スマホの新しい契約方法、「esim」が今話題です。
esimはショップに行かなくても通信契約ができるので手続きが簡単で、海外でスマホを利用したい時にも便利だと注目されている新しい仕組みです。
まだ一部の機種にしか対応していないesimですが、人気スマホのiPhoneではすでにesimに対応した機種がリリースされています。
本ページではesim対応のiPhone機種とesimの利用方法やメリットについて解説します。
【30秒でわかる結論】
esimに対応しているのは、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XRの3機種で
- simロックの解除
- 通信事業者でesimプランの契約
- QRコードを読み込んでesim情報を書き込み
の3ステップで簡単に契約することができます。
それでは、esim対応のiPhoneについて解説していきますね。
esim対応のiPhone機種
esimは2018年発売のiPhone XSなど、下記の3機種で対応しています。
機種名 | 発売日 |
---|---|
iPhone XS | 2018年9月21日 |
iPhone XS Max | 2018年9月12日 |
iPhone XR | 2018年9月12日 |
上記以外のiPhoneモデルはesimに対応していないので、esimサービスを利用することはできません。
iPhoneでesimを利用する方法
iPhoneでesimを利用する方法をご説明します。
- 事前にsimロック解除をしておく
- 通信事業者でesimプランの契約をする
- QRコードを読み込んでesim情報を書き込み
1. simロックの解除をする
iPhoneにsimロックがかかっている場合は、事前にロックの解除が必要です。
例えば、ドコモで購入したiPhoneは「ドコモのsim」しか使えないようになっています。
ドコモ、au、ソフトバンクなどのキャリアでiPhoneを購入した場合、購入した会社でしか使えないようにsimロックがかかっているので、まずはsimロックを解除します。
simロック解除をする方法は下記の3つです。
- WEBで自分で手続きをする
- ショップに行って解除してもらう
- コールセンターに電話する
simロックはWEBのお客様サポートページから、簡単に解除することができます。
ショップやコールセンターでもsimロックの解除をしてもらうことができますが、その場合は手数料として3,300円(税込)かかります。
2. esimプランの契約をする
simロック解除が終わったら、esimプランを提供している通信会社で契約を行います。
【esimプランを提供している通信会社の一例】
国内 | 海外 |
---|---|
・IIJmio ・au(海外プランのみ) | ・T-Mobile ・台湾mobile ・3香港 など |
参考:esimを提供している通信事業者を探す|Apple公式サイト
国内でesimプランを取り扱っているのはIIJmioの1社だけですが、海外ではesimプランを取り扱っている会社が多数あります。
海外での通信をしたいのであればauの海外esimプランや、T-Mobile、3香港などのesimプランを契約することで、海外でも快適にスマホを使うことができるのでおすすめです。
契約したい通信会社の申し込みページからメールアドレスやクレジットカード情報などの必要情報を入力しプランを選ぶだけで、簡単にesimプランの契約は完了します。
ただし海外事業者の場合、申し込みサイトが英語表記で翻訳しても分かりづらかったりするので申し込みは少し大変かもしれません。
3. QRコードでesimに情報をダウンロード
契約が完了すると、esimに情報を書き込むためのQRコードが発行されるので、iPhoneでQRコードを読み込みます。
- iPhoneをWi-Fiにつなぐ
- 「設定」をひらく
- 「モバイル通信」をタップ
- 「モバイル通信プランを追加」をタップ
- QRコードをスキャンする
QRコードをスキャンすると情報のダウンロードが始まり、ダウンロードが終わると契約したesimプランでの通信ができるようになっています。
契約してQRコードを読み込むだけなので手続きも簡単ですし、すぐ使えるようになるのが便利で良いですね。
4. 回線にラベルをつけて使い分ける
iPhoneでは回線ごとに「主回線」「副回線」といったラベルを設定することができ、どの回線をデフォルト(通常)で使うかを決めることができます。
- ”主回線”をデフォルト回線として使用
- ”副回線”をデフォルト回線として使用
- ”副回線”をモバイルデータ通信にのみ使用
esimの契約をメインの”主回線”として使うこともできますし、モバイルデータ通信でのみ使う”副回線”として設定することもできます。
このラベルやデフォルト回線は後から変更することも可能です。
esimのメリットは?
iPhoneでesimを利用するメリットをまとめました。
- 物理simが不要なので、簡単に契約できる
- 1台のiPhoneで複数の契約ができる
- 海外でスマホを使うのに便利
簡単に契約できる
esimのメリットは何と言っても、契約の手軽さです。
今までは新しい契約をする場合simカードの発行が必要だったので、ショップに行って手続きをするか、WEBで申し込みをしてsimが郵送されてくるのを待つしかありませんでした。
esimなら物理的なsimカードが不要なので、ショップに行って手続きに何時間も費やす必要も、simカードの郵送を待つ必要もありません。
またesimプランは契約の縛りもないので、必要な時だけ利用できるのも手軽で良いですね。
1台のiPhoneで複数の契約ができる
esim対応のiPhoneなら、今の契約はそのままに別の会社の契約を追加することができるので、上手く活用すれば毎月の料金がお得になります。
例えば、通信量が足りなくてデータ容量を追加したいという時にドコモなら1GB(1,100円(税込))かかりますが、IIJmioのesimプランなら6GB(1,672円(税込))で契約することができます。
項目 | 料金(税込) |
---|---|
データ容量追加 | 1,100円(1GB) |
IIJmioのeSIMプラン | 1,672円(6GB) |
ドコモで何回もデータ容量を追加するのであれば、ドコモと併用してIIJmioのesimプランを契約した方がお得になります。
現在国内で契約できるesimプランは、IIJmioのライトスタートプラン(6GB / 1,672円(税込))だけですが、今後esimの契約プランが増えればスマホ料金がもっとお得になりそうですね。
海外でスマホを使うのに便利
esimを活用すると、海外でのスマホ利用も簡単になります。
海外でスマホを使おうと思ったら、今までは下記のような方法が主流でした。
- Wi-Fiルーターをレンタルする
- 海外現地のsimカードを購入する
WiFiルーターのレンタルや現地simカードの購入は事前の準備が必要ですし、ルーターやsimを紛失するリスクがありました。
esimなら手続きも簡単で準備する物もないので、海外でのスマホ利用が簡単にできます。
ただし、料金面ではesimよりも現地sim購入の方がお得な場合が多いので、手軽さと料金を比較して良い方法を選ぶことをおすすめします。
esimの活用例
esimの活用例を2つご紹介します。
- IIJmioのesimプランを契約して料金を安くする
- auの海外esimプランで海外への長期滞在も快適
IIJmioを契約して、料金を安くする
日本で唯一esimプランを提供しているIIJmioを活用して、毎月の料金を安くすることができます。
auのみの契約の場合と、auとIIJmioのesimプランを契約した場合を例に紹介します。
【料金が安くなる例(月に7GB使う場合)】
項目 | auのみの契約 | auとIIJmio eSIM |
---|---|---|
料金プラン内訳 (税込) | 6,028円 (auフラットプラン7プラス) | 3,278円 (新auピタットプラン 1GB) 1,672円 |
通信容量 | 7GB | 7GB |
合計料金 (税込) | 6,028円 | 4,950円 |
※キャンペーンや割引を含まない金額です
auとIIJmioを併用した場合の方が約1,100円(税込)もお得になります。
esimを活用すれば必ず料金が安くなるというわけではありませんが、2つの通信会社の契約を併用することで使い方の幅が広がりますし、上手く使えば上記のように料金を安くすることもできます。
au海外esimプランで、海外の長期滞在も快適
esimを活用すれば、海外への長期滞在でも快適にスマホを利用することができます。
esimのメリットでも触れたように、他の海外通信サービスと比べてesimの契約は手軽で、特に大手通信会社のauが提供している「au 海外esimプラン」は専用アプリから簡単に利用することができるのでおすすめです。
【au 海外eSIMプランと海外通信サービス(30日分)の比較】
サービス名 | 料金(税込) |
---|---|
au 海外eSIMプラン | 6,380円(5GB) 9,790円(8GB) |
イモトのWi-Fi(レンタル) | 21,120円(500MB/日) |
海外現地のデータSIM | 1,650円〜2,750円 |
auの海外esimプランは30日からの契約で、海外に長期滞在する人向けのサービスとなっています。
他の海外通信サービスと料金を比較してみると、現地のsimカードを利用する方が断然安いですが、Wi-Fiルーターレンタルよりはau 海外esimの方が安いことが分かります。
料金の安さよりも手続きの簡単な方が良いのであれば、esimを活用するのがおすすめです。
まとめ
esimに対応しているiPhoneは、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XRの3機種だけですが、今後発売される新型iPhoneにもesim機能が搭載されるのではないかと言われています。
まだ日本ではあまり普及していないesimですが、活用することで
- 契約の幅が広がる
- 上手く使えば料金が安くなる
- 海外でのスマホ利用が手軽になる
などのメリットがあるので、今後のesimサービスの広がりに期待が高まります。
現在家庭用のインターネットは光回線だけでも数百種類あります。
自分の環境にどれが適しているか、どれがお得なのかはケースバイケースです。
4つの質問に答えて自分の環境に適したインターネットを診断してみましょう!