大手キャリアのドコモは携帯電話の他、ポケット型WiFi(モバイルWi-Fiルーター)も取り扱っています。
料金プランが分かりにくく、どういうシステムになっているのかを把握できてない人も多いのではないでしょうか。
また、ドコモスマホ(及び携帯)利用者とそれ以外では大きくプランが異なります。
「わかりにくいドコモのポケット型WiFiの料金プランの仕組み」
「ドコモWi-Fiのメリットとデメリット」
「本当におすすめできるポケット型WiFi」
ポケット型WiFiという名称はソフトバンクの登録商標です。持ち運びできるWi-Fiの一般名称は「モバイルルーター」となっており、docomoの場合は「データ通信製品」と呼ばれています。
目次
ドコモ利用者向けのプラン
まずプランからですが、冒頭でもお伝えした通りドコモのスマホ利用者と他社利用者ではプランが異なります。
ドコモスマホ利用者の場合は基本使用料にオプション1,540円(税込み)追加でデータ通信端末(ポケット型WiFi)を利用するような形になります。
月額1,540円(税込み)で追加可能
基本使用料に月1,540円(税込み)を追加支払いすることで使用可能です。内訳は下記の通りです。
- 基本プラン 1,320円(税込み)
- インターネット接続サービス料 220円(税込み)
- +シェアパック及びパケットパック
※ドコモ公式サイトを参考にしています
「月額1,540円なら安いじゃん!」などと考えてはいけません。端末代は別途かかります。
現在販売中の端末N-01Jの場合、端末代金の月々あたりの分割払い費用は下記のようになります。

月々あたりの割引がありますので、24ヶ月つかえば端末代金は実質無料に。
途中解約した場合は残額を支払うことになります。
データ通信はスマホと共有
ドコモはパケットパックという料金体制をとっており、それをシェアしてモバイルルーターを利用します。
Wi-Fi用の通信量が追加される訳ではないので、注意が必要です。
パケットパックの詳細は下記の表をご覧ください。
プラン名 | 料金(税込) | 容量 | 備考 |
---|---|---|---|
データSパック | 3,850円 | 2GB | ひとり向けプラン |
データMパック | 5,500円 | 5GB | 〃 |
ウルトラデータLパック | 6,600円 | 20GB | 〃 |
ウルトラシェアパックLLパック | 8,800円 | 30GB | 〃 |
シェアパック5 | 7,150円 | 5GB | 家族向けプラン |
シェアパック10 | 10,450円 | 10GB | 〃 |
シェアパック15 | 13,750円 | 15GB | 〃 |
ウルトラシェアパック30 | 14,850円 | 30GB | 〃 |
ウルトラシェアパック50 | 17,600円 | 50GB | 〃 |
ウルトラシェアパック100 | 27,500円 | 100GB | 〃 |
例えばパケットパック一人用プラン、データMパック(5GB)に加入していれば、月額5GBの通信量をスマホ・モバイルルーターでシェアして使用します。
5GBを超えると速度制限がかかってしまいます。
月額利用料の一例
ドコモスマホユーザーは追加料金を支払えば、モバイルルーターを使用できることが分かりました。
ここでは実際に月額料金がどれぐらいかかるのかを見ていきましょう。
例えば、モバイルルーターを利用するために、データMパック(5GB)からウルトラデータLパック(20GB)にプラン変更した場合、料金が5,500円→6,600円と1,100円(税込み)増額します。
ドコモのモバイルルーター使用料・月額1,540円が追加されるので、合わせて2,640円(税込み)で15GBのWi-Fiが使える計算となります。
WiMAXの7GBプラン、ソフトバンクの7GBのポケット型WiFiがともに月額3,696円(税込み)なので2,640円(税込み)で15GB使えるドコモのモバイルデータ通信は悪い選択ではないように思えます。
しかしWiMAXのギガ放題プラン(月間通信制限なし)は月額4,000円程度で利用できるため、たっぷり使いたいという人は明らかにこちらの方が適しています。
データ通信のみのプラン
ドコモスマホユーザーではない人がデータ通信のみで契約する場合は、1,540円(税込み)+データパックが月額料金となります。
シェアパックというシステム上、ドコモユーザー以外にはかなり割高になっています。
月額料金の一例
例えば、データMパック(5,500円・月間5GBまで)を選択すれば、1,540円+5,500円=7,040円(税込み)の月額料金がかかります。
一番安いブランのデータSパック(3,850円)を使用すれば、1,540円+3,850円=5,390円(税込み)で使用できますが、月2GBまでしか使えないのでオススメできません。
他社と比較すると割高

ドコモのポケット型WiFiは先述した通り、ドコモユーザーが追加する分には良いですが、単独で契約すると他社に比べて割高になっています。
先ほども例にあげましたが、データMパック(5GB)を選択すれば、1,540円+5,500円=7,040円(税込み)の月額料金がかかります。つまり、月5GBで7,040円(税込み)かかるということです。
人気ポケット型WiFiであるWiMAXと比較してみると、例えばGMOとくとくBBのWiMAXは月7GBを3,696円(税込み)で利用することができます。
無制限プランでも4,000円程度で利用できるのでドコモのWi-Fiを単独で契約するのは非常にコスパが悪いです。

スマモバと比較
ドコモの回線を使用した上記と同様のモバイルWi-Fiルーターサービス、スマモバと比較します。
スマモバのプランは月額4,378円(税込み)の使い放題プランのみです。月額の通信量は無制限ですが、3日で3GBまでの制限があるので注意が必要です。
ドコモのポケット型WiFiの料金は最安でも5,390円(税込み)かかります。しかもそれは月2GBまでしか使用できないので、ほぼ使うことはないでしょう。
スマモバの料金はドコモの最安プランよりも1,000円ほど安い上に、通信量は無制限です。
同じ回線を使っているため、つながるエリアの範囲も同じになっています。

ただしスマモバは無制限と言ってもあくまでドコモの回線を買い取って再販しているわけですから、「無制限」と公表していてもドコモより安く、しかも3日で3GBの規制を「無制限に利用できる」と評しているのは怪しげ、というか無理があるように思えます。
実際スマモバは回線速度が遅いという利用者の声も多いため、品質はあまり期待出来ません。
ドコモポケット型WiFiのメリット
ではドコモのポケット型WiFiにはどのようなメリットがあるでしょうか。
率直に言えばメリットと言えるメリットはありません。
実質docomoのLTEなので通信スピードが速く対応エリアも申し分ないのですが、価格が高すぎてその強みをすべて消すほどメリットがありません。
ドコモポケット型WiFiのデメリット
では逆にデメリットはあるか?
これも先述した通り、ドコモ利用者以外は割高になってしまうというのが最大のデメリットであると言えるでしょう。
また、
- 通信量に制限がある
- シェアならではの不都合が起こる
- 新規申込特典がほとんどない
- テザリングでも十分なことがある
等のデメリットもあります。
ドコモはデータ通信容量が決まっているのでWiMAXやワイモバイルのアドバンスドモードのように無制限に使えるプランはありません。
また、家族や自分のスマホとデータを共有するのでポケット型WiFiを使いすぎると他のスマホで制限が掛かるという事態も起こります。シェアパックは一見無駄のないようなプランですが、自由に使えないというデメリットもはらんでいます。
おすすめのポケット型WiFi
ドコモのポケット型WiFiはどのユーザーにもおすすめできません。
おすすめの3つのポケット型WiFを紹介します。
契約期間縛りなし!短期利用もおすすめ!「クラウドWiFi」

料金(税込) | 20GB:2,580円 50GB:2,980円 100GB:3,718円 |
---|---|
速度 | 上り:50.0mbps 下り:150.0mbps |
初期費用 | 3,300円 |
契約年数 | なし |
違約金 | なし |
クラウドWiFiは、20GB・50GB・100GBの3種類のプランが用意されているポケットWi-Fiです。
また、契約期間の縛りがなくいつ解約しても解約手数料・違約金は0円と、気軽に試しやすくなっています。
さらに、世界134ヵ国で利用できるので、海外へよく行く人でも使い勝手のいいWi-Fiです。
申し込みから最短で即日に発送され、すぐ利用開始できるので、なるべく早く利用開始したい人におすすめです。
WiMAXのオススメは「GMOとくとくBB」

料金(税込) | 1~2ヵ月2,079円 3~36ヶ月目4,389円 37ヶ月目~4,444円 (初月:日割り) |
---|---|
速度 | 上り:112.5Mbps 下り:758Mbps |
契約手数料 | 3,300円 |
契約手数料 | 3年間 (36ヵ月) |
違約金 | 1~12ヵ月目:20,900円 13~24ヵ月目:15,400円 25ヵ月目以降:10,450円 |
WiMAXは、大容量プランでも安く利用でき、20GB以上使う方におすすめのモバイルWi-Fiです。
WiMAXは専用回線を持っているので通信の安定性が高く、モバイル回線よりも高速での通信が可能となっているので、速度も高速で安定しています。
料金が安いだけでなく、端末料金も一切かからないのでお財布に優しいモバイルWi-Fiです。
WiMAXは申し込み窓口でキャッシュバックなど特典内容が変わるので、申し込みの際には注意が必要です。

価格・エリア・容量とバランスのいい「Mugen WiFi」

料金(税込) | 3,328円~ |
---|---|
速度 | 上り:50.0mbps 下り:150.0mbps |
契約手数料 | 3,300円 |
契約年数 | 2年間(オプションで縛りなし) |
違約金 | なし(端末返却日を過ぎたら9,900円) |
Mugen WiFiの最大の魅力は月額3,328円という安さです。
端末料金は無料で、オプション加入していれば契約期間の縛りや違約金もなくなります。
100GBの大容量通信であることに加え、30日間の返金保証付きお試し利用が可能。
30日間のお試しが終わってから契約ができるので、興味のある方はまずお試し期間での利用をおすすめします。
まとめ
ここまで解説してきた通り、ドコモのポケット型WiFi(モバイルデータ通信サービス)はほぼ誰にもオススメではありません。
- 普段ドコモのスマホを使っている
- テザリングを使うことが多い
- そのせいでスマホのバッテリーがなくなりがち
- モバイルバッテリーは携帯したくない
- 月額1,540円払ってでもドコモのルーターが欲しい
という特殊な状況でもないかぎり使わないほうがいいでしょう。
ドコモのポケット型WiFiに関する質問と回答
ポケット型WiFiの端末代はかかりますか?
原則、36回払いで月々770円かかります。
ドコモのポケット型WiFiは、契約途中でプラン変更できますか?
可能です。プランを変更される場合は、ドコモショップお問い合わせください。
無制限利用プランはありますか?
無制限利用プランはございません。
ドコモを海外のWi-Fiで利用することができますか?
海外パケ放題を利用したら使うことができます。ただし1日最大3278円(税込)かかる場合がございます。
ドコモのポケット型WiFiを解約するときの手順やデメリットはありますか?
解約される場合、分割払いしている端末代を一括請求されるので、注意が必要です。
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一つお聞きしたいですが?どこものポケットWi-Fiは韓国でも利用出来ますか?
海外では回線が違うので定額の範囲では利用できません。
海外用のモノを選ぶ必要があります。