「マンションで利用するWi-Fiルーター、どれを選べばいいの?」
マンションで光回線用のWi-Fiルーターを探しているものの、どれを選べばいいのか迷っている方も多いのではないでしょうか。
そんなあなたのために、今回の記事では、マンションにおすすめなWi-Fiルーターをご紹介します。
目次
ルーターのスペックはここを見よう
Wi-Fiルーターはいろいろあり、機能や性能の表記が多すぎて圧倒されてしまい、何を選んだらいいのか分からなくなるものです。
すべてを知ろうとすると大変ですが、ポイントを押さえて冷静に見てみると何を買うべきかが見えてきます。
通信規格が11acに対応しているか
ルーターのスペック表に11acと書いてあるか見てみましょう。

11n/11a/11g/11b といったものは古い規格で、上の例だと古い規格+11acにも対応しています。
最近では新しい規格11axというものも出てきていますが、まだまだ高額。11acタイプの3倍くらいの値段が相場です。
よほどスペックにこだわりたい場合にはいいですが、そうでないなら11acで十分です。
アンテナの本数が何本か
アンテナと聞くと外に飛び出ているタイプをイメージしますよね。
実際にこのように飛び出ているものもありますが、そうでないものも多いです。
たとえば下のルーターはアンテナが飛び出していませんが4本のアンテナを内臓しています。
アンテナの本数が多いとより広い部屋でも電波が届きやすくなったり、接続する機器の台数が増えても安定します。
電波干渉を回避する機能があるか
今は家庭内で使用する家電からさまざまな電波が出ているため、Wi-Fiの電波に干渉することがあります。
下の画像はバッファローから出ている1万円程度のハイエンドモデルなのですが、「バンドステアリング」「干渉波自動回避機能」といったものがついています。

最近のWi-Fiルーターは2.4GHz(ギガヘルツ)と5GHzを選択できるようになっています。
バンドステアリングというのは状況に応じて周波数を切り替えてくれる機能。干渉波自動回避機能は更に細かい周波数調整をしてくれる機能です。
IPv6に対応しているか
IPv6というのは別名v6プラスともよばれる通信技術で、一言で言えば「混雑を回避してくれる機能」です。
光回線によってはIPv6の利用がオプションになっていることもありますが、多くの回線が最近は無料で提供しています。
せっかく光回線がIPv6に対応していてもWi-Fiルーターが対応していないと意味がありません。

機器に向けて電波を発してくれる機能があるか
「ビームフォーミング」と呼ばれる機能です。

例えば部屋のなかでスマホを使っているとしたら、そのスマホの場所を検知し、その方向に向けて電波を送ってくれます。

バッファローの場合、ハイエンドモデルには「ビームフォーミングex」という新しい技術を導入していたりします。
ルーター選びで注意すべきポイント
マンションでWi-Fiを選ぶときに注意したいポイントは、以下の3つです。
- 利用人数
- 部屋の大きさ
- 設置場所
利用人数が多い場合はハイスペックモデルを
Wi-Fiルーターの多くは10台程度までの同時接続を想定していますが、厳密に「何台まで利用可能」というラインはありません。
しかし
- 大人数で同時使用する
- 少人数だが動画視聴する人が多い
というような状況ではルーターの性能を上げる必要性があります。
見るべきポイントは下記の3つです。
- 規格の新しさ(11ac / 11ax)
- アンテナの数
- IPv6対応
部屋が大きい場合もハイスペックモデルを
部屋が広い場合には確実に電波を端末に届ける必要があります。
そのためWi-Fiルーターの下記スペックが大切になってきます。
- アンテナ数
- ビームフォーミング機能の有無
- 電波干渉回避機能の有無
この3つのスペックを上げることでより広いマンションでも確実に電波を届けることができますが、どうしてもスピードが出ないルーターから遠い部屋の場合には中継機で対応することも可能です。


設置場所
Wi-Fiルーターは光回線の工事終了後に業社が設置していく機器のすぐそばに置かれることが多いですが、以下のような場所になる場合には気をつけましょう。
- 水槽や花瓶などの近く
- 電子レンジなどの家電の地学
- 棚の中などの見えない場所
- 床に直置き
- 部屋のすみ
上記の場所に設置してしまうと、Wi-Fiルーターの電波が弱くなってしまう可能性があります。
水槽や電子レンジなどが近い場合にはWi-Fiルーターから遠ざけることもできますし、どうしようもない場合はWi-Fiルーターだけ移動しましょう。
マンションでオススメのWi-Fiルーター
マンションのWi-Fiルーターの選ぶポイントを踏まえた上で、特におすすめできるWi-Fiルーターを目的別に4つ紹介します。
価格を安く抑えたい方へ
まずご紹介するのは、価格を安く抑えたい方向けのWi-Fiルーターです。
下記のWi-Fiルーターは、3,000円代と安価でありながら、3LDKまでの間取りにも対応しており、十分な性能も兼ね備えています。
エントリーモデルでありながら、高速規格「IEEE802.11ac」にも対応。
コスパ良好のベーシックタイプ
次に紹介するWi-Fiルーターは、コスパ良好のベーシックタイプと呼ばれる標準的なルーターです。
下記製品は5,000円程度と比較的安価でありながら最新規格「11ac」に対応しています。
また、ハイパワーモデルなので、複数の部屋複数でもそれなりに電波を受信することが可能です。
さらに、アマゾンでベストセラー1位となっている製品なので、多くの人から選ばれているWi-Fiルーターです。
スピードを重視する方へ
続いて紹介するのは、回線速度を重視する方向けのWi-Fiルーターです。
値段はこれまで紹介してきたWi-Fiルーターと比べて少し張りますが、ゲームや動画配信などの利用でもサクサク利用できます。
高速通信が利用でき、5GHz帯接続時は最大1733Mbps、2.4GHz帯接続時は最大800Mbpsが行えます。
従来機種と比較して、以下の機能を搭載。
- 4×4アンテナ
- ビームフォーミング機能
- 1.35GHzの高速デュアルコアCPU
上記の機能を搭載することで、最大スループット(通信速度)が約50%アップしています。
コンパクトサイズ&パソコンが苦手な方へ
最後にご紹介するのは、コンパクトサイズなWi-Fiルーターを探している方や機器の設定が苦手な方向けのWi-Fiルーターです。
下記製品は、本体の大きさが通常の物より一回り小さく、設置場所に困りません。コンパクトでありながら、ビームフォーミング機能を搭載しており、通信の安定・高速化を実現しています。
また、バッファロー特有の簡単セットアップ機能もあるので設定が苦手な方でも、簡単に設定が可能です。
もし設定方法がわからない場合でも、LINEや電話サポートを行っているので安心。
マンションのWi-Fiルーターに関するQ&A
さいごにマンションのWi-Fiルーターについて寄せられた質問とその回答をまとめました。
マンションのWi-Fiが遅いんですが、ルーターを変えたら速くなりますか?
夜などの混雑時に遅くなる場合はルーターをIPv6対応にすれば速くなる可能性があります。しかし常時遅い場合にはマンション内の配線がVDSL形式の可能性があります。VDSLに関しては下記記事で説明しているのでご確認ください。
フレッツ光のVDSL方式とは?回線の仕組みと5つの対処法をご紹介「フレッツ光のVDSL方式ってなに?」 「調べると回線速度が遅いけど大丈夫なの?」 このような悩みをお持ちでないでしょうか。 ...戸建て用のWi-Fiルーターとマンション用Wi-Fiルーターは違いますか?
光回線は戸建てプランとマンションプランに分かれていますが、Wi-Fiルーターに戸建て用・マンション用という違いはありません。性能の違いはあるので、自分の用途に合わせて選びましょう。
Wi-Fiルーターの設定は難しいですか?
機械に極度に弱い人には少し難しいかもしれません。ただやることは
・ケーブルや電源をつなぐ
・Wi-Fiルーターにプロバイダ情報を登録する
というシンプルなものなので、その2つを丁寧にやれば必ずできます。Wi-Fiルーターの設定がうまくできなかったらどうしたらいいですか?
ルーターの製造メーカーではサポートセンターを用意しています。基本的には説明書でできますが、どうしてもわからなくなったら電話してみましょう。
たくさんあるWi-Fiルーターのランプの一つが赤くなっていてネットにつながらないのですがどうしたらいいですか?
ルーターの説明書に各ランプの役割が書いてあります。ランプの状態をみれば
・そもそもネットにつながってない
・無線機能が動作していない
など、問題の箇所が分かるようになっています。説明書がなくても「ルーターの機器名 説明書」でGoogle検索すればPDFなどで閲覧できます。Wi-Fiルーターの設定ができる気がしないのですがどうしたらいいですか?
業社に訪問設定してもらう方法もありますが、人件費が非常に高いのでお得とはいい難いです。設定を回避したいなら、光電話を契約して、Wi-Fiルーターの必要ないホームゲートウェイというWi-Fiルーター一体型の終端装置にしてもらう方法があります。ただし光電話の利用料金はかかります。月額500円ほどです。
Wi-Fiルーターから発信する電波を隣の住人に使われることはないですか?
SSIDは隣の家の人から見えてしまいますが、パスワードがわからなければ使えません。
Wi-Fiルーターを無料でもらえる光回線があると聞いたのですが…
・GMOとくとくBBのドコモ光
・NURO光
・auひかり
・ソフトバンク光
といった回線でWi-Fiルーターレンタル無料やプレゼントといったキャンペーンをやっています。
まとめ:マンションは戸建てより性能の良い物を選ぼう
今回の記事では、マンションでのWi-Fiルーターの選び方やおすすめなWi-Fiルーターをご紹介しました。
マンションのWi-Fiは、鉄筋やコンクリートに覆われているので電波が届きにくくなります。
また、他の世帯と電波干渉を起こす可能性も高いので、戸建てタイプより性能の良いルーターを利用するのがおすすめです。
マンションでのWi-Fiルーター選びは、最低限必要な機能を確保しつつ、その上でコスパや速度などのあなたが重視したい点を比較して選んでください。
現在家庭用のインターネットは光回線だけでも数百種類あります。
自分の環境にどれが適しているか、どれがお得なのかはケースバイケースです。
4つの質問に答えて自分の環境に適したインターネットを診断してみましょう!