本サイトではインターネットの初期設定についても解説していて、設定方法を調べるために訪問する方も結構多いです。
その中でもパソコンを持っていなくてインターネットの初期設定が出来ず困っている方の問い合わせが多かったので本ページではスマホのみでインターネットの初期設定を行う方法を解説します。
今回使用した機器はバッファローのWi-Fiルーター(下記の旧タイプ)です。
こちらの機種を使ってスマホでインターネットの初期設定を行います。
現在発売されているバッファローの機種であればどれもほぼ同手順で設定できると思います。
ルーター選びについては下記ページもご参考ください。
目次
インターネット接続環境の確認
まずは現在利用しているインターネットの接続状況の確認から。
設定方法は環境によって変わってくる場合があるので注意が必要です。
今回設定した自宅のインターネット接続環境は下記の通り。
- 回線の種類:IIJmioひかり(光コラボ)
- 接続台数:ノートパソコン1台、スマホ2台
- 光電話なし
という感じです。
IIJmioひかりを始め、光コラボレーション(ドコモ光やソフトバンク光等)は基本的にフレッツ光と同じようなものだと考えてください。設定方法は同じです。
光電話を利用していて電話が終端装置(インターネット工事で設置した機器)に接続されている場合は終端装置(ホームゲートウェイと呼びます)のルータ機能をOFFにする必要があります。やり方が分からない場合は申し込みをしたプロバイダ等に問い合わせしてみてください。
光電話なしでフレッツ光(光コラボを含む)を利用の方は今回の手順で問題なく設定が可能です。
- プロバイダ情報の確認
- Wi-Fiルーターの設置、接続
- アプリでWi-Fiルーターの設定
- Wi-Fi接続したい機器を認証
プロバイダ情報を確認しよう
インターネットの初期設定を行うには必ずプロバイダ情報が必要です。これが分からないと設定することはできません。
インターネットの回線工事をした時に送られてくるはがきやメール等で受け取るプロバイダ情報を確認してください。
プロバイダのマイページでも確認が可能です。
必要な情報はPPPoEの認証IDとパスワードです。フレッツ系以外の回線によっては他の情報が必要な場合があります。同じ用紙に補足があると思います。
フレッツ光(光コラボレーションを含む)の場合は認証IDが「○○○○@○○.ne.jp等」、パスワードは10文字程度の不規則な英数字になっていることが多いです。
認証IDとパスワードが分からないとインターネットの設定ができないので設定に取り掛かる前に書類を確認しましょう。認証IDはID以外にもユーザー名等と表記されている場合もあります。
どうしても分からない場合はプロバイダに問い合わせするしかありません。
LANケーブルを接続し電源を入れる
次に物理的な接続を行います。
購入したバッファローのルータにLANケーブルを接続しましょう。
終端装置(工事業者が設置した黒、もしくは白い機器)とバッファローのルータを付属のLANケーブルで繋ぐだけです。
ルータ側の繋ぐポートは一番下の青の印があるポートです。WANと書かれています。

LANケーブルが接続出来たら次に電源ケーブルを接続します。すると電源が入り全面の緑のランプが点灯します。点灯しない場合は背面の丸い電源ボタンを確認してください。
電源を入れて2~3分後にルータが起動します。少し見えにくいですが下の画像のように緑のランプが点灯すればOKです(点灯するランプは回線の種類によって変わってきます)。

これでケーブルの接続は完了です。
アプリで簡単に設定できる

ここまで完了したら次はルータの設定を行います。
スマホから設定を行う場合、バッファローの専用アプリを使うととても簡単に出来ます。
iPhoneの場合はitunesから、Android端末の場合はGoogle Playから「QRsetup」をインストールしましょう。

Wi-Fiルーターの設定を行う
インストールが完了したら起動し、ルータの箱に同梱されているセットアップカードの裏面に付いているQRコードを読みとります。

読み取りに成功したら確認画面が出てきます。

「次へ」を押すと自動的にwi-fiの設定が始まりwi-fiの設定が無事完了するとブラウザを開きインターネットの設定に移ります。

※Wi-Fiの設定でエラーが出る場合は無線LANの環境を確認してください。距離が遠すぎたり電子レンジ等による電波障害等の影響で設定が上手くいかない場合もあります。失敗した場合はアプリを再起動し再度QRコードの読み取りを行ってください。
インターネット認証を行う
ブラウザを開いたらルータの設定画面に移動します。

「internet側の確認を行う」をタップするとログイン画面が出てきます。
- ユーザー名:「admin」
- パスワード:「password」
と入力すると設定画面に入ることが出来ます。下の画像が設定画面です。

一番上の回線の種類の設定はそれぞれ利用している回線の種類に合わせてください。光コラボレーションの場合は「フレッツ光ネクスト」になります。
次に事前に調べたプロバイダ情報(ユーザー名とパスワード)を入力します。フレッツ光、光コラボレーションの場合は他の項目は初期値のままで構いません。
接続先ユーザー名と接続先パスワードを正確に入力を終えて、一番下の「設定」をタップすると認証が始まります。
入力に誤りがなければ設定が完了し、インターネットが利用出来るようになります。

こちらの画面が出ればインターネットの設定は完了です。
「認証に失敗しました」と出る場合はユーザー名、もしくはパスワードの入力に誤りがあります。再度確認して慎重に入力してみてください。
私も何度も入力ミスをしてしまい結構苦労しました・・・汗
スマホなので間違って入力してしまうことが多いです。ゆっくり確認しながら入力しましょう。
接続したい機器、デバイスの追加方法と補足
上記手順で設定したスマートフォンはwi-fiでインターネットを繋ぐことが出来ますが他のスマホ、タブレット等の端末はwi-fi接続設定を行う必要があります。
といってもやり方はとても簡単。
スマートフォンで「設定」→「wi-fi」とタッチし、セットアップカードに書かれたSSID(Buffalo-○-××××)をタッチ。

するとパスワード入力画面が出てくるのでセットアップカードに書かれた暗号化キーを入力するとwi-fi接続が出来ます。
とても簡単です。
Wi-Fiパスワードの変更
暗号化キー(パスワード)の初期値は長くて不規則な英数字なのでwi-fi接続したい端末が多いと大変です。
分かりやすいパスワードに変更しましょう。もちろん他人には分かりにくいようにしてください。
手順はまずスマホからブラウザ(googlechromeやSafari等)を開きルータのIPアドレスを検索ボックスに入力します。
ルータのIPアドレスの初期値は「192.168.11.1」です。
IPアドレスを入力し開くと初期設定の時と同じようにログイン画面が出てきます。
同じように、
- ユーザー名:「admin」
- パスワード:「password」
を入力します。
するとルータの詳細な設定を変更することが出来る画面へと移ります。この画面(下画像)の上部にある無線LANとタッチすると無線LAN設定のSSIDやパスワードの変更が出来る画面になります。

初期設定値のSSID、暗号化キーが入力されているので自分の分かりやすいものに変更しましょう。※画像は防犯のため空欄にしてあります。

変更が完了したら「設定」とタッチ。これで暗号化キー(パスワード)の設定が変更になりました。
パスワードの設定が変更されると現在接続されているスマホの接続も切れてしまうので再度wi-fi設定画面から新しいパスワードで接続し直してください。
ルータの機種について補足
今回我が家では記事冒頭でも紹介した「WHR-1166DHP4」という機種で設定を行いましたが、現在発売されている標準的なバッファローのルータはQRsetupに対応しているのでほとんどの機種で同じ手順で設定が可能です。
次世代規格、802.11ac対応だったり、2階建て住宅向けの電波の強いハイエンド機種等でも応用出来るので是非ご活用ください。
スマホからのルーター設定に関するQ&A
スマホだけでWi-Fiルーター設定する際の質問やその回答をまとめました。
光回線用の似たような機器が2つあるのですがどう違うのですか?
ONUとルーターの2つのことですね。
壁についている光コンセントに直接つながっているのがONU。回線工事の際に業者が必ず取り付けていくものです。
ルーターはONUにつながっています。ONUは何をしている機械ですか?
光ファイバーで届く光信号はパソコンやスマホで使えないので、ONUがデジタル信号に変換しています。
ルーターは何をしている機械ですか?
インターネット上の住所を特定し、ルートを確保してくれる機械です。ONUに直接パソコンを指す場合はパソコンのルーター機能を使いますが、複数のパソコンやスマホをつ買う場合はこの機械が代わりにやってくれます。
ルーターの裏側にLANとWANという2つの差込口があるのですがどう違うのですか?
回線業者が最初に設置したONUという機械につなげるほうがWANで、パソコンに接続するほうがLANです。スマホは差込口がないのでWi-Fi電波でつなげます。スマホしか使わない場合、WANは使いますが、LANは使いません。
プロバイダ情報はどうやって手に入れたらいいですか?
光回線契約時に届く書類で確認することができます。書類を紛失していてもプロバイダのマイページから確認することも可能です。どちらかやりやすい方法で確認しましょう。
SSIDとセキュリティキーはどこにありますか?
ルーターの裏側にシールで貼ってあります。ルーターの機種によってはSSIDが2種類あります。2種類ある場合は下にあるSSIDを優先的に利用し、下のSSIDが検出できないときには上のSSIDを使いましょう。
ルーターについている2つのSSIDはどう違うのですか?
ルーターによっては2つの周波数帯が使えるものがあります。2.4GHz(ヘルツ)と5GHzの2種類です。
2.4GHzは遠くまで電波が届く特性がありますが、5GHzよりも他の電波の鑑賞を受けやすく安定しづらいです。バッファロー製ルーターのSSIDを変更したいのですがどうしたらいいですか?
以下の手順で変更できます。
1. Wi-Fiがつながっていることを確認
2. ブラウザに「192.168.11.1」と入力しルーターにアクセス
3. ユーザー名「admin」パスワード「password」を入力してログイン
4. 無線LANをタップ
5. SSIDを任意の名前に変更し「設定」ボタンを押せば完了です。ルーターのSSIDが検出されないのですが…
ルーターが正しく動いていないことが多いです。
・電源が刺さっているか確認
・刺さっていても検出できない場合は電源を一度抜いて再起動
をまずは試しましょう。大抵はこれで解決します。ルーターの電源を抜き差しして再起動しても壊れませんか?
内部の設定情報もプロバイダ情報も電源抜き差しで破損はしません。大丈夫です。
スマホの「インターネット共有」というのは何ですか?
Wi-Fiがつかえずパソコンなどがインターネットに接続できないときにスマホを経由してパソコンをネットにつなぐことができる機能です。「テザリング」ともいいます。
「インターネット共有」をオンにするとスマホの名前がWi-Fi電波一覧に表示されるので、インターネット共有パスワードを入れるだけで利用できます。バッファロールーターのAOSSかんたん接続ってなんですか?
SSIDやセキュリティキーを入力しなくてもスマホやパソコン、Wi-Fi中継機などの設定ができる機能です。
スマホの場合、
1. AOSSアプリをダウンロードし起動
2. アプリのAOSSボタンを押す
3. ルーターのAOSSボタンを長押し
でルーターと接続できます。
中継機の場合、
1. 中継機を初期化
2. 中継機のAOSSボタンを押す
3. 親機のAOSSボタンを長押し
という手順です。バッファローのAirStationとは何ですか?
バッファロー製のルーターのブランド名です。
自宅のインターネット診断ツール 現在家庭用のインターネットは光回線だけでも数百種類あります。
自分の環境にどれが適しているか、どれがお得なのかはケースバイケースです。
4つの質問に答えて自分の環境に適したインターネットを診断してみましょう!
自宅でインターネットを利用する人数は?
あなた(及び家族の方)はインターネットの動画やゲームを利用しますか?
利用しているスマホの台数を教えて下さい(家族含む)
お住まいの自宅はどのタイプ?