「フレッツ光のVDSL方式ってなに?」
「調べると回線速度が遅いけど大丈夫なの?」
このような悩みをお持ちでないでしょうか。
せっかくなら回線速度は速いものを契約したいし、そもそもちゃんとネットはつかえるのか不安になりますよね。
結論として、用途次第では快適にネットを使うことができます。
この記事ではVDSLの仕組みと、どれくらいの用途まで快適につかえるのか詳細を解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
フレッツ光のVDSL方式とは?
VDSL方式とは、マンションなどの集合住宅で使用される光回線の配線方式の1つで、建物まで引き込んだ光回線を、電話回線を使って各部屋まで分配します。
集合住宅で光回線を利用する場合の配線方式は、VDSL方式を含めて全部で3つあり、それぞれ利用する配線(ケーブル)が異なります。
【配線方式の種類と最大速度】
建物の共有部分から室内までの物理回線 | 最大速度 | |
VDSL方式 | 電話回線 | 最大100Mbps |
LAN方式 | LANケーブル | 最大100Mbps |
光配線方式 | 光ファイバーケーブル | 最大1Gbps(1,000Mbps) |
VDSL方式のメリット
VDSLのメリットについては以下の通りです。
- 工事の手間がかからない
- 初期費用が安くなる
- ネットサーフィン程度の利用なら快適に使える
それぞれ、わかりやすく解説していきます。
1.工事の手間がかからない
VDSL方式の場合、すでに光回線は建物内の共有部分まで導入されているため、工事の手間がかかりません。
工事といっても、宅内VDSL用の電話線を引き込み、モデムを設置するだけなので30分適度で完了します。
工事の際には契約者の立会いが必要ですが、あっという間に終わるのでそこまで負担にはならないでしょう。
2.初期費用が安くなる
VDSL方式では、既存の電話回線をそのまま使うため、光ファイバーを用いた光配線と比較すると低コストで開通できます。
また、キャンペーンを利用すると工事費は実質無料となることが多く、契約の仕方によっては初期費用をぐっと抑えることが可能なのです。
3.ネットサーフィン程度なら快適に使える
ウェブサイトの閲覧や軽めの動画視聴、SNSの利用、メールの送受信程度であれば、VDSL方式でも十分に楽しめます。
VDSL方式のデメリット
VDSL方式のデメリットについては以下の通り。
- 電話回線を経由するため回線速度が遅い
- 建物の構造によっては、配線方式の変更ができない
1.電話線を経由するため、回線速度が遅い
VDSL方式では、マンションの共有部分からは電話回線を使うため、全て光ファイバーで接続する光接続方式と比較すると回線速度は遅いです。
電話回線には、もともと環境やノイズの影響を受けやすいという性質があるため、家電からの電磁波や電話線の長さや劣化なども速度低下の原因となります。
また、1つの光回線を建物内で分けて接続するので、建物内のネット利用者が増える時間帯は速度が遅くなる傾向があります。
2.建物の構造によっては、配線方式の変更ができない
速度改善のために光配線方式に変更したくても、建物の構造上の理由で変更できない場合があります。
光配線にする場合、室内まで光ファイバーの配管を通す必要があるのですが、光ファイバーは非常に繊細なケーブルのため、「折り曲げ」に弱いというデメリットがあります。
そのため、光ファイバーを曲げないと通せないような配管の状態や部屋の配置の場合は、光配線が利用できないのです。
また、建物の構造的には問題がなくても、建物のオーナーや大家さんが導入コストの面からVDSL方式を採用している場合も、他の方式には変更できません。
フレッツ光VDSL方式だった時の5つの対処法
マンションタイプで契約したら、VDSL方式だった場合はどのようにしたら良いのでしょうか。オススメの5つの対処法をご紹介します。
そのまま契約する
上述したように、ネットサーフィン中心の軽めの用途であれば、VDSL方式であっても快適につかえることが多いので、速度にこだわりがなければそのまま契約しましょう。
特にプロバイダや代理店のキャンペーンを利用して契約が成立した場合、解約後に同じキャンペーンが利用できないケースや終了しているケースもあるため、注意が必要。
ただし、少しの遅延で勝敗の決まるオンラインゲームや、1秒単位で高額のお金が動く株やFXのトレードの場合、速度の遅く回線は大きなリスクがあります。
管理会社や大家に交渉する
物件のオーナーや大家さん、管理会社への交渉次第では、光回線方式に変更できる可能性もあります。
特にマンションタイプでは、同一建物内の契約件数で料金が変わるため、同じように回線速度に不満をもつ住人がいれば一緒に交渉するのも1つの方法でしょう。
ファミリータイプで契約する
マンションであっても、ファミリー(戸建て)タイプとして光回線を自室まで引き込むことができれば、速度が向上する可能性は高くなります。
ただし、光回線の引き込みの際、通気口など既存の設備が利用できなければ、壁に小さな穴を開けるため、いずれにしても管理会社やオーナーからの承諾が必要です。
他社との契約を検討する
フレッツ光や、光コラボではVDSL方式しか選択できない物件であっても、他社回線であれば、ファミリータイプの時のように光回線を自室へをひきこめる可能性があります。
他社の光回線の特徴や料金については、当サイト内の記事にて詳しく紹介しています。
◆auひかり

◆NURO光

◆その他の電力会社の提供する回線サービス
【主な電力会社の光回線サービスの一覧】
サービス名 | 提供エリア | 電力会社 |
---|---|---|
コミュファ光 | 中部地方 | 中部電力 |
eo光 | 近畿圏 | 関西電力 |
ピカラ光 | 四国 | 四国電力 |
メガエッグ | 中国地方 | 中国電力 |
BBIQ | 九州地方 | 九州電力 |
ひかりふる | 沖縄 | 沖縄電力 |
5. 工事のいらないWi-Fi機器を導入する
光回線にこだわりがなければ、WiMAXやソフトバンクAirといった工事の不要なWi-Fi機器を契約を検討しても良いでしょう。
WiMAXやソフトバンクAirの速度はかなり向上しており、環境や条件によっては、VDSL方式より速い速度が期待できます。
まとめ:必要なWi-Fi環境を考えて契約するか乗り換える
本記事ではフレッツ光のVDSL方式について、回線の仕組みやVDSL方式が選択された場合にオススメできる5つの対処法をご紹介しました。
VSDL方式の回線で満足できるかどうかは、利用頻度や用途によっても見方が異なります。基本的にサイトの閲覧程度の軽いネット利用であればVDSL方式で十分です。
逆に高速での通信が有利となるオンラインゲームや株・FXのトレードといったような遅延が大きなリスクとなる方であれば、VDSL方式からの変更を検討する方が良いでしょう。
あくまでも自分の利用環境や用途に合わせた光回線を選択することが大切です。
現在家庭用のインターネットは光回線だけでも数百種類あります。
自分の環境にどれが適しているか、どれがお得なのかはケースバイケースです。
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