これから光回線を契約しようと考える場合、また乗り換えをする場合、真っ先に思い浮かぶのがフレッツ光、次いでauひかりではないでしょうか。
最近はドコモ光やソフトバンク光などの名前を耳にするようになりましたが、フレッツ光とauひかりも未だ人気は衰えません。
- 「フレッツ光とauひかり、どちらを契約すべきか?」
- 「フレッツからauひかりへ乗り換えた方が得なのか?」
- 「逆にauひかりからフレッツへの乗り換えは得か?」
この3つの疑問について解説します。
結論から言うと、状況によってオススメのサービスが変わります。
- auのスマホ利用の方 → auひかり(セット割があるから)
- ドコモのスマホを利用の方 → ドコモ光(セット割)
- ソフトバンクのスマホを利用の方 → ソフトバンク光(セット割)
- その他の人 → auひかり(総合的にキャンペーンがおトク)
そもそもフレッツ光は現在契約するメリットがほとんどありません・・・
auを利用している人はauひかりがおすすめですが、それ以外のスマホを利用している人は上述した通りそれに対応する光回線を選ぶことをおすすめします。


auひかりとフレッツ光の比較
さっそく月額料金や速度、特徴等を比較してみてみましょう。
月額料金の比較
まず、ランニングコストとなる双方の月額料金はどうなっているでしょうか?
下の表は新規契約から2年間のフレッツ光東西とauひかりの月額料金をまとめたものです。
西日本、東日本に該当するかどうかは住んでいる地域によって変わってきます。NTTの管轄に依存するようです。
<ホームタイプ>
回線名 | 月額料金 (プロバイダ料込) | 工事費 |
---|---|---|
フレッツ光 (東日本) | 税込3,619円〜 | 税込550円×30か月 |
フレッツ光 (西日本) | 税込4,334円〜 | |
auひかり | 税込5,610円〜 | 税込687.5円×60か月 (光電話契約で無料) |
<マンションタイプ>
回線名 | 月額料金 (プロバイダ料込) | 工事費 |
---|---|---|
フレッツ光 (東日本) | 3,550円~ | 400円×30か月 |
フレッツ光 (西日本) | 3,750円~ | |
auひかり | 3,800円 | 新規特典により無料 |
※通信量や契約内容によって料金が変わります。
月額料金に工事費は含まれていません。
そのためフレッツ光東日本ホームタイプ(正確にはファミリータイプ)を工事費分割払いで契約した場合、実質月額料金は5,200円(税込5,720円)〜となります。
フレッツ光のマンションタイプは住居の個数によってプランが変わり、月額料金も変わってきます。プランは自分で選べるわけではありません。
月額料金に大差はない
ご覧の通りですが、月額料金に大きな差はありません。
東日本は工事費を考慮するとフレッツ光の方が高くなります。
auひかりは新規申込特典で工事費を無料にすることが出来ますが、これが適用されないとかなり割高になってしまします。
※マンションタイプは無条件で工事費無料となりますが、ホームタイプの場合は光電話の契約が必要です。
回線速度はどちらも最大1Gbps
フレッツ光とauひかりは度々回線速度が比較されがちですが、原則同条件であればどちらもベストエフォート(期待最大値)1Gbpsとなっているため、理論上差が出ることはありません。
ただしマンションタイプの場合、双方VDSL方式と光配線方式があり、「どちらのタイプの回線か」で差が出てきます。
VDSL方式はどちらも下り最大100Mbpsなので光配線方式(1Gbps)より通信速度が遅くなります。単純にベスト速度もそうですが、VDSLは性質上光配線方式に比べて極端に遅くなることがあります。
同条件、例えばホームタイプの場合、利用環境によって差が出てくることはありますが、原則どちらの方が「速い・遅い」とは言えません。
フレッツ光、auひかりどちらのタイプも選べるケースは稀ですが、その場合速度を重要視するならVDSLを避けましょう。

新規申込キャンペーンの比較
月額料金に大きな差はありませんが、フレッツ光を契約するか、auひかりを契約するかで新規申込特典に大きな差が出てきます。
5年くらい前はどちらも新規申込によって、キャッシュバック〇万円やパソコンセット等の特典がありましたが、現在フレッツ光に新規申込特典はほとんどありません。
そのため新規申込キャンペーンに関しては圧倒的にauひかりがお得です。
詳細はこちらの記事で解説していますが、現在フレッツ光は個人向けに積極的に販売を行っていないので個人向けのキャンペーンがほとんどないのです。家電量販店でも現在はキャンペーンを行っていません。
一方auひかりは工事費無料キャンペーンとは別にキャッシュバックキャンペーンを積極的に行っているので圧倒的にお得に契約出来ます。
一例を挙げると、auひかり正規代理店ではオプション加入なしで現在52,000円以上のキャッシュバックを行っています。
(現在終了)任天堂switchがもらえるキャンペーンも
※switchがもらえるキャンペーンは終了しました
さらにauひかりでは、人気の任天堂switchがもらえる新規申込キャンペーンも行われています。このキャンペーンでは、キャッシュバック45,000円か、任天堂switch・PS4他家電やPCを選択できます。
大人気の任天堂switchがほしい人はお得なキャンペーンですね。
※auひかりは中部地方(愛知や静岡、岐阜等)や関西の一部は対象外となっています。

利用出来るエリアの比較
フレッツ光、auひかりどちらも全国で利用できる2強の光回線となっていますが、フレッツ光の方が利用できるエリアは広いです。
フレッツ光は北は北海道、南は沖縄まで全都道府県で対応していますが、auひかりは中部地方(愛知や静岡、岐阜等)や関西の一部は対象外となっています。
また集合住宅向けのマンションタイプに関しても、フレッツ光は対応している物件が多いですがauひかりは対応している物件はまだまだ少ないです。
「フレッツ光は対応しているけどauひかりは対応していない」
というケースが多々あるのです。
特にマンションタイプはフレッツ光はかなり普及していますが、auひかりはまだまだ少ないです。
キャンペーンが魅力的なauひかりですが、利用できるエリアがフレッツに比べて小さいことがデメリットであると言えます。
プロバイダの違い
フレッツ光とauひかりの大きな違いの一つに「プロバイダ」が挙げられます。
プロバイダとは正式にはISP(インターネットサービスプロバイダ)と呼ばれる業者のことで、光回線ではOCNやyahooBB、so-net、ビッグローブ等が有名です。
フレッツ光、auひかりは回線の名称なのでプロバイダではありません。
そのためそれぞれインターネットを利用するにはプロバイダと契約する必要があるわけですが、フレッツ光とauひかりでは選べるプロバイダに違いがあります(※下表参照)。
また、フレッツ光はフレッツ光と別にプロバイダを契約する形となりますが、auひかりはプロバイダのみの契約で済みます。
例えばビッグローブで光回線を契約する場合、
- フレッツ光⇒フレッツ光(NTT)とビッグローブの2箇所と契約
- auひかり⇒ビッグローブのみ契約
となります。
また、フレッツ光に関しては月額料金がプロバイダによって500円程度変わってきます。auひかりはどれを選んでも同じです。
ちなみにフレッツ光は二箇所と契約するので原則料金も別払いとなり、口座振替日や解約、問い合わせの電話等もそれぞれ変わってくるので結構ややこしいです。
その点auひかりはプロバイダのみの契約で済むので分かりやすいというメリットはあります。
<フレッツ光とauひかりのプロバイダの違い>
フレッツ光 | auひかり |
---|---|
OCN、yahooBB、So-net、ビッグローブ、ぷらら、@nifty、ASAHIネット、DTI、BBexcite、hi-ho等数十社以上 | au one net、So-net、ビッグローブ、@nifty、@T COM、ASAHIネット、DTI等 |
プロバイダと別契約。 支払いも別。 | プロバイダ一体型。 回線を提供しているau(KDDI)と直接契約するわけではない。 |
フレッツ光とauひかりの比較まとめ
それぞれ違いをまとめると以下の通りとなります。
項目 | フレッツ光 | auひかり |
---|---|---|
月額料金 | 大きな差はない。※上記比較表を参照。 | |
回線速度 | 下り最大1Gbps (マンションのVDSLは100Gbps) | |
キャンペーン | ほとんどない。あってもキャッシュバック5,000円程度。 | キャッシュバック4.5万円前後。 |
対応エリア | 全国 | 全国対応しているが一部使えない地域あり。導入マンションが少ない。 |
プロバイダ | 契約出来る数は多い。 回線とプロバイダ別契約。 月額料金がプロバイダによって変わる。 | 回線一体型。 数社選べるが月額料金は同じ。 |
その他 | スマホでセット割引されるauスマートバリューがある。 |
月額料金、通信速度、エリアに関してはそれほど大きな差はありませんが、新規申込キャンペーンの差は大きいです。
また、auひかりはauのスマホとセットで割引されるauスマートバリューがあるのが特徴的です。
auスマートバリューは1台あたり月額最大1,100円(税込)と大きな割引がされるため、auスマホ利用者はauひかりを選択するべきであると言えます。

フレッツ光からauひかりへの乗り換えるべき?
フレッツからの乗り換えの場合でもauひかりの新規申込特典を得ることは可能なので月額料金に大差がない以上、乗り換えた方がお得です。
また、auひかりは他社からの乗り換えを歓迎しており、フレッツ光の解約時に違約金が発生する場合、最大3万円まで還元してくれる「乗り換えサポートキャンペーン」も行っています。

現在auひかりの代理店のひとつ、NNコミュニケーションズでは解約違約金25,000円上乗せ還元キャンペーンを実施中です。
上乗せ分を合計すると30,000円+25,000円で、最大55,000円還元してもらうことができます。
これに合わせてキャッシュバックが得られるので至れり尽くせりですね。もちろん初期工事費キャンペーンも適用されます。
auスマートバリューは圧倒的にお得
冒頭でも触れた通り、auひかりはauのスマホ、携帯電話の月額料金が安くなるauスマートバリューという割引サービスがあります。
割引金額は1台に付き最大月額1,100円(税込)なので非常にお得です。
5人家族でauスマホを利用していれば、月額最大5,000円引きとなります。
<auスマートバリュー割引表>
モバイルプラン | 割引額 (税込) |
---|---|
ピタッとプラン5G ピタットプラン4G LTE(新auピタットプランN) ※受付終了 | 1Gまで 割引対象外 |
1G超〜7GBまで 550円 / 月割引(翌月から) | |
データMAX 5G データMAX 5G Netflixパック データMAX 4G LTE データMAX 4G LTE Netflixパック auデータMAXプランPro auデータMAXプラン Netflixパック auフラットプラン25 NetflixパックN auフラットプラン20N auフラットプラン7プラスN | 1,100円 / 月割引(翌月から) |
auピタットプランN(s) ※受付終了プラン | 2GBまで 550円 / 月割引(翌月から) 2GB超〜20GBまで 1,100円 / 月割引(翌月から) ※auピタットプラン(シンプル)の場合、1GBまで割引対象外 |
別居家族も50代以上であればスマートバリューの対象になるので、家族でauを使っていればauひかりを非常に安く利用することができます。
現在auを利用していてフレッツ光を利用している人はauひかりに乗り換えると間違いなく毎月の通信費を下げることが出来ます。
問題は利用エリアが狭いこと
フレッツ光からauひかりへの乗り換えはかなりお得コースで、デメリットもほとんどありません。
しかし一つだけ、先述した通りauひかりはフレッツ光に比べてエリアが狭いという問題があります。
中部地方や沖縄等はエリア対象外です。
いずれもKDDI関連グループが提供するコミュファ光・auひかりちゅらといった光回線があるためです。
関連記事:【中部地方限定】コミュファ光のプロバイダや評判等まとめ
関連記事:【沖縄限定】auひかり ちゅらはお勧め?プランとキャンペーン解説
これらのサービスはエリアさえ入っていればauひかりに乗り換えるデメリットはほとんどないのでお勧め出来ます。
auひかりが入れられない場合のオススメ光回線
せっかくauのスマホを使っているのに、対象エリア外だったり、マンションで導入できない場合はどうしたらいいのでしょう?
その場合にはフレッツ系の回線を使ったSo-net光とビッグローブ光がオススメです。この2つのプロバイダーはスマートバリューが適用されるのです。
auユーザーでauひかりが使えない場合はこの2つのサービスを検討しましょう。
So-net光プラスの詳しい解説
ビッグローブ光の詳しい解説
auひかりからフレッツ光への乗り換えはどうか?
auひかりからフレッツ光への乗り換えは、エリアがほぼ対応しているので問題なく可能です。
可能ですが、ここまで述べてきた通り、現在フレッツ光は個人で契約するメリットがほとんどありません。
西日本は比較的料金が安いので「メリットなし」とは言いませんが、他社に比べて圧倒的に安いとは言い難いです。
東日本の場合は説明するまでもなく、メリットがほとんどありません。
スマホとセット値引きが可能なドコモ光やソフトバンク光等、光コラボレーションへ乗り換えることをお勧めします。
光コラボレーションはフレッツ光の回線を利用した光回線なのでフレッツ提供エリアであれば契約することが可能です。

フレッツ光とauひかりの比較に関するQ&A
フレッツ光とauひかりの違いについて寄せられた質問とその回答をまとめました。
フレッツ光とauひかりを比較するとどっちがいいですか?
フレッツ光は2015年に光コラボレーションへと世代交代しているので古いサービスなので、auひかりと比較すると料金面で高くなります。しかし後継の光コラボレーションと比較するとどちらがいいと比較することはできません。利用する人の状態によって変わります。
auの光コラボはありますか?
フレッツ光の改良版にあたる光コラボレーションはドコモ光やソフトバンク光などが有名ですが、残念ながらauの光コラボはありません。auひかりが有名ですが光コラボではなく独自のサービスとなっています。ただしauのスマホを使っている人がお得に使える光コラボはあります。So-net光プラスとビッグローブ光です。
フレッツ光からauひかりへの乗り換え工事は必要ですか?費用はいくらですか?
フレッツ光からドコモ光やソフトバンク光への移行は工事費はかかりませんが、auひかりの場合はフレッツ光を解約し、auひかりを新規契約する形なのでauひかりの新規工事費がかかります。費用は戸建が37500円(税込41250円)、マンションが30000(税込33000円)です。しかし実質無料キャンペーンをしているため30ヶ月以上使えばタダとなります。
auひかりはNTT回線を借用しているというのは本当ですか?
本当です。KDDIの回線でカバーできないエリアはNTTのフレッツ光回線を利用しています。
フレッツ光でauのスマートバリューが使える回線はありますか?
フレッツ光の回線を利用しているサービスの中ではSo-net光プラスとビッグローブ光がスマートバリューに対応しています。auひかりも対応していますが、フレッツ光系の回線ではありません。
auひかりとフレッツ光の回線の違いはなんですか?
フレッツ光はすべてNTTが自前で用意した光ファイバー網を使っていますが、auひかりはもともと東京電力の光ファイバー網だったものをKDDIが買取り、発展させたものをメインで使っており、足りない部分はフレッツ光から借りています。auひかりの回線は利用者がフレッツ光より少ないため混雑しづらいというメリットがあります。
auひかりはプロバイダを選べますか?
7社から選べます。各プロバイダによる違いはauの公式サイトにまとまっていますのでごらんください。
auひかりの評判が悪いと聞いたのですが…
品質や料金に関しては悪い評判は少ないです。しかし2018年3月以降に新規契約した場合、解約時の設備撤去工事が必須となり、28800円(税込31680円)がかかってしまうこととなりました。そのためそれを知らなかった人が解約時に不満を感じることが多いようです。
フレッツ光の評判はどうですか?
フレッツ光は古いサービスなので、現在メインで展開されている光コラボレーションに関してお話すると、光コラボレーションを提供している会社が多すぎるので一概に評判がどうとかは言えません。各サービスごとに評判をチェックする必要があります。
まとめ
上記をまとめると、
- 新規申込特典が大きいauひかりの方がお勧め
- フレッツ光→auひかりはエリアが入っていれば迷わず乗り換えるべき
- auひかり→フレッツ光はメリットがない。光コラボを検討すべき
ここまで単純に「フレッツ光」と「auひかり」を比較してきたので触れませんでしたが、auひかりはスマートバリューというauスマホとのセット割があります。
auスマホ利用者はスマートバリューによって大きく値引きが出来るのでなお更auひかりがお勧めです。
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料金(税込) ホーム:5,610円
マンション:3,800円速度 下り速度369Mbps
上り速度315Mbps契約手数料 3,300円 契約期間 2年 違約金 16,500円 auひかりは、auユーザーやUQモバイルユーザーが毎月最大1,100円(税込)の割引が受けられるお得な光回線です。
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※2023/9/13 更新
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