2021年1月13日、auはオンライン専用の新しいプランとして「povo」を発表しました。
このプランを簡単に説明すると、月額2,728円(税込)で20GBのデータ通信ができるものです。なるべく安く、かつデータ通信は多く使いたいという若者向けに作られたプランとのことです。
au「povo」+200円でデータ無制限
デザリング🆗って凄くない?😍docomoの「ahamo」予定だったけど
心が揺らぐなぁ🥰https://t.co/qPUR4aBysS pic.twitter.com/3Nrvi0xBF8— かむい@投資家 (@kabutotomoni) January 13, 2021
トッピングというオプションの付け方はけっこう魅力的だと思う。音声通話しなければドコモソフバンより500円安い。個人的に気になるのは3Gつながるかどうか。/KDDIのahamo対抗2480円プラン「povo」のカラクリ(石川温) https://t.co/5NQPJTIh0I pic.twitter.com/qRzF6vTFZz
— 佐々木俊尚 (@sasakitoshinao) January 13, 2021
このように、すでにpovoが気になっている人も多くいます。しかし、細かいプラン内容をまだ知らない人も多いでしょう。
そこでこの記事では、auの新プラン「povo」について、そのプラン詳細やメリット・デメリット、他社回線の違いなどについてお伝えしていきます。
※記事内の料金表示は全て税抜です。
月額料金は驚きの税込2,728円!

料金(税込) | 基本料0円+データ追加料 データ使い放題:330円(1回24時間) 1GB:390円(1回7日間) 3GB:990円(1回30日間) 20GB:2,700円(1回30日間) 60GB:6,490円(1回90日間) 150GB:12,980円(1回150日間) |
---|---|
速度 | データ容量が0GBの場合の通信速度:最大128kbps |
契約手数料 | 0円 |
データ容量 | 最大150GB |
音声通話料金 | 30秒22円 |
違約金 | 0円 |
このように、povoの特徴は「税込2,728円で20GBのデータ通信ができること」。
また詳しくは後述しますが、povoには通話無料枠は付いておらず、従来通り30秒ごとに20円の通話料金が発生します。
このような料金プランになったのは、auの高橋社長によると「20代未満のユーザーは、その6割が月に10分も音声通話を使わないから」とのこと。
つまり、通話は使わないけどデータ通信を多く使う若者向けに作られたプランなのです。
その他にも、povoには次のような特徴があります。
トッピングによるカスタマイズが可能
またpovoのもう一つの大きな特徴が、「トッピング」によるカスタマイズができること。
データ量の追加や、無料通話枠の拡大など用意されたトッピングをpovoの料金プランに組み合わせることで、自分に最適のプランを作れるのです。
povoか
トッピングは面白い!
つけたりはずしたりできるのかau信じてた…今年のいい事
質をいじしつつ
固定費下がるの嬉しい
自由度もあるし— となりのとむ🌱🐾🌱 (@Drifting_Pome41) January 13, 2021
povoの24時間データ使い放題トッピングは21日以上使うならau データMAXにしたほうが安くなるのね
21日以上外で使いまくるなんて日ないだろうしどう考えてもpovoでトッピングした方がええやん
— ちょむ💸でんぱ.mobi (@chomudenpa) January 13, 2021
現在提供が予定されているトッピングは次の通り。
トッピング | 料金(税込) |
---|---|
5分以内の通話かけ放題 | 550円/月 |
通話かけ放題 | 1,650円/月 |
データ使い放題 | 220円/1日 |
データ追加 | 550円/1GB |
中でも特筆すべきなのが、1日単位で追加できる「データ使い放題」。つまり、このトッピングを追加するとその日はどれだけでもデータ通信が使えるようになるのです。
例えばpovoを契約して、トッピングに「5分以内の通話かけ放題」と「データ使い放題」を月に4回追加したら、その月の料金は3,780円ということです。
au回線による通信の安定性
またpovoは、auの新しいプランとして発表されています。
それにより、格安SIMと比較するとpovoのほうが通信の安定性が期待できるのです。
格安SIMは、au・ドコモ・ソフトバンクのキャリア回線を借りて通信を行っています。しかし、通信量が多い場合に優先されるのはキャリアの契約者です。
まだpovoには詳しい発表がそのため格安SIMユーザーよりも、auユーザーのほうが通信において優先されるのです。
5G通信にも対応予定
次世代の通信システムである「5G」。povoではこの5Gに対応予定であると発表しています。
auの既存プランでは、月額3,278円〜の「ピタットプラン 5G」があります。
もしpovoが月額 税込2,728円のまま5Gに対応するなら、auで最も安く5G通信ができるプランとなるため、非常に期待が持てますね。
なお、povoの5G対応については2021年夏に発表予定とのことです。
povoの4つの注意点
ここまでpovoの特徴についてお伝えしてきましたが、この料金プランには次のような注意点があります。
申し込み・問い合わせは全てオンラインのみ
povoの申し込みや問い合わせは全てオンラインから受付する予定です。
既存プランでは、auショップに行ってプランの相談や申し込みができます。しかし、povoはプラン相談も全てオンラインでしか受け付けていないのです。
そのため、全てショップスタッフから説明されないと不安という人にはpovoは不向きでしょう。
「データ使い放題」の使いすぎに注意
前述のように、povoのトッピングには「データ使い放題」というものがあります。このトッピングは税込220円払うことで1日中データ通信が使い放題になるものです。
このように「データ使い放題」は1日単位では安いものの、使いすぎには注意しましょう。あまりないとは思いますが毎日追加してしまうと、税込220円×30日で6,600円。povoの料金と合わせると、その月の料金は税込9,328円になってしまうのです。
さらに、「データ使い放題」だからといって通信のしすぎにも注意です。公式サイトには、データ使い放題についてこのように記述しています。
ネットワークの混雑時や動画・クラウドゲームなどの利用時に通信速度を制限する場合があります。
つまり、追加したその日はデータ通信は使い放題だけど、大量のデータを消費する通信をしてしまうと、速度制限がかかる可能性があります。
キャリアメールは使えない
povoではキャリアメールを使えません。キャリアメールとは、auだと「@au.com」や「@ezweb.ne.jp」が付くメールアドレスのことです。
つまり、これまでauユーザーだった人がpovoに変えた場合、これまで使えていたキャリアメールが使えなくなります。
しかし、現在では「Gmail」や「Yahoo!メール」のようなフリーメールがあります。メールアドレスはWebサービスのログインにも使われるので、これまでキャリアメールを使っていた人はフリーメールに乗り換えればよいでしょう。

割引の適用はされない
auの既存プランでは、「auスマートバリュー」や「家族割プラス」などの割引を適用させることで、料金を抑えられます。
しかし、povoではこれらのような割引が適用されません。逆に言えば、既存プランは割引があるから料金が分かりづらかったので、povoにすると料金が明確になります。
各社と比較して見えるpovoの特徴
povoの詳細やデメリットについてお伝えしたところで、他社とプランとの比較をしてみましょう。
特に、この章では次のプランとpovoを比較してみます。
- docomoの「ahamo」
- ソフトバンクの「LINEMO」
- 楽天モバイルの「UNLIMIT-V」
ahamoとの違い解説
まずはdocomoが提供するahamoとpovoを比較しましょう。ahamoは2020年12月頭に発表され、話題になったプランです。
povo | ahamo | |
---|---|---|
月額料金 | 2,728円(税込) | 2,970円(税込) |
月間データ通信容量 | 20GB | 20GB |
通話 | 20円/30秒 | 5分間かけ放題 |
契約期間 | なし | 未定 |
解約金 | なし | 未定 |
事務手数料 | 無料 | 無料 |
5G | 対応 | 対応 |
キャリアメール | なし | なし |
契約方法 | オンラインのみ | オンラインのみ |
その他特徴 | トッピングでカスタマイズできる | 海外でも利用可能 |
このように、料金が安いのはpovoです。
しかし、povoには無料通話枠がなく、5分間の通話かけ放題をトッピングで付けると3,278円(税込)になるので、電話番号を使った短時間の通話が必要な人は、2つのプランに大きな差はありません。
LINEMOとの違い解説
次に、ソフトバンクが2020年12月下旬に発表した「LINEMO」とpovoの比較をしましょう。
povo | LINEモバイル | |
---|---|---|
月額料金 | 2,728円(税込) | 3,520円 |
月間データ通信容量 | 20GB | 30GB |
通話 | 20円/30秒 | 20円/30秒 |
契約期間 | 未定 | 未定 |
解約金 | 未定 | 未定 |
事務手数料 | 無料 | 無料 |
5G | 対応 | 対応 |
キャリアメール | なし | なし |
契約方法 | オンラインのみ | オンラインのみ |
その他特徴 | トッピングでカスタマイズできる | LINE使い放題 |
この2つのプランは、料金面では大きな違いはありません。Sofoftbank on LINEにはahamoと同じく、5分間の通話かけ放題が付いています。
それに対し、povoでは税込550円/月のトッピングを付けることで5分間通話が無料になり、月額料金3,278円(税込)になります。
povoとLINEMOの大きな違いは、トッピングかLINE使い放題かです。前述の通り、povoは使い方に応じて柔軟にトッピングが付けれるのに対し、LINEMOではLINEでのメッセージや通話がデータ使用量にカウントされません。
楽天モバイルとの違い解説
最後に、楽天モバイルの「UNLIMIT-V」とpovoの比較をしてみましょう。
povo | UNLIMIT-V | |
---|---|---|
月額料金 | 2,728円(税込) | 3,278円(税込) |
月間データ通信容量 | 20GB | 無制限(エリア内) 5GB(パートナーエリア内) |
通話 | 20円/30秒 | 無制限 |
契約期間 | 未定 | なし |
解約金 | なし | なし |
事務手数料 | 無料 | 無料 |
5G | 対応 | 対応 |
キャリアメール | なし | なし |
契約方法 | オンラインのみ | 店舗・オンライン |
その他特徴 | トッピングでカスタマイズできる | 1年間無料 |
UNLIMIT-Vは、月額3,278円(税込)でデータ通信使い放題、通話も無料とお得感が満載のプラン。
月額料金はpovoのほうが550円安いものの、UNLIMIT-Vは1年間無料で使えるので、長期間使うならUNLIMIT-Vのほうが安いです。
しかし、UNLIMIT-Vは無制限通信できるエリアが限られており、パートナーエリア内だと月に5GBしか使えません。
楽天モバイルはエリア拡大中ではありますが、通信エリア外にいる人はpovoのほうがおすすめです。
詳しい比較はこちらの記事で解説してます↓

povoの申込はネットのみ
povoと他社プランの比較をしたところで、povoの申し込み方法について見ていきましょう。
前述の通り、povoはネットでのみ申し込み可能です。しかし、まだ申し込みは開始されていません。
さらに、いつから申し込みが開始されるかも不明です。
詳細については、こちらのページで追ってお知らせされるとのことです。
povoに関する質問と回答
いつから提供開始されるの?
公式サイトには2021年3月予定と記載がありますが、詳しい日付は公開されていません。
どの端末がpovoに対応しているの?
公式サイトには「対応端末については、別途ご案内予定です。」という記載があります。
auユーザーで「アップグレードプログラムEX」や「かえトクプログラム」を利用していたり、携帯代の割賦残債がある人はpovoに変えるとどうなるの?
未定です。
余った分のデータ量は繰り越しされるの?
公式サイトにも記載がないので、未定だと考えらえます。
キャリア決済には対応している?
未発表です。
海外でも使えますか?
現段階では分かりません。
まとめ
この記事では、auの新プラン「povo」について現段階の情報をお伝えしました。
上記Q&Aのように、未発表のものや、対応予定となっているなど、まだはっきりとした情報は少ないです。
しかし、月額2,728円(税込)という安さや、トッピングで好きなプランにカスタマイズできて柔軟性を持ったプランがこのpovoです。
気になる方は、2021年3月の提供開始まで情報を待ちましょう!
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