「インターネットの速度ってどのくらいあれば快適なの?」
「自分が使っている回線が速いのか遅いのかわからない」
こんな風に思ったことはありませんか?
インターネット回線は速い方がいいといわれますが、どのくらいの速度があれば快適なのかあいまいでわかりにくいですよね。
実際、今自分が使っている回線がどのくらいの速度がでているのか、知らない人も多いでしょう。
速度についての感じ方は人それぞれで、同じ速度でも「不満」な人も「満足」な人もいるので一概にはいえないのですが、おおよその目安はあります。
その目安がわかれば、「この用途には、このくらいの速度があれば快適に使える」というイメージがしやすくなるので、知っていて損はないんじゃないかなと。
ということで、今回は「快適に使えるインターネット回線のスピード」について、わかりやすく解説していきます。
【すぐわかる結論】
快適にインターネットが使える速度の目安=10Mbps以上
この結論をふまえて読み進めてくださいね!
目次
そもそもインターネットの通信速度って?
インターネットの通信速度とは、データを送受信できる速さのこと。
速度を高速道路に例えると、「10メガ=片道1車線、1ギガ=片道10車線」というイメージ。当然10車線の方が同時に多くの車が走れる=多くのデータを運べますよね。
つまり、少しでも速度が速い方がインターネットを快適に使えるというわけです。
「Mbps」や「Gbps」は通信速度を示す単位
インターネットで良く耳にする「Mbps」や「Gbps」について、説明しますね!
bpsは1秒あたりに送受信できるデータ量のこと
「bps(ビーピーエス)」は「bit per second (ビットパーセカンド)」の略で、「ビット(bit)」というのはデータの最小単位。意味は「1秒当たりのビット数」です。
つまり、「1Gbps」は「1秒当たり1ギガビットのデータを転送できる速度」ということ。bitが多ければ多いほど、より速い回線ということですね!
1GBってどのくらい使えるの?
最近では、5GBや10GBなどの超高速回線も出てきていますが、実際のところ、NTTのフレッツほか、多くの光回線では「1GB」が主流となっています。
でも、1GBってどんな用途でどのくらい使えるのか、という目安ってわかりにくいですよね?
【1GBの目安】
- webサイト閲覧:yahooトップページで約2,300回
- メール:300文字程度のテキストのみで約10万通
- youtube(標準画質:360p):4分40秒の動画で約35回
- グーグルマップ:現在位置表示を約1,333回
上記は、パソコンでインターネットを利用する際の目安です。
もちろん、webサイトのデータ量やメールの画像添付の有無によっても異なりますので、標準的なものと考えてくださいね!
用途別の快適なインターネットの速度
インターネットで何をするかは人それぞれ。
用途別に、このくらいの速度があると快適という目安を以下の表にまとめました。もちろん、どの程度で快適と感じるかは個人差があるので、標準的な目安と考えてくださいね!
速度 | 利用用途 |
---|---|
1Mbps~ | Webページ閲覧 メール LINE |
5Mbps ~ | YouTube動画(720p) |
10Mbps~ | YouTube動画(1080p) オンラインゲーム(スマホ) |
30Mpbs ~ | 4K動画視聴 オンライン会議 オンラインゲーム(パソコン) |

速度測定サイトで実際にスピードを計ってみた
ところで、今、自分が使っているインターネット回線が、どのくらいのスピードなのか知っていますか?
測ったこともないし、そもそも測定の仕方もわからない、という人も多いのではないでしょうか。
そこで、手軽に速度をチェックできる測定サイトを紹介しながら、実際に測ってみたいと思います。
1.正確さなら「SPPEDTEST.NET」
スピードテストネットは、使っているネット環境において、最も速度がでるサーバーにつながるため、正確な測定結果がでると評判のサイトです。
測定方法は簡単。実際にやってみます。
①サイトに接続し、「GO」と書いてあるボタンをクリックする

結果、上りも下りもかなり速いのですが、その日によって全然遅い日もありますし、測定サイトによっても差があるので、あくまでも参考という感じで。
2.お手軽さなら「Fast.com」
Fast.comは、動画配信サービスのNetFlixが提供するスピードテストのサイトです。
サイトを開くだけで勝手にスピード測定が始まるというお手軽さなので、初めて利用する人はびっくりするかも。

最初に開いた画面に、「詳細を表示」というボタンがあり、それをクリックすると上記のような「レイテンシ」「アップロード」などの数値も表示されます。
このほかにも速度測定サイトはたくさんあります。無料の場合、ほぼ広告が入っているのですが、ちょっとしたチェックだけなので、個人的にはあまり気にならないです。
速度が遅い場合はどうしたらいい?
スピードサイトで速度を測った結果、思ったよりも速度が出ていなかった・・・というケースは多いと思います。
それまで特に遅いと感じていなくても、実際に数字で見てしまうと、気になる人もいるかもしれません。
そこで、速度が遅い場合にできる対処法を4つご紹介します。
- 機器の再起動
- 機器を入れ替える
- IPv6に切り替える
- インターネット回線そのものを変える
それでは対処法を一つずつ、解説しますね。
1.機器の再起動
ルーターなどの通信機器は、24時間ずっと電源が入りっぱなしのため、内部に熱がこもって「熱暴走」と呼ばれる一時的な不具合を起こすことがあります。
速度が遅いなと感じたら、全ての機器の電源を切って、少し時間をおいてから、再度電源を入れなおすことで、速度が改善するケースもあるので試してみましょう。
2.機器を入れ替える
ルーター等の通信機器の劣化や、高速の通信に機器のスペックが合わない、などが原因で速度低下がおこる可能性があります。
また、有線で接続している場合、LANケーブルの規格が古い・合わないことで速度低下を引き起こしているケースも考えられるので要チェック。
購入品であれば買い替えを、レンタル品であれば、交換や別の機器に変更をお願いしてみるのも、有効な手段の1つです。
3.IPv6に切り替える
接続方式の問題で速度が遅い可能性も考えられます。
従来のIPv4が慢性的に渋滞している状態のため、IPv6接続方式に変更することで、混雑をさけスムーズに通信ができるようになるため、結果として速度の改善に役立ちます。
4.インターネット回線そのものを変える
NURO光やauひかりなど、5GB・10GBの超高速回線を提供している光回線に乗り換えるというのも、人によっては有効です。
ただし、事業者によって提供地域が限られているため、万人向けの改善策とはいえません。
よければ、こちらの記事も参考にしてくださいね。

まとめ
今回はインターネット回線のスピードについて解説しました。
速度についての満足度は個人差があるので、必ずこれだけの速度が必要というわけではありませんし、利用する時間帯や条件によって1日の中でも差があります。
ただ、快適な目安や測定サイトを知っていると、速度がどれだけ出ていて、それは「速いのか遅いのか」という一般的な比較が可能になります。
その上で、不満があれば速度向上の対処や回線の見直しなどで、満足度をあげる工夫ができるので、上手に活用して快適なインターネット生活を楽しんでくださいね!
現在家庭用のインターネットは光回線だけでも数百種類あります。
自分の環境にどれが適しているか、どれがお得なのかはケースバイケースです。
4つの質問に答えて自分の環境に適したインターネットを診断してみましょう!