90年代後半頃から一般家庭向けのパソコンが普及し、それと同時にインターネットも急速に普及しました。
数年前(2000年初頭頃)まではISDNやアナログ電話回線を利用したダイヤルアップが主流で、ネットを使えば使うほど料金が加算される「従量制」が当たり前でした、現在はブロードバンドと呼ばれる月額定額制(使い放題)が主流となりました。
さらに昨今では、スマートフォンやタブレット等が急速に普及し、それに伴い、無線で通信するモバイル回線も急速に進化しています。
ここではそれらインターネット回線の種類を解説します。
固定回線の種類

インターネットには家庭や会社等の建物にケーブルを引き込み接続する固定回線と、携帯電話やスマートフォン、モバイルルーター(ポケット型WiFi)と呼ばれる機器に無線で接続するモバイル回線の二種類があります。
先に固定回線の方から紹介します。
現在主流の光回線
現在、固定回線で最も速度が速く快適に使われているのが一般的に光回線と呼ばれるネット回線です。
正式名称はFTTH(Fiber To The Home)で、2010年頃、総務省は国内の全世帯に光回線が行き渡るようにする「光の道(光化計画)」というスローガンを提唱しました。
現在光回線の加入者数は約2500万件で、全体の6割~7割が光回線を使用しています。
通信速度は下り最大1Gbpsが主流ですが、最近は2Gbpsや10Gbpsなど更に速い光回線も登場しています。

ブロードバンド普及のきっかけとなったADSL
2000年初頭頃、yahooBBを中心に急速に広まったブロードバンド。ブロードバンドとは使い放題のインターネットのことです。
それまでインターネットはISDNによるダイヤルアップが広く普及したいましたが、定額制のADSLはまたたく間に一般家庭に普及しました。私が初めて使用したインターネットもADSLです。
光回線の急速な普及、低価格により過去の技術とされつつありますが、山奥や農村等、光回線工事がまだ進んでない地域等では多くの人が利用しています。
通信速度は約 ~50Mbps。
現在は光回線や後述するモバイル回線の普及が進んだため、新規申し込みを終了しているプロバイダが多いです。

ダイヤルアップ
ISDNやアナログ電話回線を利用した接続方法で、通信速度も遅く利用すればするほど料金が掛ります。ADSLやFTTH普及後、現在一般的なインターネットの接続方法としてはほとんど使用されていません。
ブロードバンド普及前は広く使われていたため当時、アダルトサイト等を閲覧しようとして海外へ繋がったりして、高額な国際電話の利用請求が来たりしてトラブルになったりもしました。
モバイル回線の種類

モバイル回線は一般的に携帯電話、現在だとスマートフォン、モバイルルーターに使用されていることがほとんどです。
モバイル回線の進化はすさまじく、10数年程度で飛躍的に成長しました。ここでは現在使われている代表的なモノを紹介します。
現在主流のモバイル回線であるLTE
現在モバイル回線の主流であり、一般的に使用されている最新の回線です。LTE(Long Term Evolution)とはその名の通り発展する間の技術であり、4Gから4Gへの移行をスムーズに行うために作られた技術です。
国際電気通信連合がLTEを『4G』と呼称することを認めたために、店頭などではLTEを『4G』と表記している場合もありますが、本来、第4世代ではなく中間の『3.9世代』という位置づけが正しいです。
が、現在はもうLTEイコール4Gとされるのが当たり前になりましたね。
LTE回線は現在、
- ドコモ、au、ソフトバンクなどが提供しているいわゆるスマホのインターネット接続
- それらを間借りして提供しているLINEモバイルなどの格安SIM
- ワイモバイルやソフトバンクなどが提供しているポケット型WiFi
- UQWiMAXが提供しているモバイル回線、WiMAX
などで利用されています。
現在モバイルインターネットの主流はLTEで、それ以外はほとんど利用されていません。
以降はLTEがどのように利用されているのか、どんな種類のものがあるかについて解説します。
携帯電話、スマートフォン
LTEがといえばやはり携帯電話、スマートフォンですよね。スマホでYouTubeが観れたりFacebookやTwitter、インスタが出来るのはLTEがというモバイルインターネットが搭載されているからです。
現在ドコモ、au、ソフトバンク(およびワイモバイル)がLTE回線を提供しており、三社とも人口カバー率が90%を軽く超えているため大差はありませんが、それぞれ対応エリアは違います。
また、話題の格安SIM(LINEモバイルなど)は上記3社(キャリアと呼ばれます)のLTEをレンタルして提供されています。
モバイルWiMAX
WiMAXとはUQWiMAXが提供するモバイルインターネットです。現在主流はWiMAX2+という名称の回線で、実質はLTEと同じものです。
対応エリアは大手3キャリアとは全く別で、エリアはドコモ、au、ソフトバンクには及びませんが、2012年に人口カバー率90%を超えています。
現在持ち運べるインターネット(モバイルルーターやポケット型WiFiと呼ばれる)として圧倒的人気を誇り、2018年現在契約者数は3000万件を超えています。
回線速度は下り最大440Mbpsで、光回線には劣りますが、ハイビジョン動画を問題なく楽しめるくらいの速度は実現されています。

LTEの固定回線
LTEは2018年現在、進化をし続けており、
- 回線速度が光回線に引けを取らない
- 通信容量(使えるギガ)もかなり大きくなりつつある
- 無線なので工事が必要ない
という理由から自宅の固定回線として利用されるケースも増えてきました。
それに伴って、上述したWiMAXが自宅専用ルーターを提供したり、ソフトバンクエアーと呼ばれる自宅専用回線が登場しました。

モバイル回線のインターネットはなんと言っても工事不要なところが最大のメリットであり、一人暮らしの女性や引っ越しが多い方に人気があります。
クラウドSIMのモバイルWi-Fi
2019年に入って新しく普及し始めたのがクラウドWi-Fiです。
クラウドWi-Fiは自分の端末(機器)にSIMを入れて通信を行うのではなく、通信施設(クラウド上)のSIMにアクセスして通信を行います。
この技術によって1つの端末でドコモ、au、ソフトバンクの回線を切り替えながら使うマルチキャリアのWi-Fiが登場しました。
クラウドSIMのWi-Fiはまだまだ始まったばかりですが、現在爆発的に契約者数を伸ばしているどんなときもWiFiなどの評判はよく、今後さらに普及していくと思います。

現在家庭用のインターネットは光回線だけでも数百種類あります。
自分の環境にどれが適しているか、どれがお得なのかはケースバイケースです。
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