auひかりに限ったことではありませんが、光回線は引っ越しすることが可能です。
ただ、auひかりの場合引っ越しの概念がやや特殊で、一度契約が解除されて再契約という形になります。
その場合「解約金は掛かるのか?」、「引っ越し先で初期費用は掛かるのか?」疑問点は多いですよね。
本ページではauひかりの引っ越しについて分かりやすくまとめ、後半は継続するべきか、乗り換えるべきかを解説します。
解約金とか初期費用はどうなるんだろう?
【結論から先に言うと】
途中解約金9,500円は免除になりますが、引越し先での工事費3万円がかかります。
以前はauひかりは非常にオススメできる回線だったのですが、最近では以下の理由からあまりオススメできない状況となっています。
- 工事費37,500円を60回払い(戸建てタイプ)
- 利用可能エリアが狭い
- ホームタイプは解約時に28,800円の撤去費用がかかる
- 月額料金があまり安くない
そのため、引っ越しするのであればより良い回線に乗り換えるほうがお得です。
auスマホユーザーだからauひかりを使っていた場合でも、スマートバリュー割引を受けられる回線は他にもあります。
引っ越しの出費を抑えるためにも光回線の見直しをオススメします。

auひかりの引っ越しは契約し直しとなる

フレッツ光の場合、引っ越し先でも契約が継続されますが、auひかりは一度解約して再度契約するという形となります。
そこで心配なのは「解約する際の解除料金」と「新規契約の初期工事費」ですが、解除料金の支払いは免除になり、初期工事費のみ発生することとなります。
引っ越し時に掛かる料金をまとめると下記のようになります。
回線 | 項目 | 料金 | 備考 |
---|---|---|---|
旧回線 | 途中解約違約金 | 引っ越し時再契約を条件に免除 | |
初期工事費分割残金 | |||
新回線 | 初期工事費 | 625円×60か月 (ホームタイプ時) | 原則発生するがプロバイダのキャンペーン等で無料になることも。 |
2018年3月1日から撤去工事が任意ではなく必須になり、28,800円が請求されるようになりましたが、引っ越し後も継続利用する場合は請求されません。
引っ越し先でかかる工事費
引っ越しによって特別に掛かる費用は引っ越し先の回線工事費です。
工事費はホームタイプで625円✕60カ月(合計37,500円)、マンションタイプで1,250円x24カ月(合計 30,000円)なので結構な痛手となります。
名義を変えれば再契約も可能
auひかりは新規申込で工事費が0円になったりキャッシュバックがあるので、引っ越し再契約よりも新規契約にしてしまった方がお得になる可能性が高いです。
同一名義での解約新規はNGですが、名義を家族にして電話番号も変えてしまえば問題ありません。
ただし、その場合は引っ越し手続きで本来免除となる途中解約の違約金や工事費分割残金の支払い義務が生じます。
違約金は9,500円なのでそれほど大きくありませんが、工事費は早期解約の場合結構な金額(最大3万円以上)になるので注意が必要です。
2018年3月1日以降に申込みをした人は、撤去工事費が28,800円かかるので、別名義での契約はあまり得策でなくなりました(戸建の場合)。
それ以前に契約している人は変わらず撤去工事は任意なので気にする必要はありません。
その他引っ越しに関する注意点
引っ越しする際は以下のことにも注意しましょう。
- 引っ越し先の工事は手続きしてから1か月程掛かる
- 近隣への引っ越し以外は電話番号が変わる
- そもそもエリアが対象外の可能性がある
特にマンションへの引っ越しの場合、地域のエリアが対象であってもマンションタイプを導入していない物件だとマンションタイプの利用ができません。
また、回線工事は手続きから1カ月程度掛かる可能性があるので引っ越しが決まったら早めにプロバイダに連絡しましょう。
光電話の電話番号に関しては局番(市外局番、市内局番)が変わる場所に引っ越すと変更せざるを得ません。
早めに手続きすれば引越し後にネットが使えない期間が短くなるのでオススメです。
継続して使うより乗り換えた方が得

先述した通り、auひかりの引っ越しは移転先で初期費用が発生するというデメリットがあります。
キャンペーン中であれば免除される可能性もありますが、それ以外だと3万円以上の損失となってしまうので、継続するよりも乗り換えた方がお得です。
違う名義でauひかりに新規契約する場合
auひかりの新規申込特典は、けっこう強力です。
- 初期工事費無料
- 3万円以上のキャッシュバック
- 月額料金割引
ただし同一名義、同一電話番号の新規契約は出来ません。
先述した通り名義を家族の誰かにして新しく契約すれば新規申込特典の恩恵を受けることが可能です。
ホームタイプで申し込みした場合、解約時に撤去費用28,800円を請求されるので戸建ての場合にはオススメできませんが、マンションなどの集合住宅への引っ越しならオススメできます。
auひかりのキャッシュバックについては下記ページをご参考ください。

auスマートバリュー対応のビッグローブ光
現在auひかりに次いで新規申込特典が大きいのはビッグローブ光です。
毎月の工事費をまるまる割引してくれるため、実質工事費無料です。
さらに25,000円のキャッシュバックつき。
これだけでもすごいんですが、なんとビッグローブ光は現在auスマートバリュー対応の光回線となっています。
auのスマートバリューを利用しているならぜひ検討したいプロバイダーです。

2年縛りなしでとにかくお得に光回線を使いたいならenひかり
光回線を契約すると2年契約になるのが普通ですが、最近では縛りなしの光回線も出てきました。
引っ越し時に違約金なしで解約できます。
さらに月額料金は戸建てタイプで4,300円、マンションタイプで3,300円と他社と比較してもかなり安いです。
初期費用としてかかる工事費は一括払いになりますが、15,000円と非常に安いので引越し時のわずらわしさから解放されたい場合には非常にオススメできる回線です。

引っ越してすぐに使いたいならWiMAX
auひかりからの乗り換え先としてauひかり、ビッグローブ、enひかりがオススメですが、どちらにしても工事が必要となります。
そのため光回線は引っ越してすぐにWi-Fiを使うということはできません。
しかしモバイルルーターなら引っ越してすぐに使えます。
その中でも圧倒的に人気でおトクなキャンペーンが充実しているのがWiMAX。
WiMAXなら家だけでなく外出先でも使えます。
ただし、
- 引越し先によっては電波が弱いことがある
- 3日で10GBの制限がある(しかし制限中もそれなりに使える)
- 原則3年契約
というデメリットもあるので、自分のインターネット利用状況に合わせて検討してみるとよいでしょう。

auひかりの引越しに関するQ&A
さいごにauひかりの引越しについて寄せられた質問とその回答をまとめました。
auひかりの撤去費用28,800円は必須ですか?
2018年3月1日移行にauひかりを契約した場合は支払いが必須となります。ただしこれはマンションタイプは該当しません。ホームタイプの場合に支払い義務が発生します。
ホームタイプの撤去費用が義務化されたのはなぜですか?
解約後再利用されることを前提としていたため設備を残置していたのですが、多くが再利用されなかったために保守管理コストがかかりすぎてしまったそうです。そのため撤去料金を義務化せざるを得なかったとKDDI広報部では説明しています。
引越し先でauひかりを使う場合も撤去費用28,800円はかかりますか?
2018年3月1日移行の申し込みであれば撤去の必要があります。自分で所有している家であれば「また使うので設備を残しておいてください」と言えば大丈夫ですが、借家の場合には大家さんや管理会社に相談しましょう。
NURO光なら撤去費用はかかりませんか?
NURO光では以前のauひかりと同様に撤去は任意となっており、必要な場合は10,000円です。今後どうなるかわかりませんが、今新規で申し込むなら大丈夫です。
撤去費用が義務化されてからauひかりのメリットが少なくなった気がするんですが…
たしかにホームタイプに関してはそう言えます。いかにキャッシュバック額が他の光回線より多いとはいえ、3万円近い撤去作業を考えるとメリット大幅減です。ただしスマートバリューが使えることは変わりませんし、マンションタイプなら撤去費用はかかりませんので、マンションでauスマホを使っている人にはとてもよい回線です。
撤去工事には立ち会いが必要ですか?
立ち会いは必要です。日程調整が必要となるので、解約の連絡は1ヶ月以上前にしたほうがいいでしょう。引越し後に立ち会うとなると交通費などのコストがかかってしまいます。
auひかり解約時の連絡先はどこですか?
プロバイダが「au one net」の場合の電話番号は0077-7068(通話料無料)になります。プロバイダからの解約連絡になりますので、下記公式ページにある連絡先一覧から該当するプロバイダに電話しましょう。
https://www.au.com/support/inquiry/provider_list/
まとめ
auひかりの回線引っ越しは初期工事費(3万円以上)が発生するためあまりオススメできません。
解約時の違約金、工事費残金合わせて3万円以内であれば解約してしまった方がましです。
引越し先がマンションであれば別の人名義でauひかりの新規契約するのもありですが、そうでない場合は他の回線に乗り換えた方が賢明です。
現在家庭用のインターネットは光回線だけでも数百種類あります。
自分の環境にどれが適しているか、どれがお得なのかはケースバイケースです。
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