「月額なんと3,000円以下!」
「スマホ代が今の半額に!」
このような広告をテレビやインターネット等で見ることが最近多いですね。
本当にスマホの月額料金が3,000円以下になるのでしょうか。
なります!
格安スマホに乗り換えた私のスマホ代は月額2,500円ほどです。特に不具合や不都合なことはなく快適に使えています。
絶対乗り換えた方が良い!心からそう言えます。
但しこれから説明するデメリットを理解していることが絶対条件です。
通話料が高くなります

格安SIMにはドコモ等のカケホーダイ、通話し放題や無料通話パック等、音声通話を安くするサービスが基本的にありません。
なので通話すれば通話するほど課金されるため、電話を頻繁に使う人にとっては逆に高くつく場合があります。
格安スマホの通話料金は基本的に20円/30秒なので一日10分、月間で300分電話をする人は単純計算で通話料が13,200円(税込)掛かってしまいます。これだとドコモのカケホーダイを使う方が断然安いです。
OCNモバイルONEの050Plus等、音声通話を安くするサービスもありますが無料になるわけではありません。なので通話をメインで使う人は基本的に格安スマホはオススメ出来ません。
電話は基本的に使わない、使ってもLINE電話がほとんどで普通の電話はほとんど使わないという人には格安SIMは最適です。
が、電話を日常的に使う人には向いていません。
雑誌のアンケート等でも格安スマホに乗り換えてもあまり安くならなかったという声は多数あり、その原因はほぼすべて通話料金にあります。
格安SIMでも通話定額プランが増えてきた
このデメリットを克服するために、最近はビッグローブモバイル、ワイモバイル、UQモバイルなど通話定額のプランを出す会社が多くなってきました。
これらのプランに加入すれば毎日家族と通話をする、という人でも格安SIMを利用した方が安くなるでしょう。
各社によって細かなルールは異なりますが、1分以内・3分以内・5分以内・10分など、時間と値段が異なるプランが多く出されています。
またかけ放題だけでなく、旧携帯料金型の通話パック(60分の無料通話がつくものなど)も出ていて、電話の利用方法や頻度によって細かく選び分けることが可能になっています。

店頭で相談出来なくなります

格安スマホはドコモやau、ソフトバンクのようにショップというモノがほとんどありません。契約者数の多いOCNモバイルONEやIIJmio等も例外ではないです。U-mobileは東京の方にいくつかあります。
つまり「操作方法がわからない」「プラン見直したい」などの理由で相談する窓口は電話かメールしかありません。
E-MOBILE(イーモバイル)などでもありましたが、例えばイオン等の量販店で契約して、後日相談に行ったけど(キャンペーン期間中の特設だったため)窓口がなくなっていて相談出来なかった。
ということが結構あるようです。
最近は家電量販店等でも格安スマホを売っているみたいですが、基本的に販売員が拡販しているだけなので彼らには何もわからないし何も出来ません。
店舗で相談出来ないと困る!
という人は格安スマホに乗り換えてはいけません。
実際若い世代でもスマホが故障した時はほとんどの人が携帯ショップに行くのでショップがない格安スマホの場合どうしていい分からないという人が多数います。
スマホの故障や不具合等があった時は、電話やメールでMVNO(格安スマホ提供業者)やスマホメーカーに問い合わせするしかないのでそれらを自分で調べたり電話による案内を理解し実践出来る人じゃないと苦労するかもしれません。
ネットの契約等に慣れていない人は避けた方が無難
これは私自身の体験ですが、以前スマホが故障して機種を変更する際、SIMのサイズを変更したいと思ったことがありました。
「SIMのサイズ」というのがよく分からないという人のために簡単に説明すると、スマホに挿入するSIM(チップ状のもの)には「標準SIM」「microSIM」「nanoSIM」の3種類のサイズがあり、それぞれスマホで対応するものが変わってきます。
私が以前使っていたスマホの対応するSIMは「microSIM」だったのですが、新しいスマホは「nanoSIM」対応となっていました。
そのため、格安SIMの提供元に連絡してSIMのサイズを「microSIM」から「nanoSIM」に変更したいと伝えたのですが、ウェブ上の手続きでやるように言われました。
そこでウェブ上で手続きをしようとしたのですが、何故かエラーになるので再度連絡。
その際に次のように言われました。
「ブラウザを変えてみてください。」
「Firefox等でやってみてください。」
「キャッシュを消してやってみてください。」
私はウェブサイトを運営するくらいにはウェブにそこそこ詳しいのでこれらの言葉が分からないわけではありません。
なので問題なく解決できましたが、おそらく多くの人にはこれを伝えたところで分からないと思います。
私はその際に「電話でこのまま手続き出来ないか」と訊きましたが、「出来ない」との回答。
分からない人はSIMサイズの変更が出来なくて困るのではないか、と思いました。
というくらい、ある程度自分が詳しいか、詳しい人が近くにいないとまだまだお勧めできるとは言えません。
キャリアメールがなくなります

docomo.ne.jp等の携帯電話のメールアドレスがなくなります。実はこれがネックで変えるのを躊躇っているって人結構多いと思います。
なのでキャリアメールをメインで使っている人は格安スマホに変えない方が良いです。
ただ、最近はLINEやfacebookのメッセージアプリ等をメインに使っていてメールを使わないって人が増えてきたんじゃないかなと思います。
私の場合、格安スマホに変える前からメールはほとんど使っていなくて、年に2~3回ほどガラケーの友人と連絡を取るくらいでした。他のアマゾンやヤフオク等、ウェブサービス等で使っているメールはすべてGメール。
なのでキャリアメールがなくなったところで何も問題はありませんでした。
もしこれがネックで格安スマホを躊躇っている人は乗り換える前にGメール等に電話帳を移行してそちらをメインで使うようにしておきましょう。
Gメールはスマホでもパソコンでもログインして使えるのでキャリアメールよりずっと便利です。
おサイフケータイ、ID等が使えなくなります
全てではありませんが、格安スマホではおサイフケータイが使えない機種が多いです。
ドコモ、au、ソフトバンクには携帯電話に様々な付加機能が付いていたりします。
例えばIDやauウォレット等はキャリアに依存したサービスのため解約すると利用できなくなります。auウォレットは単なるプリペイドカードとしては利用出来るようですがポイント等は何もありません。
格安スマホを提供しているMVNO(OCN、IIJ、so-net等)にはそれらのサービスはありませんので例えばIDがどうしても必要な場合は乗り換えてはいけません。
おサイフケータイはキャリアのサービスではないので機種が対応していれば使えますが基本的に格安スマホでセットになっているSIMフリー端末と呼ばれる機種にはおサイフケータイ機能がないことが多いです。
おサイフケータイを必須機能として利用している場合は、富士通やSHARPなどの国産スマホを選ぶと付いていることが多いです。
LINEの年齢認証が出来なくなります
ここまでのデメリットは私を含め格安スマホに乗り換えた多くの人にとって問題ないことばかりだったんですが、こればかりはなんとかならないかなあと思うところ。
LINEはいつからか年齢認証を行わないとID検索で友達を追加する機能が使えなくなっていて、その認証がMVNOのSIMだと出来ません。
なのでどうしても必要な場合は一度ドコモやau等のSIMを挿して年齢認証を行ってから再び格安SIMに入れ替える必要があります。
必要な場合は家族のSIMを借りたりするのがベターですね。
LINEモバイルなら年齢認証が可能
LINEの年齢認証は格安SIMの最大のデメリットとも言えますが、唯一LINEモバイルであれば年齢認証が可能となっています。
同社のサービスなのでこの点においてはLINEモバイル唯一無二と言えます。
また、LINEモバイルはLINEやTwitter、Facebook等のSNSで通信量を消費しないプランもあるので、それらをメインに利用する人はお得ですね。
まとめ
という感じでデメリットを5つほど上げてみましたが、まず通話料が上がる、キャリアメールが使えないということでガラケー利用者は絶対乗り換えてはいけません。何の得もありませんからね。
まあ月額料金が下がるってことはサービスの質が落ちるというのはやむを得ないですし使い方によっては不都合が生じるのは仕方ないですね。
ただ私は大手3キャリアのカケホーダイや8万するiPhoneが実質0円とかちょっと過剰サービスな気がするし自分には必要ないと感じたので乗り換えました。
キャリアのスマホのプランってほぼ無条件でそれらがついてくるわけなんですよ。だから高いんです。
格安スマホはそれに比べ破格に安いですが本ページで上げた5つのデメリットを踏まえた上で検討する必要がありますね。
