実際にデータ復旧サービスを利用した人の体験談では「5万程度で済んだ」という声から「50万以上かかった」という声もあります。
データ復旧にかかる費用は分かりずらい上に、診断費、部品費、特急料金など、純粋な復旧料金以外の料金がかかることを知らない人も多いです。
本記事では、「データ復旧の費用相場」「機器・症状ごと料金相場」「費用を抑えるためにできること」を解説しました。データ復旧業者に依頼した際の相場を知りたい方や、料金見積りの金額が高いと感じた方は必見です。
①エンジニアの質や業者が保持している設備の差など、技術力の差で料金が大きく変わる
②障害のレベル、機器(ハードウェア)の違い、発生している障害や原因、追加料金の有無で料金が変動する
③コスパを良くしたいなら、技術力が高く、初期費用や諸経費をできるだけカットできる業者に依頼する
目次
データ復旧の依頼前~依頼後までにかかる全ての費用まとめ
一般的に、HDD復旧を依頼する際は、難易度が比較的に低い復旧であれば「5万円~20万円」、難易度が高いものであれば「10万円~50万円」が相場です。
難易度が高いものであれば、復旧に何週間もかかることがあり、人的リソースを確保する点でどうしても高騰します。
以下は、データ復旧を行う上でかかる費用の一覧です。
依頼前にかかる費用 | 復旧費用 | 復旧後にかかる費用 |
・初期診断費用 ・分解費用 ・キャンセル料 ・送料 | ・作業費 ・部品費 ・特急費用 ・バックアップ用HDD費用 ・データのコピー代 | ・外注費用 ・送料 |
ご覧のように、データ復旧において「データ復旧費用」は依頼の過程でかかる項目の1つに過ぎず、その他にかかる費用を知らないことがほとんどです。
ここでは、データ復旧依頼を行った際に発生する費用を以下の3つの項目で紹介します。
- 依頼前にかかる費用
- 復旧費用
- 復旧後にかかる費用
依頼前にかかる費用
依頼前にかかる費用は以下の項目です。
- 初期診断費用(5000円~数万円)
- 分解費用(数千円)
- キャンセル料(数千円~数万円)
- 送料(数百円~数千円)
特に診断費用は、見積もりを出すためにかかる費用なため、診断後の見積もりが高額になりキャンセルした際でも、機器が復旧不可能な場合でも発生してしまう費用です。
また、診断費用とは別途で、機器を分解した際に発生する「分解費用」、キャンセル時に発生する「キャンセル費」があることにも注意してください。
復旧費用
復旧に必ずかかる費用は以下の項目になります。
- 作業費(数万~数十万円)
復旧の際にかかる可能性のある費用は以下の項目になります。
- 部品費(数千円~3万円)
- 特急費用(数千円~3万円)
- バックアップ用HDD費用(復旧機器による)
復旧費用には、メインの作業費が含まれ一番高額になりますが、その他にも部品費や特急料金もかかる場合があります。
復旧後にかかる費用
復旧後にかかる可能性のある費用は以下の項目になります。
- 外注費用(10万~数十万円)
- 送料(数百円~数千円)
外注費用は、業者がデータ復旧に失敗した際に、より技術力のあるデータ復旧業者に再委託するときにかかる費用で、データ復旧の後に再度料金を請求される可能性があります。
なぜデータ復旧の料金には幅があるのか
とある業者では10万前後の見積もり価格が他社で2~3万ほどになる場合もあり、データ復旧にかかる費用はあいまいなイメージがある方も多いかもしれません。
しかし、優良業者であれば料金体系はある程度定まっており、復旧費用は以下の項目によって左右されます。
- 障害のレベルによる価格の違い
- 記憶媒体による価格の違い
- データ復旧業者の技術力
- その他の要因
「障害の種類」「記憶媒体(ハードウェア)」「業者の技術力」は、価格を左右する重要な要素です。業者を選ぶときは必ず確認するようにしましょう。
障害のレベルによる価格の違い
障害度合い | 論理障害(金額) | 物理障害(金額) |
軽度障害 | 30,000~60,000円 | 80,000~130,000円 |
中度 | 60,000~100,000円 | 150,000~400,000円 |
重度 | 100,000~250,000円 | 200,000~700,000円 |
※上記はHDDの復旧費用の目安です。
発生した障害に対する復旧の難易度によって価格は大きく左右されます。
障害の種類は数えきれないほどありますが、大きく以下の2つに分類することができます。
・物理障害(筐体破損、内部破損、経年劣化、水没によるショート ect)
・論理障害(OS・ファイルシステムの破損、ウイルス ect)
傾向として、物理障害は論理障害よりも料金が高くなる傾向があります。
それは、物理障害の場合は「クリーンルーム」と呼ばれる特殊な設備が必要であることが理由として挙げられます。クリーンルームを所有している業者は全国で10社ほどと言われており、物理障害に対応できる業者は限られているからです。
また、物理障害と論理障害の中でも難易度が変ります。たとえ論理障害の中でも高難度の論理障害が発生した場合、復旧料金も高くなります。
記憶媒体による価格の違い
USBメモリ・SDカード・スマホ ect | HDD(内蔵HDD、外付けHDD) | SSD(内蔵SSD、内蔵SSD) | NAS |
50,000~13,0000円 | 70,000~300,000円 | 80,000~500,000円 | 300,000~1500,000円 |
依頼する機器(HDD,SSD,SDカード,USBメモリ ect)によっても価格は大きく変動します。単に機器の違いではなく、復旧するデータ量の違いが関係しています。
データ復旧業者の技術力
技術力の高さで料金も変わってきます。
あくまで一例ですが、以下に技術力が高い業者でかからない料金、技術力に乏しい業者に依頼したときにかかる追加料金を紹介します。
技術力の高い業者 | 技術力に乏しい業者 | |
特急料金 | なし | 有料(数千円~3万円) |
外注費用 | なし | 有料(10万~数十万円) |
診断料/調査費用 | なし | 有料(5000円~数万円) |
部品費 | なし | 有料(数千円~3万円) |
このように技術力の低い業者を選んでしまうと、トータルで数万円以上の料金が高くなる可能性があります。
特に外注費は、業者がデータ復旧に失敗した際に、技術力のある他の業者に依頼するためにかかる費用で、初めに依頼した金額よりも高くなってしまうことがあるため要注意です。
外注費などの追加費用をかけないためにも、技術力の高いサービスの充実したデータ復旧業者を利用することをおすすめします。
その他の要因
紹介した3つの要素が料金を決めるときに比重が大きい要素ですが、他にも以下のような要素で料金が変動します。
- ファイル形式
- 復旧データ量
- 納品スピード
ファイル形式
復元したいデータのファイル形式によって価格が変動します。
動画ファイルなどの復旧は難易度が上がり、費用が少し高くなる傾向があるように、どのファイル形式かによって価格も変動します。
メーカー独自で使用しているファイル形式などは、暗号化されている可能性もあり、解読することが難しいため、復旧難易度が高くなります。
復旧データ量
復旧したいデータの容量によっても価格が変動します。
復旧したいデータ量が1GBと10GBでは復旧の費用が変わることが多いです。復旧費用が高くすべての容量を復旧することが難しい場合でも、一部のみ取り出すことで復旧費用を抑えられる可能性もあります。
復旧スピード
復旧スピードによっても価格が変動します。
技術力のある業者であれば、復旧スピードも早いため、「〇〇日以内にデータが欲しい」といった要望にも応えられる可能性はありますが、技術力の乏しい業者は、復旧作業に時間をかける必要があるため、急ぎの場合は別途「特急料金」の名目で費用が掛かる可能性があります。
コスパ良く依頼するなら初期費用や諸経費をできるだけカットする
追加費用の中でも「特急料金」「外注費」「診断費」「部品費」などは、技術力が高い業者であれば無料になる可能性があります。
データ復旧に失敗した際に発生する可能性のある「外注費」についても、技術力(復旧率)が高ければ、そもそも失敗確率が低いため、トータルで見た時にお得といえるでしょう。
データ復旧に失敗すると、他社依頼費用が掛かる
「A社でデータ復旧を依頼したけど失敗してしまった」
データ復旧に失敗したとしても、どうしても取り戻したい大切なデータであれば他の復旧業者に依頼することを考える人も多いでしょう。
しかし、その分の復旧費用がかかってしまうため最終的に支払う金額が高額になってしまうことがあります。そうならないためにも技術力(復旧率)のあるデータ復旧業者に初めから依頼することがよいでしょう。
データ復旧料金10社を徹底比較
全国100社以上のデータ復旧業者から10社を抜粋し比較表を作成しました。
(税別) | SDカード/USB | HDD(ハードディスク) | SSD | スマホ | NAS/RAID等 |
デジタルデータリカバリー | 5,000円~ | 5,000円~ | 5,000円~ | 5,000円~ | 5,000円~ |
株式会社データリカバリー | 22,000円〜 | 42,000円〜 | 108,000円~ | – | 96,000円〜 |
パソコン救急バスターズ | – | 30,000円~ | 50,000円~ | 30,000円~ | 150,000円~ |
イー・テック・ソリューションズ | – | 28,350円~ | – | – | – |
データスマート | 40,000円~ | 50,000円~ | – | 50,000円~ | – |
PCエコサービス | 39,800円〜 | 39,800円〜 | 99,000円~ | – | 99,000円~ |
PC KIDS | 22000円~ | 15000円~ | – | – | – |
A1データ | 33,000円~ | 29,700円~ | 5,000円~ | – | 5,000円~ |
ライブデータ | 22,000円~ | 44,000円~ | – | – | – |
AOSデータ復旧サービスセンター | 41,800円~ | 63,800円~ | 63,800円~ | 52,800円~ | – |
※上記はあくまで目安です。
HDDのデータ復旧料金の相場
HDDのデータ復旧料金の相場は、5万~40万円程度です。
軽度の論理障害であれば10万円前後になる可能性もありますが、重度の論理障害が発生した場合は40万円を超えることもあります。
SSDのデータ復旧料金の相場
SSDのデータ復旧料金の相場は、8万~55万円程度です。
SSD衝撃に強いため、HDDと比べて物理障害が発生する確率は低くなる傾向があります。物理障害ではないので料金は低くなりますが、そもそものSSDの復旧が難しいといわれているため、結果としてHDDよりも高額な料金形態になっています。
USBメモリ/SDカードのデータ復旧料金の相場
USBメモリ/SDカードの料金相場は、4万~15万円程度です。
そもそもの容量が少ないため復旧にかかる時間が少ないこと、復旧難易度が低いことがHDDやSSDにい比べて料金が低くなっている理由です。
NAS/RAIDサーバーのデータ復旧料金の相場
NAS/RAIDサーバーの料金相場は、7万~100万円程度です。
費用の差が大きいことが特徴で、理由としては「ファイル・システムの種類の違いにより、復旧の難易度に大きな差があること」と「保存されてるデータ量が比較的に多い」ことが挙げられます。
業者によっては追加費用がかかる
復旧作業以外の追加費用には、以下のようなものがあります。
- 特急費用
- 外注費用
- 初期診断/調査費用
- 部品費
- データのコピー代
- データバックアップ用のHDD費用
- 送料
特急料金
HDDが突然認識しなくなったけど、すぐにでもデータを取り戻しておく必要がある場合、業者によっては「特急料金」で復旧を依頼することができます。
この特急料金の目安は2万~10万円程度です
通常は営業していない深夜などにデータ復旧を行ってもらうこともあるため、人的リソースが多くなることで追加費用が発します。
しかし、技術力のあるでデータ復旧業者であれば、特急料金を支払わずとも復旧スピードが速い業者もあり、中には2日で80%の機器を復旧している業者もあるほどです。
外注費用
外注費用とは、依頼を受けた業者が復旧作業に失敗した際に、より技術力の高い業者に依頼するという名目で、後から請求される追加費用です。
外注費用の目安は、10万~40万円程度です。
復旧費用をもう一度行うということなので、高額になってしまうこともあり、「あとから高額請求された」などの口コミも多くあり問題になっています。
技術力が低い業者に依頼してしまうと、このような事が発生してしまい、お金と時間を無駄にしてしまいます。
こうならないためにも、初めからデータの復旧率が高い技術のある業者を選ぶことが大切です。
初期診断料/調査費用
初期診断料とは、故障した機器の状態を調査する際にかかる費用です。
初期診断料/調査費用の目安は、5000円~1万円程度です。
業者によっては、物理破損と論理障害の料金を明確に分けており、物理破損が起きていた場合、初期診断料が高くなることもあります。
大手の業者の中には、無料で初期の診断を受け付けているところもあるので、まずは無料で初期診断を受けてみることをおすすめします。
部品費
部品費は復旧作業の途中で、HDDの破損などがあった場合に発生する費用です。
部品費の目安は、数千円程度です。
しかし、珍しい部品など入手が困難なものに関しては、数万円程度かかることもあります。
設備の豊富な業者によっては、5000台以上の交換部品を備えているところもあり、いつでも交換ができる万全な体制を整えている業者もあります。
しかし、交換部品が不足している業者においては「部品費」が別途必要であったり、足りない部品がある場合は取り寄せる必要があるため、部品費が高くなる上に復旧までの期間も伸びてしまいます。
部品費用の掛からない業者を選ぶことも、費用を抑える点で重要なポイントと言えるでしょう。
データのコピー代
復旧作業が完了した後に、復旧したデータを他のHDDにコピーするときにかかる費用です。
データコピー代の目安は、数千円程度です。
SDカードやUSBメモリであれば、比較的安価に済みますが、SSD、HDD、NAS等でコピーしたいデータが多ければ多いほど、費用が多くなる傾向があります。
データバックアップ用のHDD費用
復旧するHDDが破損していた場合、データを復旧した後にデータを格納するHDDを購入する必要があります。
データバックアップ用のHDDの費用の目安は、5000円~2万円程度です。
優良業者であれば、データバックアップ用のHDDを貸し出してもらえる業者もあるため、そういったサービスを利用することで費用を抑えることができます。
送料
復旧する機器を復旧ラボに届ける際、復旧完了した機器を受け取り場所に届ける際に「送料」が発生することがあります。
SDカードやUSBメモリなど、小さいものであれば比較的安価に済みますが、NAS/RAID(共有サーバー)などであれば負担額も大きくなるでしょう。
追加費用が掛からない業者がおすすめ
これらの追加費用を計算すると、業者によっては3万~5万円程度かかる可能性があります。仮に外注費が発生したとすれば10万~50万円ほどかかる可能性もあるため、通常の復旧費用と合計でかなりの料金になってしまいます。
このように復旧料金以外の追加料金も、データ復旧を依頼する上で確認が必須の項目になります。
今チェックしていた業者も、よくみたら特急料金、初期診断費用、部品費がかるみたいで、知らずに依頼してたら危なかった(汗
業者の中には、サービスとして追加費用をなるべく負担させないように努力している業者もあります。
- 特急費用
- 外注費用
- 初期診断/調査費用
- 部品費
- データのコピー代
- データバックアップ用のHDD費用
- 送料
データ復旧業者100社以上を調査して、上記の追加費用が一切かからないおすすめ業者を厳選しました。復旧率も95%を超え、技術力やサービスも申し分のないおすすめ業者です。
おすすめのデータ復旧業者:デジタルデータリカバリー
国内に100社以上あるデータ復旧業者の中で1番おすすめの業者は、データ復旧率最高値95.2%を誇る「デジタルデータリカバリー」です。
- 復旧率最高値95.2%の高い技術力
- 14年連続データ復旧国内売り上げNo.1の最大手
- ご相談件数36万件超の豊富な復旧実績
- 依頼の8割を48時間以内に復旧するスピード対応
- 国際標準規格ISO27001/ISMS認証を取得した強固なセキュリティ体制
- 官公庁からの表彰、東京都からの技術革新による表彰など豊富な実績
デジタルデータリカバリーは14年連続データ復旧国内売り上げNo.1の最大手のデータ復旧業者です。
対応件数が36万件を超えなど、実績があることに加えて復旧不可能といわれている、傷・スクラッチがのあるHDDのデータ復旧を成功させたりと、真摯に技術開発・サービス向上に取り組んでいる業者といえます。
データ復旧業者選びで困った時にはまずはデジタルデータリカバリーに相談するのがおすすめです。
デジタルデータリカバリーさん(@DDR_Japan )に10年以上のデータ復旧してもらえたよ😂大切な思い出だったので嬉しい! pic.twitter.com/d03MMf9Ddx
— もか/うた*1/22アコスタ (@tarotantora2) April 8, 2020
デジタルデータリカバリー | |
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復旧実績 | ✓相談件数36万件以上(※2011年1月1日~) ✓95.2%(※2018年2月実績) ✓他社で復旧できない機器の復旧相談3,000件以上 ✓官公庁・法人取引10,000件以上 |
対応製品 | ■記憶媒体全般 NAS/サーバー(RAID構成対応)、ハードディスク、外付けHDD、パソコン(ノートPC/デスクトップPC)、SSD、レコーダー、USBメモリ、SDカード、ビデオカメラ、スマホ(iPhone/Android)、等 |
初期診断& 復旧スピード | 初期診断:最短15分 復旧:80%を48時間以内に完了 |
料金システム | ■成功報酬制 ・初期診断:無料 ・500GB未満:5,000円~ ・500GB以上:10,000円〜 ・1TB以上:20,000円〜 ・2TB以上:30,000円〜 |
復旧設備 | ✓クリーンルーム(クラス100) ✓ドナーHDD7,000台以上 |
ラボ公開/機器の持ち込みの可否 | 復旧ラボの見学OK |
営業時間 | 年中無休 24時間受付 |
セキュリティ体制 | ISO27001 Pマーク セキュリティゲート設置 |
従業員数 (エンジニア人数) | 164名(約40名) ※機器毎の専門エンジニアが在籍中 |
デジタルデータリカバリーの復旧費用
デジタルデータリカバリーの容量別の復旧費用は以下の通りです。無料で初期診断を受けた後、見積りが確認できます。
送料、特急費用、追加費用、初期診断費などをすべて無料で行っており、見積り以上の金額が請求されることはないため、安心の料金システムになっています。
500GB未満 | 5,000円〜 |
500GB以上 | 10,000円〜 |
1TB以上 | 20,000円〜 |
2TB以上 | 30,000円〜 |
復旧業者に依頼する流れ
データ復旧業者に依頼した際の一般的な流れは、以下の通りです。
- 問い合わせ(電話やメール)
- 初期診断・見積もり(機器を持ち込むか郵送してエンジニアによる診断を受け、費用の見積りをもらう)
- 復旧作業(エンジニアによるデータの復旧作業)
- 引き渡し(データ引き渡し用のHDDに入った状態で戻ってくる)
もし依頼をキャンセルする場合は、「初期診断・見積もり」後に機器を返却してもらう形になります。初期診断費用が掛かる業者であれば依頼前でも料金が発生してしまうため、損しないためにも初期診断を無料で受けている業者に依頼することをおすすめします。
定額制と成功報酬のメリット・デメリット
定額制
定額制とは、障害レベルごとに一律の料金プランが決まっている料金形態です。
料金形態が分かりやすいため、予算管理も容易で依頼するかどうかも決めやすいことが特徴です。料金が一定のため安心できます。
成功報酬制
成功報酬制とは、特定のデータ復旧の成功の割合で報酬が確定する料金形態です。反対に、データの復旧ができなければ復旧費用は安くなります。
しかし、成功報酬制のデメリットとしては、症状が重度になるほど業者は復旧の依頼を受けたくない点です。重度の障害は復旧の難易度が高く失敗する可能性ももちろん増加するため、業者もリスクを負うことになります。その場合、業者によっては初めからお断りされることもあるでしょう。
重度の障害が発生している方については、トップクラスに技術力が高い御者に依頼することをおすすめします。
完全成功報酬制は注意が必要
完全成功報酬制という料金形態があります。
これは、「データ復旧に失敗した際は料金が発生しない」料金形態です。一見リスクがないように思えますが、このような料金形態を採用している業者のほとんどは、復旧率や復旧ラボなどの情報がHPに記載されていないことが多く、技術力のレベルが不透明になっています。
成功できそうな機器を先に復旧して、難しそうなものは後回しになる可能性があり、後回しになればなるほどデータの復旧率は低下してしまいます。また、悪質な業者であれば、完全成功報酬制を謳っているにもかかわらず、作業費を別途請求する業者も中にはいるようです。
そのため、「完全成功報酬制だから安心」ということで業者を決めずに、見積もりをしっかりとってもらい、技術力の高さで判断するようにしましょう。
優良業者と悪質業者の違い
データ復旧において、起きやすいトラブルが「データ復旧に失敗した後の外注費」です。データ復旧に失敗した後、技術力のある業者に依頼するという名目で、高額な外注費(追加費用)を請求されることがあります。
このような悪質な業者を、依頼前から判断できるポイントがあります。以下は有料業者と悪質な業者を見分ける4つのポイントです。
- 技術力(復旧率)
- 料金形態
- 復旧スピード
- サポートの手厚さ
詳しいデータ復旧業者の選び方とオススメのデータ復旧業者に関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:【最新比較】復旧率が高いおすすめデータ復旧業者を厳選!評判のいい優良業者/悪質業者の見分け方
技術力(復旧率)
データ復旧において最も重要なのは、「データが復旧できたかどうか」です。
データ復旧の成功率を表すのが「復旧率」です。復旧率を知らずにデータ復旧依頼をしてしまうことは重大なリスクと言えるでしょう。
実際のデータ復旧率が50%以下しかなくても、業者が非公開にしていれば復旧率を事前に知ることができません。復旧率を公開しない場合は、復旧率がかなり低い悪質な業者の可能性もあるため注意が必要です。依頼する前に必ず復旧率を確認し、納得した上で依頼することをおすすめします。
技術力のある優良業者に共通する特徴は以下の通りです。
- データ復旧率が85%以上◎
- 対応実績が20万件以上◎
- 公安庁・大企業から大規模な復旧の実績あり◎
- 他社不可案件の対応実績が2500件以上ある◎
- 根拠のある復旧率を明記している
特に注目するべきポイントは「復旧率」です。具体的には復旧率が90%を超えてくる場合はかなりの技術力がある業者です。
▶【復旧率95.2%】おすすめの技術力が高いデータ復旧業者はこちら
料金形態
優良なデータ復旧業者であれば、見積もり以上に費用が請求されることはありませんが、悪徳業者の場合は、後から追加料金を請求されることがあります。
後から請求される料金の項目としては以下があります。
- 特急費用
- 外注費用
- 初期診断/調査費用
- 部品費
- データのコピー代
- データバックアップ用のHDD費用
- 送料
初めは何の説明もなかったが、データ復旧作業が終わってから追加で請求されるといったことも実際に発生しています。こういった悪徳業者にぼったくられないためにも、追加料金がかからないことを初めに確認しておく必要があります。
また、技術力が低い業者で価格が低すぎる・高すぎる場合も注意しましょう。
他にも料金について優良業者に共通している項目が以下です。
- 無料診断・相談を受け付けている◎
- 詳細まで料金を公開している
- 送料や特急料金、追加作業費が掛からない◎
復旧スピード
復旧スピードは業者の技術力や規模によって違いますが、自社で復旧ラボを持っていない業者に依頼すると、最短でも2~3週間の時間が復旧にかかる場合があります。その場合、業者が他の業者に外注しているため時間がかかっている可能性があります。
復旧スピードが速い優良業者に共通する特徴は以下の通りです。
- 平均2、3日で復旧可能◎
- 自社で復旧施設が整っている
- 部品が揃っているため、取り寄せる時間がかからない
- 24時間/365日営業◎
サービスが手厚い、技術力のある業者であれば最短で「当日」にデータが復旧できる可能性があります。また他の業者であれば1週間以上かかる復旧作業も、技術力のある業者であれば数日で復旧完了することもあります。
サポートの手厚さ
データ復旧を依頼するにあたってサポートの手厚さは重要です。データ復旧業者によっては雑な対応をしたり、納期を平気で遅らせたりする業者も実在しています。
サポートが雑な業者はデータ復旧作業や情報管理についても雑である可能性があり、注意する必要があります。
サポートが充実している優良業者の共通点は以下の通りです。
- 24時間365日対応◎
- いつでも気軽にお問い合わせができる◎
- 社内が綺麗、担当者の品格がいい◎
- 社内見学ができる◎
おすすめのデータ復旧業者
データ復旧業者を選ぶポイントである、技術力、料金形態、復旧スピード、サポートの4つ比較して、「本当におすすめできる業者はどこなのか」を検討します。
デジタルデータリカバリー | イー・テック・ソリューションズ | データリカバリー株式会社 | パソコン救急バスターズ | |
データ復旧率 | 95.2% | 非公開 | 非公開 | 非公開 |
復旧実績 | ✓相談件数29万件以上 ✓他社不可3000件 ✓官公庁・法人1万社以上 | 非公開 | 非公開 | 非公開 |
復旧設備 | ✓クリーンルーム(クラス100) ✓ドナーHDD7,000台以上 | 非公開 | クラス100クリーンルーム レーザー顕微鏡 など | 非公開 |
ラボ公開/機器の持ち込みの可否 | ✓公開・見学可能 ✓持ち込み可能 | 非公開 | 非公開 | ✓持ち込み可能 |
料金形態 | 成功報酬制 | 一律料金制+特別料+送料 | 成果報酬制 | 一律料金制+追加料金 |
従業員数 (エンジニア人数) | 164名(約40名) | 6名(非公開) | 非公開 | 非公開 |
初期診断& 復旧スピード | 初期診断:無料最短5分 復旧:80%を48時間以内に完了 | 初期診断:無料 非公開 | 初期診断:有料 2~3日で診断 復旧:3日~4日 | 初期診断:有料 |
営業時間 | 年中無休 24時間受付 | 非公開 | 非公開 緊急体制対応 | 年中無休 9:00~20:00 |
セキュリティ体制 | ISO27001 Pマーク セキュリティゲート設置 | 非公開 | 個人情報保護の制度あり | プライバシーポリシーあり |
比較してみると、HP上で公開されている情報は業者によって差があり、復旧率や復旧実績を非公開にしている業者がほとんどという結果になりました。
「高い復旧率」や「スピ―ド復旧」などの表記は」たびたび見られましたが、詳細な数値まで出している業者は一部の業者に限られているようです。
また、365日24時間電話受付をしている業者も少ないため、緊急時の依頼をする時には、対応可能な業者を選択する必要があるようです。
こう見ると、情報を多く公開している業者の方が信頼できそうであり、技術力も高いような印象を受けます。
関連記事:デジタルデータリカバリーはおすすめ?口コミや評判から調査してみた
まとめ
本記事では、データ復旧にかかる料金相場を紹介しました。
データ復旧業者に依頼する際は、見積もり料金に加え、追加料金が発生しないことが重要になることが分かりました。
何度もデータ復旧ができるわけではないので、一度で復旧を成功できるようにデータ復旧の業者選びからしっかり行いましょう。
関連記事:【最新比較】復旧率が高いおすすめデータ復旧業者を厳選!評判のいい優良業者/悪質業者の見分け方
関連記事:デジタルデータリカバリーはおすすめ?口コミや評判から調査してみた
現在家庭用のインターネットは光回線だけでも数百種類あります。
自分の環境にどれが適しているか、どれがお得なのかはケースバイケースです。
4つの質問に答えて自分の環境に適したインターネットを診断してみましょう!