私たちの生活に必要不可欠ともいえるインターネットですが、
「実はプロバイダと回線の違いが良くわからない」
「光回線以外にも、回線の種類がいろいろあるけど、結局何を選べば良いの?」
など、「知っていて当たり前」という風潮の中で、今更聞けずになんとなく話をあわせたり、知ったかぶりをしたり、といった方もいるのではないでしょうか。
もちろん、知らなくても販売員さんにおまかせすれば、インターネットの契約はできますし、プロバイダも勝手に選んでもらえます。
ただ、そこで問題となるのが、以下の2点。
- もっと利用状況に合った、お得な契約ができたかもしれない
- キャッシュバックなどのキャンペーンを逃したかもしれない
実は、インターネット回線やプロバイダの契約の場合、情報を知っているかどうかでお得度がまったく違います。
新規や乗り換えキャンペーンを利用して契約することで、月額料金が安くなって、高額なキャッシュバックが還元される可能性が高いのです。
何も知らずに契約をするのは非常にもったいないということですね。
そこで今回は、そういった「無知による損失」を防ぐためにも、今さら聞けないインターネット契約の基本について、わかりやすく解説していきます!
目次
インターネットをはじめたい!とりあえず何が必要?
インターネットをはじめるために、何をどうすれば良いのかをまとめました。
まず、「ないとネットが使えない」ものと「あるとスムーズ」なものに分けました。
- ないとネットが使えない:回線とプロバイダ
- あるとスムーズ:クレジットカード
それぞれ見ていきましょう。
ないとネットが使えない:回線とプロバイダ
まず最初にしなければいけないのが、回線とプロバイダの契約です。どちらがかけてもインターネットにはつながりません。
回線やプロバイダ…言葉自体は知っていても具体的にどんなサービスかは、ぼんやりとしかわからない、という方が多いと思いますので、後ほど詳しく説明します。
あるとスムーズ:クレジットカード
回線やプロバイダの契約時にクレジットカードがあると、口座振替での申込みに比べ、手続きが非常にスムーズに進みます。
最近は、クレジットカードでしか申し込みできない回線事業者やプロバイダも増えているため、将来的には「あるとスムーズ」ではなく、完全に「必須」になるかもしれません。
使いたい回線やプロバイダが決まったのに、カードがなくて申込めない・・・なんて事態を防ぐためにも、年会費無料のクレジットカードを用意しておくと良いでしょう。
回線の種類と特徴:現在の主流は光回線とポケット型WiFi
インターネットをつなぐために必要不可欠なのが回線ですが、どんな種類があるのか、特徴も合わせて解説します。
大きく分けて回線の種類は4つあります。
- 光回線
- ADSL
- CATV
- ポケット型WiFi
それぞれの特徴を1つずつ見ていきましょう。
回線の種類1:光回線
光回線とは、「ガラス製やプラスチック製の光を通す繊維=光ファイバーケーブル」を通して、データを送信する通信方式です。
「光ファイバーを通してデータを送信する」と言っても、ネットの情報がそのまま光ケーブルの中を通っているわけではなく、データを光に変換して送信しているのです。
以下のような感じですね。
- ネット上の動画やサイト・SNSなどのデータをレーザーの光に変換
- 光ファイバーを通して送信
- 受信したレーザーの光をデータに戻してパソコンやスマホで閲覧
光回線が登場するまで、インターネットといえばADSL回線が主流だったのですが、通信速度の速さや通信の安定性の良さから、光回線の人気が一気に高まったのです。
現在、インターネット回線といえば、まずはじめに光回線が思い浮かぶほど、圧倒的な知名度と契約数を誇っています。
回線の種類2:ADSL
上述のように、光回線が登場するまではADSLと呼ばれる電話回線を利用した通信方式が主流でした。電話回線とは別の周波数を使って通信をするので、料金が安いというメリットがあります。
ですが、電話線を使う性質上、NTT基地局からの距離や周辺の建物、室内の家電製品などの干渉によりノイズが発生し、通信速度が遅い・途切れやすいなどデメリットも多く、年を追うごとに利用者数は減少の一途をたどっています。
回線の種類3:CATV
ケーブルテレビの回線を利用してインターネットをつなぐ通信方式です。
「同軸ケーブル」というテレビと共通のケーブルを使うため、通信速度が遅く、他社サービスに比べて月額料金も高いため、正直なところ、ほとんど魅力はありません。
回線の種類4:ポケット型WiFi
持ち運びのできる通信端末(ルーター)を使って無線接続を行う通信方式です。
大掛かりな工事が不要で、無線が利用できるエリア内ならどこでもインターネットが使える点が一番のメリットです。
とはいえポケット型WiFiといえば、無制限プランの料金が割高だったり、契約期間の縛りや通信制限があったりとデメリットの大きさがネックだったのも事実。
ところが近年はレンタルWiFiへの参入業者も増え、無制限プランを低料金で利用できるなど、魅力的なサービスが選べるようになり、デメリットの部分がかなり解消されつつあります。
このことから、現在、ポケット型WiFiの利用者が激増していますし、今後もますます、利用する人が増える回線サービスだと思っています。
回線を選ぶポイントは?一人暮らしならポケット型WiFiがおすすめ?
どの回線を選ぶのが最適なのかは、ネットを使う人数や時間、容量など利用状況によって異なりますので、一概にはいえません。
ですが、判断材料となるポイントはあるので、参考にしてみてください。
なお、インターネット回線の選び方は下記の記事でも詳しく解説しています。

一人暮らしなら、ポケット型WiFiがおすすめ
一人暮らしでインターネットを使う場合、利用する頻度や状況によって、おすすめの回線は違うのですが、自宅以外でもネットを使うことが多いなら、ポケット型WiFiがベスト。
自宅利用がメインでデータの通信量が多い、一定の速度や通信の安定性も欲しいなら、光回線のマンションタイプも有力な選択肢となるので、ニーズと予算のバランスで選びましょう。

ファミリーで使うなら、やっぱり光回線
複数の家族や端末での接続や、リビングと2階など離れた場所で接続するなら、なんといっても光回線が最適です。
ソフトバンクエアーなどのいわゆる「置くだけWiFi」もニーズには添えるのですが、速度が遅い、離れた場所では通信が不安定になるなどの悪評が多く、積極的にはオススメしません。
NTTのフレッツ光の独壇場に近かった光回線ですが、近年はNURO光やauひかりなど、高速通信の自社回線を安く提供する回線事業者も参戦し、選択の幅がぐっと増えました。
料金の高さがネックだった戸建てタイプも、キャンペーンの利用や回線事業者の選択次第で、従来よりも割安で利用できるため、トータルで考えるとやっぱり光回線がイチオシ。

プロバイダって結局どこも同じじゃないの?
プロバイダは、わかりやすくいうと回線とインターネットの世界をつなぐ役割をする事業者のことです。
プロバイダの総数は数百以上とも言われ、あまりにも多すぎて何を基準に選んだら良いのか、わからなくても不思議ではありません。
「そもそも、プロバイダによって大きく違うの?」「どこを選んでも大差はないのでは?」
・・・思わずこんな疑問も浮かびますよね?
これに対しては、「サポート体制や設備の磐石さ、キャンペーンの有無など、プロバイダごとの特徴や強みはある」という答えをあげたいと思います。
少なくても、サーバーなどのプロバイダ側の設備が脆弱で接続できないトラブルなどもあるので、どのプロバイダを選んでもまったく同じということはありません。
以下にプロバイダを選ぶポイントは3つあります。
- 回線とプロバイダを合わせた料金で選ぶ
- キャンペーンで選ぶ
- プロバイダの特徴で選ぶ
提案を詳しくご案内しますので、参考にしてみてくださいね。
1.回線とプロバイダを合わせた料金で選ぶ
OCN光やソフトバンク光など、フレッツ光とプロバイダがセットになった回線なら、別々に契約するよりも、月額料金が安くなるケースがかなり多いので、要チェックです。
また、対応エリアは限定されますが、NURO光やauひかりは、フレッツ光に比べて料金が安いか、料金にはそこまで差がなくても、高速通信が期待できるなどの利点があります。
また、ドコモ・ソフトバンク・auなどの携帯を使っている人なら、同じ事業者の光回線を契約すると「セット割」が受けられ、トータルの通信費を節約できるメリットも。
2.キャンペーンで選ぶ
回線+プロバイダで新規契約する場合はもちろん、フレッツ光開通後の乗り換えの場合でもお得なキャンペーンが適用される可能性があります。
新規・乗り換え、いずれのケースであっても、できるだけ多くのプロバイダのキャンペーンを比較検討して、よりお得な条件で契約できるよう心がけましょう。
3.プロバイダの特徴で選ぶ
上記の2つに加えると、判断の条件としては弱いのですが、大手プロバイダなど特徴で選ぶというのも、考え方の1つです。
先にふれていますが、運営する会社が大きく、プロバイダ業務にも注力していれば、サーバーの増強などの設備投資が期待できるでしょう。
また、サポートセンターに電話が繋がりやすいか、などサポート体制がしっかりしているか、というのも人によっては重要です。
それなりに知名度があるプロバイダであれば、口コミも多く検索できますので、利害関係のないSNS上の利用者の声などをチェックしてみるのも、おすすめですよ。

まとめ:キャンペーンの比較検討は忘れず、賢く契約をしよう
今回の記事では、インターネットの契約で損をしないために、基本的なことを解説しました。
回線やプロバイダの種類も多いので、結局何を選べば良いの?と迷ってしまう気持ちは良くわかりますし、お得な情報といっても、どれが正しいかも判断が難しいですよね?
でも、同じ条件で契約をしたのに情報を知っているかいないかの違いで、数万円の差がでるなら、やっぱりもったいないな、と筆者は考えます。
当サイトは、インターネットをはじめとして、主に通信の分野において、初めての人でもわかっていただけるように記事を作成しています。
以上をふまえ、契約時のキャンペーンを比較するなど「無知による損失」を防ぎ、賢い消費者として、インターネットを楽しんでくださいね!
現在家庭用のインターネットは光回線だけでも数百種類あります。
自分の環境にどれが適しているか、どれがお得なのかはケースバイケースです。
4つの質問に答えて自分の環境に適したインターネットを診断してみましょう!