置くだけWi-Fiという言葉は聞いたことがあるけど、どんなサービスかは良くわからない、という方も多いのではないでしょうか。
置くだけWi-Fiとは、ルーター本体をコンセントに挿すだけでインターネットがすぐに使えるという手軽で便利なサービスの総称で、複数の会社でサービス提供しています。
今回は、置くだけWi-Fiを提供している主要4社の比較や、メリット・デメリットについて解説します。
そもそも置くだけWi-Fiってどんなサービスなの?

置くだけWi-Fiとは、ルーター本体をコンセントに挿すだけでインターネットがすぐに使えるという手軽で便利なサービスの総称です。
置くだけWi-fiを扱う主要4社について、カンタンに特徴をまとめました。
ソフトバンクのソフトバンクAir(モバレコAir)
ソフトバンクAirはソフトバンクが提供する、工事不要で「Airターミナル」のコンセントを挿すだけでインターネットが使える、置くだけWi-Fiサービスです。
対応エリアは、ソフトバンクのスマホや携帯電話と異なるので、注意が必要です。
月額料金:
- 1~2か月:2,167円(税込)
- 3〜24ヶ月目:3,679円(税込)
- 25ヶ月目以降〜5,368円(税込)
使用ルーター:
- Airターミナル4(最新機種)
- Airターミナル3
通信速度:
- 962Mbps(Airターミナル4)
- 350Mbps(Airターミナル3)
モバレコが提供している同製品は月額料金が安く、キャッシュバックもあってお得。
auで契約出来るauスマートポート
auスマートポートは、auが提供する置くだけWi-Fiサービス。
月額料金:
4,721円(税込)
使用ルーター:
以下2機種のどちらか
- WiMAX HOME 01
- Speed WiFi HOMEL 02
通信速度:
867Mbps
使用するルーターは後述するWiMAX 2+とまったく同じなので、月額料金を考えるとauの方が割高となります。
各プロバイダが提供するWiMAX 2+
UQコミュニケーションズが提供するWiMAX 2+も置くだけWi-Fiに対応しています。
月額料金:
WiMAX 2+の月額料金は契約する会社によっても異なりますので、今回は例としてbroadWiMAXの料金をご紹介します。
- 1~2か月:2,999円(税込)
- 3~24ヶ月:3,753円(税込)
- 24ヶ月~:4,413円(税込)
使用ルーター:
以下2機種のどちらか
- WiMAX HOME 01
- Speed WiFi HOME L02
通信速度:
867Mbps
ソフトバンク回線のNEXTモバイル
※新規申込み受付終了
NEXTモバイルはソフトバンク回線を借り受けて、置くだけWi-Fiと、ポケット型WiFiの2つのサービスを提供しています。
2つのWi-Fiサービスの月額料金は同一で、容量に応じた3つのプランがあります。
月額料金:
- 20GB:2,760円
- 30GB:3,490円
- 50GB:3,490円(1年目のみ)
使用ルーター:
HT100LN
通信速度:
150Mbps
他社と比較すると、最大通信速度の遅さが気になるところですね。
主要4社の違いを一覧でチェックしよう
ここまで紹介してきた、主要4社の置くだけWi-Fiサービスの違いを表にまとめました。
メーカー | ソフトバンクAir (モバレコAir) | WiMAX 2+/ auスマートポート | NEXTモバイル |
---|---|---|---|
利用上限 | 上限なし | 上限なし | 50Mbps |
端末 | ①Airターミナル3 ②Airターミナル4 | ①WiMAXHOME01 ②Speed WiFi HOMEL02 | HT100LN |
通信速度 | 962Mbps (Airターミナル4) 350Mbps (Airターミナル3) | 867Mbps | 150Mbps |
通信制限の条件 | 動画視聴時など | 3日で10GB | なし |
月額料金(税込) | 1〜2ヶ月:2,167円 3〜24ヶ月:3,679円 25ヶ月以降:5,368円 (端末レンタル) | 【WiMAX】 1~2か月:2,999円 3~24ヶ月:3,753円 24ヶ月~:4,413円 【auスマートポート】 4,721円 | 20GB:2,400円 30GB:2,700円 使い放題:3,100円 (1年目のみ) |
置くだけWi-Fiのメリット
置くだけWi-Fiのメリットをあげてみます。
工事不要で初期設定もカンタン
回線工事が不要で、コンセントに挿しこんでカンタンな設定をするだけで、すぐにインターネットが利用できます。
光回線とは違って、開通までの日数もかからず面倒な接続設定もいりません。ネットが苦手な方でも手軽にインターネットを楽しめる点が最大の魅力です。
置くタイプのWi-Fiルーターなので、パソコン・スマホ・タブレットなど複数の端末で同時接続が可能です。
工事不要なので工事業者が宅内に来ることがないため、女性に人気です。
戸建てで使うなら、光回線より安い
置くだけWi-Fiを利用するメリットは価格の安さ。特にWiMAX対応プロバイダで契約する場合は、光回線のホームタイプと比べて月額料金が抑えられます。
月額料金を抑えたいという方にも選ばれています。
モバイルWi-Fiより高速で安定性がある
置くだけWi-Fiは、モバイルWiFiと比べて通信の安定性が高いことも特徴です。
家の中でモバイルWiFiを使う場合、ルーターから距離が離れると電波が届かずにネットが使えないことがあるのですが、置くだけWi-Fiなら2階にいても利用できます。
また、置くだけWi-FiはLANケーブルでルーターとパソコンを有線接続することができます。有線接続は無線接続よりも高速で安定した通信が可能となります。
モバイルWiFiでも、クレードルという充電器を兼ねた拡張機器を利用することで有線接続も可能ですが、クレードルがない場合は別途購入しなければなりません。
しかも、モバイルWiFiの最新機種であるW06はクレードルに非対応なため、有線接続自体ができないので、通信の安定性という意味では置くだけWi-Fiが有利といえるでしょう。
置くだけWi-Fiのデメリット
次に置くだけWi-Fiのデメリットについても、確認しましょう。
光回線より速度が遅い
置くだけWi-Fiは光回線などの固定回線と比べると速度は出ません。
光回線は工事が必要などのデメリットもあるのですが、光ケーブルを家まで引き込むので、その分速度が速くなります。
もちろん、置くだけWi-Fiでも十分な速度が出るケースもありますが、高速での通信が必要な方は光回線の方が良いでしょう。
ポケット型WiFiのように持ち運びができない
置くだけWi-Fiは、コンセントがある室内で利用する前提のサービスですので、ポケット型WiFiのように移動中に使うことはできません。
自宅と外出先、両方でインターネットを使いたいという方は、クレードル付きのポケット型WiFiを契約することをオススメします。
契約する会社によっては、速度制限がある
WiMAXの場合、契約プランによっては3日で10GBを超えると速度制限がかかりますので、ネットを長時間利用する方には、あまり適していません。
通信量無制限のプランを利用するなどの手段はあるので、自分が使用するデータ量と料金のバランスをみて、利用状況に合った置くだけWi-Fiを選択しましょう。
まとめ
今回は、置くだけWi-Fiを提供する主要4社の料金や特徴、Wi-Fiのメリット・デメリットについて解説しました。
工事不要でコンセントを挿すだけですぐに使えるという点は、置くだけWi-Fiの大きな魅力ですが、高速での通信や移動中もネットを使いたい人には向いていません。
各サービスの特徴をしっかり把握し、自分の利用状況に合うメリットの高い選択をしていきましょう。
現在家庭用のインターネットは光回線だけでも数百種類あります。
自分の環境にどれが適しているか、どれがお得なのかはケースバイケースです。
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