイルシステムの確認ができないHDDが接続された」とパソコンが認識しフォーマットを提案するのです。
フォーマットするとデータが全て消えてしまうためデータを残したいのであればフォーマットを実行しないようにしましょう。
Western Digital製のHDDが認識しない原因
Western Digital製のHDDが認識しない原因は以下のとおりです。
・物理障害
・論理障害
物理障害
物理障害とは、HDDやそれらを構成している部品が、熱劣化や経年劣化、衝撃などによって物理的に破損していることを指します。
経年劣化や物理的破損が原因でWestern Digital製のHDDが認識しない可能性があります。
物理障害が疑われる場合は、下記のような症状が発生することがあるため確認してみましょう。
・カチカチ、カタカタという異音がする
・PCが認識しない
・読み書きできない
・異臭がする
・フォーマットを促される
物理障害は専門業者でも対応するのが難しく、復旧難易度が高いと言われています。
そのため、個人での復旧は極めて困難であり、最悪の場合データが全て消えてしまう可能性も考えられるのです。
そのため、データを確実に取り出したいのであれば、データ専門復旧業者へ相談しましょう。
論理障害
論理障害とは、HDDやSSDのデータやシステムファイルが破損することによって生じるデータ障害のことです。
データの読み込み中に強制終了したり、誤操作によってデータを破損したりすることで発生します。
論理障害が疑われる場合は、下記のような症状が発生することがあるため、確認してみましょう。
・フォーマットを要求される
・ブルースクリーンが表示される
・勝手にファイル名が書き換わる
・ファイルやフォルダが開けない
軽度の論理障害は個人で復旧できることもあるのですが、重度の場合は復旧が難しく、データが消失してしまうことがあります。
したがって、論理障害が疑われる場合はデータ専門復旧業者へ相談すると確実でしょう。
Western Digital製のHDDが認識しないときの注意点
Western Digital製のHDDが認識しないときの注意点は以下のとおりです。
・電源のON/OFFを繰り返さない
・フォーマットしない
・通電しない
・個人でHDDを開封しない
電源のON/OFFを繰り返さない
電源を繰り返しON/OFFしたり再起動を繰り返したりするはやめましょう。
Western Digital製のHDDが認識しない状態で再起動などを行うと、HDDに大きな負担がかかり、新たな障害が発生してしまう可能性があります。
フォーマットしない
Western Digital製のHDDに不具合が生した際に「フォーマットしますか?」というエラーメッセージが出現することがあります。
この指示に従ってフォーマットしてしまうと保存されていたデータが全て消えてしまいます。
そのため、必要なデータが保存されているときは、フォーマットしないように注意しましょう
通電しない
Western Digital製のHDDが認識しないときに通電し続けてしまうと、データの上書きが行われて状況が悪化する可能性があります。
また、データの破損につながる恐れもあるため、通電をすることは控えて下さい。
HDDが認識しないときは、機器の電源を切って電源コードを抜いておきましょう。
個人でHDDを開封しない
HDDを個人で開封・分解するのはやめましょう。
HDDは内部に繊細な部品を多く有しており、ホコリやチリが付着するとその後の動作で傷がつきやすくなってしまいます。
また開封には高度な技術が必要で、破損箇所が増える恐れがあります。
Western Digital製のHDDが認識しないときのデータ復旧方法
Western Digital製のHDDが認識しないときのデータ復旧方法は以下のとおりです。
・データ復旧ソフトを使用する
・メーカー(Western Digital社)に依頼する
・データ専門復旧業者に依頼する
データ復旧ソフトを使用する
復旧ソフトは比較的安価にデータ復旧できるというメリットがあります。
しかしデータ復旧の範囲は狭く軽度の論理障害しか対応できません。
また、操作するには専門的な知識が必要なため、あまり知識のない状態で復旧ソフトを使用してもデータ復旧させるのは難しいと考えられます。
さらに、復旧ソフトを使用することで症状が悪化してしまう危険性もあります。
メーカー(Western Digital社)に依頼する
Western Digital社には故障時に修理をしてくれるサービスがあります。
以下の場合は無償でサービスを受けられないため確認しましょう。
・保証期間が経過している
・購入履歴となる証明書(レシートや納品書)がない
・落下、衝撃などの物理障害によるトラブル
・ファームウェアの書込み失敗などの論理障害によるトラブル
上記に一つでも当てはまると無償でサービスを受けられないため注意しましょう。
またメーカーは開発や製造がメインであるためデータ復旧に関しては専門業者よりも技術力が劣っていることが多いです。
そのためデータを確実に復旧したいのであればデータ専門復旧業者の利用を検討することをおすすめします。
データ専門復旧業者に依頼する
「大事なデータを確実に復旧したい」「自分で復旧するのが難しい」場合はデータ専門復旧業者にデータの復旧を依頼しましょう。
その際は、専用設備が整っており、また復旧率の高い業者に依頼することがポイントです。
また、データの復旧が難しくなるため初期化をするのは控えましょう。
不具合が発生したHDDは日が経つにつれ状態が悪化しデータ復旧率も下がっていきます。
おすすめデータ復旧専門業者:デジタルデータリカバリー
国内に100社以上あるデータ復旧業者の中で1番おすすめの業者は、データ復旧率最高値95.2%を誇る「デジタルデータリカバリー」です。
- 復旧率最高値95.2%の高い技術力
- 14年連続データ復旧国内売り上げNo.1の最大手
- ご相談件数36万件超の豊富な復旧実績
- 依頼の8割を48時間以内に復旧するスピード対応
- 国際標準規格ISO27001/ISMS認証を取得した強固なセキュリティ体制
- 官公庁からの表彰、東京都からの技術革新による表彰など豊富な実績
デジタルデータリカバリーは14年連続データ復旧国内売り上げNo.1の最大手のデータ復旧業者です。
対応件数が36万件を超えなど、実績があることに加えて復旧不可能といわれている、傷・スクラッチがのあるHDDのデータ復旧を成功させたりと、真摯に技術開発・サービス向上に取り組んでいる業者といえます。
データ復旧業者選びで困った時にはまずはデジタルデータリカバリーに相談するのがおすすめです。
デジタルデータリカバリーさん(@DDR_Japan )に10年以上のデータ復旧してもらえたよ😂大切な思い出だったので嬉しい! pic.twitter.com/d03MMf9Ddx
— もか/うた*1/22アコスタ (@tarotantora2) April 8, 2020
デジタルデータリカバリー | |
---|---|
復旧実績 | ✓相談件数36万件以上(※2011年1月1日~) ✓95.2%(※2018年2月実績) ✓他社で復旧できない機器の復旧相談3,000件以上 ✓官公庁・法人取引10,000件以上 |
対応製品 | ■記憶媒体全般 NAS/サーバー(RAID構成対応)、ハードディスク、外付けHDD、パソコン(ノートPC/デスクトップPC)、SSD、レコーダー、USBメモリ、SDカード、ビデオカメラ、スマホ(iPhone/Android)、等 |
初期診断& 復旧スピード | 初期診断:最短15分 復旧:80%を48時間以内に完了 |
料金システム | ■成功報酬制 ・初期診断:無料 ・500GB未満:5,000円~ ・500GB以上:10,000円〜 ・1TB以上:20,000円〜 ・2TB以上:30,000円〜 |
復旧設備 | ✓クリーンルーム(クラス100) ✓ドナーHDD7,000台以上 |
ラボ公開/機器の持ち込みの可否 | 復旧ラボの見学OK |
営業時間 | 年中無休 24時間受付 |
セキュリティ体制 | ISO27001 Pマーク セキュリティゲート設置 |
従業員数 (エンジニア人数) | 164名(約40名) ※機器毎の専門エンジニアが在籍中 |
デジタルデータリカバリーの復旧費用
デジタルデータリカバリーの容量別の復旧費用は以下の通りです。無料で初期診断を受けた後、見積りが確認できます。
送料、特急費用、追加費用、初期診断費などをすべて無料で行っており、見積り以上の金額が請求されることはないため、安心の料金システムになっています。
500GB未満 | 5,000円〜 |
500GB以上 | 10,000円〜 |
1TB以上 | 20,000円〜 |
2TB以上 | 30,000円〜 |
まとめ
今回は、Western Digital製HDDが認識しないときの修理・データ復旧方法について解説しました。
フォーマットを促されることがありますが、データが全て消えてしまうため指示に従わないようにしましょう。
また通電や使用し続けるとデータが上書きされる恐れがあります。
データの復旧率を上げるためにはなるべく早く対処することが大切です。
現在家庭用のインターネットは光回線だけでも数百種類あります。
自分の環境にどれが適しているか、どれがお得なのかはケースバイケースです。
4つの質問に答えて自分の環境に適したインターネットを診断してみましょう!