ADSL

ADSLとは?メリットとデメリットを易しく解説

光回線急速な普及やモバイル回線の発達によりあまり耳にしなくなったADSL。

しかし光回線の届かない山奥等広いエリアで使えるADSLはNTTやyahooを始め多くのプロバイダ業者が未だに取り扱っています。

さらにADSLは現段階では光回線と比べ安価に使用出来るため、光回線の届く範囲の住居でも通信コストを抑えるために利用されていることもよくあります。

本ページではADSLとはそもそも何なのか?

また、光回線やモバイル回線と比較しながらメリット、デメリット等を解説します。

ADSLとは?

ADSLは「Asymmetric Digital Subscriber Line:日本語で非対称デジタル加入者線」と呼ばれる通信技術です。

何のことだかわかりませんよね。

ADSLをとても簡単に説明すると、電話回線を利用したインターネットという説明が妥当だと思います。

光回線が普及する5~10年くらい前は一般家庭で多く普及していました。

元々はNTTの加入電話を利用したサービス

ADSLを詳しく説明しようとするとそもそもインターネットとは?という説明をしなければならなくなるのでここでは省略しますが、ADSLは元々NTTの電話回線を利用したインターネット通信サービスです。

そのため、従来は固定電話の利用が必須でした。今は自宅に固定電話を持っていない人でもADSLを契約することは出来ます。

NTTの固定電話を持っている人と持っていない人では価格に差があり、一般的に固定電話を持っていない人が契約するタイプ(電話加入権不要タイプと呼ばれる)は若干月額料金が高いです。

モデムの設置によってインターネットに接続する

ADSLは電話のケーブルにADSLモデムという機器を設置してインターネットにに接続します。

ADSLモデムは実はAmazon等でも販売されていますが、プロバイダとインターネット契約をしないとネット接続は出来ません。

技術的にNTTの電話回線を利用したものなので、電話回線の通っていない場所では使うことが出来ません。

電話回線を利用したデータ通信には限りがあるため、たくさんのデータ量を一度に通信しようとすると速度が著しく低下してしまいます。

また、ADSLのデータ通信は基地局から各家庭に分配されて接続されていたため、利用者の多い時間帯は回線速度が著しく低下するという事態も多々ありました。

光回線が普及した現在、光回線が利用出来る地域ではADSLはほとんど使われていませんが、まだ光回線が普及していない地域や、通信料を抑えたい人等まだまだ利用している人が全国にたくさんいます。

ADSLの最大のメリット

ここからはADSLのメリット、デメリットについて解説します。

先にメリットから。

ADSLには、

  1. 光回線と比べて安い
  2. エリアが広い

という2つのメリットがあります。

ADSLは月額料金が安い

ADSLは光回線と比較して安いことが最大のメリットです。

このサイトでも様々な光回線の料金プランを紹介していますが光を使おうとするとどの会社を選んでもマンションタイプで月額3,000円以上、ファミリータイプなら安くても5,000円くらいは必要です。

しかしADSLならプランにもよりますが約半額の2000円~3000円くらいまで抑えることが出来ます。

ちなみにyahooADSL電話加入権不要のタイプで私の住所で調べたところ月額2857円で利用できるとのことでした。現在フレッツで毎月6000円以上掛かっているので乗り換えれば半額以下に抑えることが出来ます。

最安値のyahooBB ASSLの月額料金

参考に現在最も利用者が多く、最安値を謳っているおなじみのyahooBB ADSLの現在の月額料金は下記の通りとなっています。

固定電話の有無 プラン名 東日本 西日本
固定電話あり バリュープラン 12M 1,265円
(1,801円)
1,272円
(1,808円)
通常プラン 3,528円
固定電話なし バリュープラン 12M 2,857円
(3,393円)
通常プラン 5,120円

NTTの固定電話を利用している人はわずか1,200円程度でネットを接続することが出来ます。これは非常に安いです。

NTTのアナログの電話料金は月額約1,500円と光電話と比べて高額ですが、それでもこの月額料なら電話代を足しても3,000円以下、光回線で光電話を利用するより圧倒的に安いです。

※光回線×光電話の月額料金参考例

フレッツ光ファミリータイプ月額5,200円(プロバイダ込)+光電話月額500円

5,700円

⇒Yahoo! BB ADSL公式サイトはこちら

対象エリアが広い

ADSLは電話回線を利用したインターネットなので以下のケースを除いて電話が利用できるところであればADSLを利用することが可能です。

利用出来ないケースとは、

  1. NTTの基地局から遠すぎるところ
  2. ADSL回線の「空き」がないところ

です。

後半で詳しく解説しますがADSLはNTTの基地局から遠ざかると回線速度が遅くなり、非常に遠方になるとインターネットのデータ通信がほとんど出来なくなってしまいます。

2つ目の「回線の空き」というのは、NTT基地局の中の「空き」です。ADSLは一つの基地局(地域)での利用限度があり、利用者数が多いと「空き」がなくなってしまいます。

現在は人口が多い地域では光回線へ移行している人がほとんどなので、「空きがない」ということはほぼありません。

ADSLのデメリット

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安価な分デメリットも当然あります。だからみんな光に乗り換えたわけですからね。

箇条書きにすると、

  1. 下り最大速度が遅い
  2. 基地局から遠いと通信速度がとても遅い
  3. 光エリア外だと利用ピーク時に遅くなる
  4. ケーブル損傷等で遅くなる
  5. 将来的に廃止になる可能性がある

です。

下り最大12Mは現在の回線としては遅い

上記yahooADSLのプランの通信速度は下り最大12Mbpsです。100Mや1Gbpsの光回線や最近のスマホ(LTE)と比べるとかなり遅いです。

1Gは約1000M なので12MのADSLは光に比べ83分の1ほど遅い計算になります。

ただしこれはあくまでプロバイダが公表している理論上の最大値(基地局内での数値)なのでどちらも実際はもっと遅いです。ちなみに我が家の光は概ね1Gbpsと言われるフレッツ光ですが20Mほどしか出ていません。

ではADSLは12Mだから光回線と同じくらい損失してかなり遅くなるのかとえば必ずしもそうとは言えません。というのも私は以前(まだ光回線が出始めだった頃くらい)ADSLを利用していましたが通信が遅くて動画が見れないということはほとんどありませんでした。

ADSLの通信速度は利用環境によって大きく変わってきます。

ADSLの通信損失率について

ADSLでも利用環境が悪くなければ通信速度はそれほど問題ありません。オンラインゲームや株のトレード等、よほどシビアな環境を要する場合を除けばADSLでも快適に使えることが多いです。

容量の大きい動画が観たい場合でも一般的に低画質動画で1M、高画質でも2M~4Mくらいあれば快適に観ることが出来ると言われています。

関連記事:ネット回線の回線速度はどれくらいあれば快適に使えるか

では12MのADSLで通信速度が4M以上出るかというと、それは住んでいる場所によって変わってきます。

こちらの記事に詳しく書いていますがADSLは基地局から住んでいる場所までの距離によって通信速度が大きく変化します

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利用したい自宅から基地局までの距離は下記サイトから計測することが出来ます。

ステップ1 NTT交換局からご利用場所までの距離を測定しましょう|ADSL予想速度判定|お申し込み|ワイモバイル

計測には固定電話の電話番号が必要ですが、固定電話を持っていない人は近所の公共施設や店舗等の番号を調べておおよその距離を測ることが可能です。

実際私の自宅を計測してみたら基地局から約1kmくらいで12Mだと約10~11Mという期待値でした。これなら快適に使えそうです。

光エリア外だと利用ピーク時に遅くなる

ADSLは基地局からの距離だけでなく、地域住民の利用者数、通信量によって回線速度が大きく変わってきます。

現在はインターネット利用者のうち、ADSLを利用している人は全体の15%程度となっており、多くの人が光回線を利用しています。

回線が利用できるエリアでADSLを使っている人はほとんどいません。

そのため光回線対象エリアであればADSLは快適に利用出来ますが、それ以外のエリアではADSLの利用者が多いため、利用ピーク時間に回線速度が遅くなる可能性が高いです。

設備が古くケーブル損傷等でトラブルが起こりやすい

ADSLは何十年も前から使っている電話ケーブルや機器を流用しているので老朽化してケーブルが損傷していることが稀にあります。

そのため原因不明の通信トラブルが起きることが稀にあります。

それに関してはプロバイダに問い合わせして調査してもらうしかありません。ごく稀だとは思いますが。

場所によっては安くて快適に使える

つまり場所によっては安くて快適にインターネットを楽しむことが出来るとうわけです。私も以前ADSLを利用していましが基地局から距離が近かったためまだADSL利用者が多かった時代にも関わらず、「遅い」と感じたことはほとんどありませんでした

現在住んでいる場所も基地局から1kmほどしか離れていないので十分快適に利用できると思います。

そして現在、光回線やモバイル回線の利用者が激増したためADSLを利用するユーザーが少なくなりました。なので数年前によくあった利用ピークを迎える時間帯(夕方~深夜にかけて)に通信が遅くなることもほとんどありません(ただし光エリア内に限ります)。

将来的に廃止になる可能性が高い

ADSLは現在通信業界全体で縮小傾向にあり、将来的に全面的に廃止される流れとなっています。

現状ではNTTが提供するフレッツADSLが2023年にサービス終了することが決まっており、その数年後には高い確率で全体的にADSLが廃止される流れになるでしょう。※光回線が通っていない地域ではフレッツADSLは継続されるようです。

関連記事:「フレッツ・ADSL」2023年にサービス終了、「フレッツ・ISDN」は2018年に新規受付を終了へ

フレッツADSLが終了するのがまだ5年先のことで、YahooADSLに関してはまだ終了予定もありませんが、ずっと使い続けるのは難しいかもしれません。

まとめ

高速通信を求めるわけではないのなら、光エリア内で基地局までの距離を調べて2km以内であれば契約しても良いと思います。

毎月掛かってくる料金ですから少しでも安いモノに越したことはありません。

品質よりコスト重視と考える人は検討してみてください。

⇒Yahoo! BB ADSL公式サイトはこちら

基地局から距離が離れている場合、確実に通信品質は劣化します。

その際は光回線を検討しましょう。

自宅のインターネット回線の選び方と選ぶ際の注意点

ABOUT ME
itaru
元フレッツ光販売員で現在中小企業のネットワーク構築とかやっています。 最近はもっぱら格安SIMに夢中です。 よろしくお願いします。

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