ADSLからフレッツ光に乗り換えたのにあんまり速くならない・・・。
光回線使っているけど最近通信速度が遅く感じる・・・
フレッツ光からauひかりに乗り換えたら遅くなった・・・
など、高速通信が出来ると言われる光回線でも速度が遅くて悩んでいる人は実は結構多いです。
本ページでは「光回線を使っているけど遅い」と感じている人や「オンラインゲームや高画質動画を観るからもっと速くしたい」と思っている人のために通信速度を遅くしてしまっている原因とその改善方法を解説します。
回線速度の目安
まず始めに光回線は通常どの程度の速度が期待できるかという話ですが、最新のフレッツ光やauひかりの通信速度は概ね1Gbpsと告示されています。
1Gbps=約1000Mbpsなんですが、通常家庭で使うインターネットでこの速度の通信をすることは出来ません。
スピードテストで回線速度を測ることも出来るので試したことのない人は一度測ってみるといいです。
ちなみに私の環境(フレッツ光)での測定結果は約15Mbpsでした。1000Mbpsとは程遠い結果ですね。

しかし15Mbpsでもyoutubeのハイビジョン(HD)動画の視聴はスムーズに出来ます。
再生中に動画が止まってイライラするなんてことは一度もありません。
一般的にハイビジョン動画は2Mbps程度あれば十分視聴出来ると言われています。
高速通信が求められそうなオンラインゲームでも2~3Mbps程度の通信速度があれば問題なく利用出来ると言われています。
つまり余裕を持って見ても安定して4Mbps程度の速度が出ていればインターネットの回線速度でストレスを感じることはほとんどありません。
逆にいえばこの数字(4Mbps)を割ることが多い場合は改善を検討するべきであると考えます。

回線速度が遅くなる原因
ネットの回線速度、通信速度が遅くなってしまう要因は大きくわけて2つあります。
それはWAN側の問題とLAN側の問題です。
- WAN側とは簡単に言うと光回線を提供している通信業者(NTTやau、OCN、yhaooなどのプロバイダ)が管理しているネットワークのことです。
- LAN側とは部屋の中にある機器(ルーター、無線LAN、パソコンなど)やケーブルなどの利用者、契約者である私達が用意するネットワークです。
プロバイダー側(WAN側)の不具合によるもの
WAN側、つまり光回線を提供しているNTTやプロバイダ(OCN、yahoo、so-netなど)の問題で回線速度が遅くなる場合があります。
この場合は私達にはどうすることも出来ません。
速度が遅い原因を追及して(方法は後述します)プロバイダー側の問題である場合は回線業者に電話して対処してもらうしかありません。
対応してくれない場合はプロバイダを変えるか回線そのものを乗り換えるかする以外の方法はありません。

光回線でも遅いプランがあります。
フレッツ光やauひかりには様々なプランがありますが、その中でもマンションタイプのVDSL方式は回線速度がかなり遅い場合があります。
VDSL方式は外線(最寄りの電柱)からマンションの集合分電盤までは光ケーブルですが、マンション内の配線(各住居までの配線)は電話ケーブルを利用しています。
電話ケーブルは光ケーブルと比較して通信速度が遅く、大量のデータの送受信には向いていない上にケーブルの劣化などもあり通信速度が極端に遅くなってしまう場合があります。
部屋にある機器(LAN側)の不具合によるもの
LAN側、つまり自分が用意したルーターやLANケーブル、パソコンなどの機器の影響で回線速度が遅くなってしまうことがあります。
特に古いルーターやLANケーブルを使っている場合は規格そのものが光回線の1Gbpsに対応していない場合があります。
例えばLANケーブルにはカテゴリがあり現在幅広く普及しているのはCAT5E(1Gbps対応)という規格ですが一つ前のCAT5は100Mbpsまでしか対応していません。
100Mbpsまで対応していたら十分だという気はしますが通信速度そのものに差があるのでCAT5よりもCAT5Eの方が全体的に速い通信が出来ます。
同じくルーターにも古いものは100Mbpsまでしか対応しておらず、それが通信速度の劣化の原因だったりするので5年以上前の製品を使っている場合は買い替えを検討してみるのも良いと思います。
6,000円程度あれば十分高性能なルーターが買えます。
原因の確認方法
では「プロバイダー側と部屋にある機器側のどちらが悪いのか」を確認する方法ですが、まず回線終端装置に直接パソコンを繋いでみて確認しましょう。

ただしルーターを利用している場合はルーターを外して直接繋いでもインターネットに接続することができないのでインターネットの設定をする必要があります。
やり方が分からない場合はフレッツ光の初期設定から無線LAN設定まで解説の「インターネット初期設定の基本」と「パソコンを一台しか使わない場合の設定」を参考に設定してみてください。
終端装置(ONU)とパソコンを繋いでインターネットに接続出来ることを確認したら回線のスピードテストをしてみましょう。
✔BNR スピードテスト 回線速度/通信速度 測定
✔スピードテスト | 回線速度・通信速度測定
✔ラピッドネット|回線速度の測定、PC・スマホに対応した国内最速のスピードテストサイト
複数のテストツールを使って出来れば様々な時間帯にテストしてみることをオススメします。
この時点で回線速度が4Mbpsを切ることがよくある場合はプロバイダの変更、回線の乗り換えをしないと改善は難しいかもしれません。

上記のように接続して回線速度が改善される場合は機器の原因の可能性が高いです。
構成する機器、ルーター、LANケーブル、パソコンが古い場合は買い替えを検討した方が良いかもしれません。
無線LANで回線速度が安定しない場合は電波環境が悪い可能性があるので改善しましょう。電波の通り道に電子レンジなどがあると食事時に混線してしまうということがよくあります。

現在家庭用のインターネットは光回線だけでも数百種類あります。
自分の環境にどれが適しているか、どれがお得なのかはケースバイケースです。
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